コラーゲン(ゼラチン)

毎日のジョギングによる膝痛、年齢からくる乱視がすっかりよくなり、肌がつるつるすべすべになった。ゼラチンを食べだして感じた変化です。ゼラチンはアトピーの方も注目の食品でした。どんな症状に役立つの? 摂取方法は? いろんな疑問にお答えします。

コラーゲン(ゼラチン)の効果

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ゼラチン

関節痛と乱視が回復、みずみずしい素肌に

ある日、乱視用めがねをかける機会がぐっと減っていることに気づきました。

視力自体は悪くないのです。なにしろ右が1.5、左が1.2ですから。乱視は、年齢のせいです。

30歳前あたりから調節力(眼球の水晶体がピントを合わせる機能)が弱まり、文字や景色が二重に見えるようになってきました。

老眼鏡だけでは読書もままならないのです。とくに運転が怖い。夜のドライブなんて、もう恐怖さえ覚える。

しかたなしに乱視用めがねというのをつくりました。これが運転中は手放せなくなっていた。

ところが――。

気づいたら、ほとんどかけなくなっていたのです。

思いあたることといえば、毎日サラダにゼラチンをふりかけて食べるようになったことくらい。

ゼラチンがひざに痛みにいいと聞きつけ、本当かしら、なんて思っていたとき、台所の戸棚でゼラチンを見つけたものだから、なんとなく食べはじめた。そうしたら、ひざの痛みがひと月ほどで消えた。さらに全身の肌が妙にしっとりすべすべしてきた。

このところ川内優輝さん(市民ランナーの星)レベルの走りこみをしていたため、ひざを痛めていました。12月にはホノルルマラソン、2月には東京マラソンが開かれますしね。あ、出る予定はないです。

ひざが回復したこともあり、その後もなんとなく「サラダにゼラチン」をつづけていました。めがねをかける回数が極端に減っていると気づいたのは、それからさらにひと月後くらいのことですか。

でも本当にゼラチンのおかげかどうかはわからない。

そんな折、仕事帰りにぶらりと立ち寄った本屋で、ゼラチンの本を発見。読んだらわりと興味深いことが書いてあったので、さらにゼラチンについて調べました。

ゼラチンの本

最初に読んだのが、この『健康に長生きしたけりゃゼラチンを食べなさい』(渡辺裕二)。文章が平易でわかりやすいし、文字もでっかくて読みやすい。老眼鏡なしで読破できました。

この記事は、そのとき学んだことの備忘録ですけれど、アトピーの方にもぜひお伝えしたい話です。

コラーゲン(ゼラチン)の効果

まず最初に知っておくべきなのが、コラーゲンとゼラチンのちがい。みんな意外に知らない。わたしも知らなかった。

コラーゲンとゼラチンのちがい

コラーゲンに熱をくわえてつくるのがゼラチン。つまり、同じものと考えてOK。だから、ゼラチンが体内でアミノ酸に分解されて吸収されると、コラーゲンの材料になるのです。

では、コラーゲンとはなんぞや。

  • 動物の体内にあるたんぱく質のひとつ

わたしたちのからだで、水分の次に多いのがたんぱく質。15~20%を占めます。うち30%ほどがコラーゲン。とくにコラーゲンが多いのは皮膚です。コラーゲン全体の40%が集中しています。残りは、軟骨や骨、血管や眼などにあります。

こんな感じ(わたしのイメージです)。

人体における、水とコラーゲンと脂質の構成比

たんぱく質15~20%のうちの30%がコラーゲンということは、

  • からだ全体の4.5~6%がコラーゲン

ということ。

これを多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、わたしは「あんがい多いぞ」と思いました。

ゼラチンを食べるようになってから、皮膚がみずみずしくなったのも、ひざの痛みが氷解したのも、乱視が回復したのも全部、腑に落ちる。

ゼラチン摂取は、からだに必要なコラーゲンの材料を供給することにつながっていたのです。

ゼラチン食べたら、全部コラーゲンになるの?

いったんアミノ酸に分解されるのだから、もちろん全部コラーゲンになるとはかぎりません。どのくらいコラーゲンとして再生成されるのかもわかっていません。

妻がコラーゲンドリンクを飲んでいるとき、わたしもそんなことをいってからかったものですが、食べたコラーゲンが分解されずにそのまま腸壁から吸収される、という報告もあるようです。

引用元は、「コラーゲンの安全性と機能性」(国立健康・栄養研究所食品表示分析・規格研究部、石見佳子)。現在は記事が削除されていますが、かみ砕いてひとことでいうとこんなふう。

――マウスの実験で、コラーゲンに印をつけて食べさせたら、その95%が12時間以内に吸収されて、皮膚や内臓、軟骨など全身で検出された。

これがそのまま人間にあてはまるかどうかはわかりません。しかし興味深いですね。

ゼラチン、というかコラーゲンにどんな働きがあるのか、ここからくわしくみてみます。

コラーゲン(ゼラチン)の働き

はじめの2つはアトピーの改善とはまったく関係ありません。でも、知っておいてソンはない。

3~5つ目は、コラーゲン(ゼラチン)がアトピーを治す手助けになる予感をビシバシ感じさせてくれます。

1.ひざや腰の痛みをやわらげる

ひざや腰の軟骨はコラーゲンでできています。

ゼラチンを食べると体内でコラーゲンが製造されやすくなります。すると、軟骨の摩耗で起こるトラブル(ひざや腰の痛み)がやわらぐのです。

2.骨が丈夫になる

コラーゲンの生成がスムーズにいっていると、骨そのものが強くなることがわかっています。

というのは、骨の中心部分はコラーゲンでできているから(主成分はカルシウム)。

実際、いろんな実験でコラーゲンの摂取によって骨密度があがったり、強度が増すことが確認されています。骨粗しょう症の予防、改善にも役立つのです。

3.血管が強くなる

血管の全長は10万キロメートル(地球2周半!)もあります。

からだのすみずみに張りめぐらされたこの血管は、健康のかなめ。血管が健康でなければ、臓器や細胞に栄養をきちんと届かない。

むろん、体内に蓄積した毒素や老廃物を回収することもできない。アトピーを治そうというのなら、血管の健康状態には意識を向ける必要があるのです。

そして血管のほとんどは、コラーゲンでできている。ゼラチンを食べて、コラーゲンが体内でたくさんつくられると、血管が丈夫になっていくというしくみ。

4.善玉菌を増やす

ゼラチンは、腸内で善玉菌を育てるそうです。

すると、善玉菌が酪酸をつくる。この酪酸がまた善玉菌を増やす。さらに腸を癒やす。こんな正のサイクルが生まれるといいます。

これもアトピーの方にはうれしい働き。

5.肌がうるおう

乾燥した皮膚にうるおいを与えてくれのは、みんなが知るコラーゲンの働き。

肌が乾燥してかさかさしてくると、かゆみは倍増します。コラーゲンは肌にうるおいをプラスしてくれます。アトピーなどで傷んだ肌を、内側からケアできるのです。

コラーゲン(ゼラチン)で、皮膚が元気になる理由

当ブログのメーンテーマは、アトピーを効果的に癒やす方法。コラーゲンの肌への働きに関しては、もっときちんと解説しておきますね。

まずはこのイラストをご覧ください。

皮膚の構造(表皮、真皮、皮下組織)

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造。表皮は薄い保護層。いちばん下の基底層では日々、新しい皮膚細胞がつくられています。真皮はいちばん分厚い部分。1.5ミリくらいある。そのほとんどが繊維状のコラーゲンです。血管やリンパ管、汗腺、皮脂腺などもここにあります。

というわけで、アトピーの方が注目すべきは真皮。

真皮が弱っていると、肌の保湿力や弾力性がそこなわれてしまいます。肌がかさかさしたり、ハリがなくなるのはそのため。

悪化すると、肌がひからびるし、ひび割れる。

反対に真皮のコラーゲンが毎日どんどんつくられていけば、イキイキした肌がとりもどせる、というわけ。

もちろん、その前にアレルギー反応や炎症を抑えることが大切なのはいうまでもないのですが。

コラーゲンと同時にビタミンCも補給する

このとき知っておきたいのは、からだがコラーゲンを製造するとき、ビタミンCが欠かせないということ。ビタミンCが肌にいい、といわれる理由はまさにここにあるのです。

ひらたくいうと、ビタミンCが十分にあれば、肌の材料であるコラーゲンがきちんと生成される。だから肌の健康が保てる、ということ。

反対にビタミンCが不足していると、コラーゲンも不足するから、肌がかさついたり荒れたりするという寸法。

ビタミンCとコラーゲンは、どちらかひとつがかけてもダメ。「車の両輪」なのです。

ビタミンC不足による壊血病

ビタミンCの欠乏が原因で起きる代表的な病気です。貧血や衰弱、皮膚や歯ぐき、粘膜などからの出血をきたします。さきほど書いたように、血管はコラーゲンからできている。だからビタミンCが足りないと、血管がもろくなって、いろんな症状が生じるのですね。

コラーゲン(ゼラチン)の摂取方法

長くなりましたが、そろそろ〆といきます。

コラーゲンやゼラチンの推奨摂取量は1日1~1.5グラムです。

健康機能を期待して飲む方の多くは、1日5グラムくらい摂っているようです。わたしもそのくらいを目安にしています。

コラーゲンはなにから摂れる?

コラーゲンは、食品から摂ることができます。

含有量が多いのは、牛すじや鶏の皮、なんこつ、砂肝、うなぎなど。

とりわけ多いのが牛すじやうなぎで、1グラムあたり0.05グラム。

が、5グラムのコラーゲンを摂ろうとすると、1日100グラムの牛すじかうなぎを食べる必要がある。無理です。わたしは市販のゼラチンを利用しています。

ゼラチンとビタミンC

写真左は、ゼラチンの定番商品「ゼりエース/ゼラチンパウダー緑」。1キロ入りが2800円強。安いです。1日1グラム摂取で、1000日もつ(5グラムでも200日)。写真右は「ビタミンC(アスコルビン酸)」です。1キロ1500円前後。ゼラチンとビタミンCはセットで摂ると威力倍増。

摂りすぎはやめておいたほうが無難。たんぱく質です。毎日たくさん摂っていたら食物アレルギーを起こす可能性もある。

ゼラチンにアレルギーがある方もおられるようですから、最初は少量にして体調を観察するといいと思います。からだに合わないようなら、即刻中止すべきです。

コラーゲンサプリ、コラーゲンドリンクはダメ

コラーゲン配合を謳った美容ドリンクやサプリメント――コラーゲンドリンクやコラーゲンサプリがただいま、女性中心に大人気を博しています。

有名メーカーがこぞって開発にとりくみ、店頭には各社イチオシの商品がそろい踏みしています。

5グラム入りのものもあれば、20グラムも入ったものまである。いずれも吸収されやすい低分子コラーゲン配合というのがウリ。

が、高いです。1本100~400円くらいします。

しかも、老眼鏡なしでは読めない、ちっこい文字で記された原材料をチェックしてみたら、いろんな添加物が使われている。アトピーの方は添加物に敏感ですから、注意が必要です。

ドリンク系で多いのは、アセスルファムKやスクラロースなどの合成甘味料(ノンカロリー甘味料)でした。

合成甘味料とは?

危険だ、いやそれは過剰反応だと、世間の声はやたらかまびすしいのですが、わたしは口にしないことにしています。

安全性がたしかめられていないだけでなく、次のような動物実験の結果を見て、そう判じました。

――犬にアセスルファムKを0.3%含むエサを2年間食べさせたら、リンパ球が減った。3%含有のエサでは、さらに肝機能にトラブルが起きた(肝機能障害の際に増えるGPTが増加)。

――ラットにスクラロース5%入りのエサを食べさせた実験で、リンパ組織が萎縮した。妊娠ウサギに体重1キロあたり0.7グラムのスクラロースを食べさせたら、一部で流産や死亡がみられた。

ノンカロリー甘味料は当然、カロリーを抑えるために使われているのでしょう。美容ドリンクが高カロリーでは話にならない、というのはよくわかる。

けれど、それならエリスリトールなどの人畜無害な甘味料を使用してほしいところ。美容と健康は同義ですからね。健康に害のある(可能性のある)成分はやはり避けるべきと、わたしなどは思うのです。

そんなわけで、わたしはコラーゲンドリンクもコラーゲンサプリも却下。

だいいち高い。ゼラチンパウダーは、1キロ3000円しません。ドリンク1本(5グラム)あたり15円です。

まとめ

ゼラチンでつくったバターコーヒーゼリー

最後に、わたしがゼラチンを摂取しだしてから感じた変化をふりかえると――。

  • 肌がつるつる&すべすべになった。
  • つらい、ひざの痛みがなくなった。
  • 乱視がやわらいだ。

ここまで書いてきたことを知り、わたしは全部、ゼラチンのおかげと確信しましたね。

ゼラチンは動物性のにかわです。サプリメントではなく、ふつうの食品です。いろんなアミノ酸をわたしたちのからだが使いやすいかたちで含んでいるたんぱく質です。

安全性は非常に高いといえます。

動物の骨などからつくられるものですが、味もにおいもありません。だから、ジュースや味噌汁、コーヒーに入れたりしています。どんな食べ方をしても違和感がないのも特徴なのです。

コーヒーゼリー(上写真はバターコーヒーのゼリー)を手づくりすることもあります。1杯の熱々のコーヒーにゼラチン2~5グラムを入れて、かき混ぜて、冷蔵庫で冷やすだけ。

あ、バターコーヒーゼリーはおすすめしません。バターだけが表面でガチガチに固まって、おいしくないったらもう(笑)。

■参考文献

『コラーゲン完全バイブル』(真野博・著) 幻冬舎、『関節炎には天然2型コラーゲンがよく効く』(川西秀徳・監)ペガサス、『ゼラチンが効く!―ゼラチン=コラーゲン摂取こそが究極のアンチエイジングだった!』(藤本大三郎・著)主婦と生活社、『コラーゲンとゼラチンの科学』(和田正汎、長谷川忠男・著)建帛社、『健康に長生きしたけりゃゼラチンを食べなさい』(渡辺雄二・著)青志社、「Oral Ingestion of Collagen Hydrolysate Leads to the Transportation of Highly Concentrated Gly-Pro-Hyp and Its Hydrolyzed Form of Pro-Hyp into the Bloodstream and Skin.」(Yazaki M1,, Ito Y, Yamada M1, Goulas S, Teramoto S, Nakaya MA, Ohno S, Yamaguchi K)、「Vitamin C-enriched gelatin supplementation before intermittent activity augments collagen synthesis.」(Shaw G, Lee-Barthel A, Ross ML, Wang B, Baar K)、「The effect of oral collagen peptide supplementation on skin moisture and the dermal collagen network: evidence from an ex vivo model and randomized, placebo-controlled clinical trials.」(Asserin J, Lati E, Shioya T, Prawitt J)、「Collagen peptide supplementation in combination with resistance training improves body composition and increases muscle strength in elderly sarcopenic men: a randomised controlled trial.」(Zdzieblik D, Oesser S, Baumstark MW, Gollhofer A, Konig D)、「An overview of the beneficial effects of hydrolysed collagen intake on joint and bone health and on skin ageing.」(Figueres Juher T, Bases Perez E)

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管理人/イチロー

アトピー歴十数年。妻と娘との三人暮らし。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、百日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。
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