腸粘膜、腸内細菌、肌のバリア機能を立て直すのに役立つサプリ

サプリメント

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アトピーの改善に有効なサプリメントを網羅的に紹介します。アレルギーの炎症を抑えたり、疲れた副腎にパワーを与えたり、皮膚や粘膜を強くするものです。うまく活用することで悪化の抑制、症状の改善、治癒の促進に役立ちます。

アトピーに役立つサプリメント

アトピーの身体を癒やす働きが強い順番に紹介しています。わたし自身、利用したよかったと感じている順番にならべています。

写真のサプリはあくまで参考です。わたしが利用したことのないものもあります。とくにおすすめというわけではありませんので、この点はご承知おきください。

1.乳酸菌サプリ

乳酸菌サプリ

腸と健康の関わりがテレビの健康番組などでよく紹介されるようになり、最近は乳酸菌が注目の的ですね。アトピーというのは、腸機能の低下(腸粘膜のバリア機能の弱体化、腸内細菌バランスの悪化)が原因ですから、乳酸菌サプリは補助的に使うと、治癒が早まると感じます。

わたしが着目するのは、アシドフィルス菌とビフィズス菌。アシドフィルス菌にはアトピーを改善する効果があると研究で確認されていますし、アシドフィルス菌やビフィズス菌は悪玉菌(カンジダ菌)を補食することで知られているからです。

同時に食物繊維やオリゴ糖など乳酸菌の餌になるものを摂ると、増殖を後押ししてくれます。

参考:乳酸菌サプリ比較おすすめの乳酸菌サプリ

2.ビタミン、ミネラルのサプリ

ビタミンミネラルのサプリ

食事を減らす、断食を行なうなどの食事制限では、栄養が偏ったり不足したりします。そういうときに役立つのがビタミンミネラルのサプリです。

アトピーの方がとくに眼を向けたいのは、ビタミンB群、ビタミンCビタミンDビオチン、亜鉛。たとえばビタミンB2と亜鉛は皮膚の健康に深く関わっていますし、ビタミンB6は免疫の維持に不可欠。不足するとアレルギーがひどくなります。ビタミンDにも免疫機能を整える働きがあり、副腎皮質ホルモンのように症状を癒やします。万能ビタミンであるビタミンCの効果についてはいまさらいうまでもありませんね。

3.オメガ3サプリ

オメガ3系の脂肪酸は必須脂肪酸です。わたしたちの身体と健康の維持に不可欠なですが、体内ではつくることができません。このため食事から摂取する必要があります。ところがふつうに暮していると、必要量を摂取するのは非常に困難。このため現代人のほとんどが欠乏しています。

オメガ3系脂肪酸の代表は、魚油(DHA、EPA)、アルファリノレン酸で、青魚やえごま油、亜麻仁油に多く含まれています。きちんと摂取すれば、アレルギーを強力に抑えてくれます。

4.カンジダクレンジング用サプリ

抗カンジダサプリ

カンジダの除菌(カンジダ治療リーキーガットの治療)に用いられるサプリ。このページ内にある乳酸菌サプリやアミノ酸もここに含まれます。ほかに抗真菌効果のある成分、消化酵素、粘膜保護に役立つ天然成分などの入ったサプリがあります。

5.アミノ酸

グルタミンサプリ

アミノ酸にもいろいろありますが、アトピーの方が注目すべきなのがグルタミン。リンパ球やマクロファージ、好中球のエネルギー源だからです。簡単にいうと、グルタミンが十分にあると白血球が元気で、免疫力がアップする。アトピー改善にもプラスになる。反対にグルタミンが足りないと、免疫力がダウン。アトピー改善にマイナスということです。

グルタミンは腸粘膜の材料でもあります。十分な量を補給することで、腸粘膜のバリア機能が強化されますし、その結果腸内細菌のバランスを整えることにも役立ちます。

傷を早くきれいに治す働きもあります。手術のひと月前からグルタミンを摂取しておくことで、手術の痕がきれいに修復されることがわかっています。ひっかいた肌がきれいに治るということが期待できます。

プロテインという手もありますが、あちらはアレルギーを起こすことがあるうえ、品質の問題もあるため、わたしはおすすめしません。

、卵、チーズ、大豆、アーモンド、ゴマ、海藻、小麦粉などに多く含まれます。ただ、熱を加えると変質しやすいという弱点があります。食事から十分なグルタミンを摂取するのは難しいようです。

サプリメントの飲み方

ある期間飲みつづけたらしばらく休む。そしてまた再開。こうした飲み方がいちばん効果があがります。身体が完全にサプリメントに頼りきってしまうと、その栄養素を含む食べ物を食べても、身体が栄養素を吸収することをやめてしまうからです。

3週間続けて服用したら、1週間中止。それからまた飲みはじめる。この繰りかえしがベターのようです。当時のわたしはそれを知らず、毎日飲んでいましたが。

サプリメントを利用するうえでの注意点

最新の研究によると、サプリメントによる栄養素の高用量摂取は心臓疾患や糖尿病、がんなどのリスクを高める可能性もあります。たとえばビタミンE、B群、D、セレン、ベータカロテンなどです。

ニューヨークタイムズの記事「The Miracle of Vitamin D: Sound Science, or Hype?」に、こんな記述がありましたのでご紹介しておきます。

「私たちが知っていることは、全国調査の推定値に基づいてビタミンDが不足している人々がたくさんいるということです」と、ブロンクスのアルバートアインシュタイン医科大学医学部の助教授、ミハエル・L・メラメド博士は語った。「しかし、カーブがもう一方の端に移動するときになにが起こるかはわかりません。体内にビタミンDが多すぎると、おそらくリスクがある」

サプリ大国のアメリカでは、サプリがいまも飛ぶように売れています。映画やテレビドラマで、健康志向の登場人物が口いっぱいにサプリを頬張る姿を見かけることがありますね。もちろんあんな飲み方をする日本人はいませんが、それにしても栄養素をサプリメントから長期間継続して補給しようという考え方は不自然かつ不健康です。

栄養素はやはり食事から摂るべきです。

あくまで一時的な欠乏を補うため、治癒を早めるためという前提で利用すべきだとわたしは考えています。

ちなみにわたしのサプリ服用期間は3か月くらい(ビタミンCはさきほどのカスカート医師推奨の高用量摂取を試しましたから、長期間服用しましたが)。

現在、サプリメントは一切飲んでいません。

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