ビオチン摂取(ビオチン療法)は、アレルギー症状をやわらげることがある
ビオチンはビタミンB群に属するビタミン。ビタミンHとも呼ばれます。
一番の役割は、体内でアルファリノレン酸からつくられるEPAやプロスタグランジンEの産生を促進するというものです。EPAは炎症の引き金になる物質の代謝を抑えてくれますし、プロスタグランジンE3もアレルギー症状を緩解させます。つまり、アトピーがやわらぐ可能性がある、というわけです。
さらにビオチンは、ヒスチジンというアレルギーのもとになるアミノ酸を体外に排出したり、壊れた皮膚の再生などにも関係しているそうです。
ビオチン不足が自分のアトピーに関与しているかどうかは、ビオチンを1日5mgずつ3か月くらい飲みつづけ、変化があるかどうかを見て判断します。変化がなかったら無関係だった、ということになるわけです。わたしは脱ステ期に3か月ほど試してみましたが、なんの変化も感じませんでした。
まれに、アトピーがよくなった、という人もいるようですが。
ビオチン欠乏症の可能性も
身体が必要な量のビオチンがつくれない「ビオチン欠乏症」という疾患があります。通常は手のひらに膿疱ができる程度ですが、まれに皮膚にアトピー様の症状が出ることもあるそうです。この場合、ビオチンを外から補給してやる方法は有効です。
ビオチンを効果的に働かせるには、マンガンが1日に3~4mgは必要と指摘する専門家がいます。サプリメントを使えばOK。
さいごに
アトピーの原因について、当ブログでは一貫して「腸」だと考えています。遺伝とは捉えていません。乳児や幼児の原因も同じ。わたし自身に遺伝的な素因がまったくないからです。
腸内環境が悪化することで、腸が傷ついてしまっている。リーキーガット(漏れ腸)と呼ばれる状態に陥っている。これがアトピーや食物アレルギーを引きおこしているのです。腸を癒やす方法をぜひとも身につけてください。