章の最後に、いちばん気になるお話をします。
アトピーは治るまでどのくらい時間がかかるのか
アトピーの最初の症状が肌にあらわれるはるか昔から、アトピー発症の条件がそろい踏みしていた。これこそ真実とわたしは考えています。アトピーの主原因である毒素や老廃物などが長年、身体を内側から汚染していたのです。そうして汚染がピークを超え、肌から押しだされてきたわけです。
そう考えると、アトピーは一朝一夕では治らない。
ましてアトピー歴10数年の方が、発症したての方と同じ期間で治る、などということは到底期待できません。
症状が長引けば長引くほど、体内に蓄積した毒素や老廃物の量は増えています。体内汚染は拡大しています。解毒排泄器官も弱り果て、自然治癒力も衰えている。身体の細胞のすみずみまできれいになるには、相応の時間が必要と心得るべきです。
アトピー完治まで最短100日、めざすは半年
わたしの場合、100日でアトピーの症状が消失しました。
ただしその10年前に薬を完全に断っていました。断薬後は食事にもある程度、気配りをしてきました(外食中心の食生活を自炊中心に切り替え、ジャンクフードも減らしていた)。
さらに100日間の養生生活に入る直前には、瀉血療法(汚れた血を吸引で取りさる治療法)を実践。そのうえで本気で治す決意を固め、当ブログの健康法を構築、実践したのです。
してみると、いま現在ステロイドやプロトピック、抗アレルギー剤などの薬を使用中の方、ジャンクフードやインスタント食品ざんまいの食生活を送っている方、あるいは症状が全身に強く出ている方が、たった100日間で体内浄化とデトックスを完了させるというのはやはり荷が重い。
実際、当ブログなどを参考にして重症アトピーを完治させたという方たちに聞いた話を総合すると、完治までに最低半年くらいの期間を要している模様(軽症の場合、1か月で治ってしまったという方もおられます)。
半面、1年以上かかったという方たちには、厳しい食事制限に音をあげてどか食いして悪化したとか、治ってきたことに安心して甘いものを毎日食べていたらぶり返したとか、なんらかの明確な失敗要因があるようにも見えます。
まとめると、生活改善に正しく取り組んだ場合の、アトピー完治までの平均期間はおおむね半年くらいではないか、というのがこのブログを運営するなかでわたしが得た印象です。
アトピー完治までの期間を半年に設定
リニューアルに際して、わたしは健康法をスケジュール化してみました。
スケジュールについて
トップページの各ステップのところへ実施スケジュールがひと目でわかる図をあしらいました。さらに各ステップの基本ルールをまとめた記事では、それぞれの手当てをどのタイミングで開始すべきか、わたしの見解を書いています。
実践期間は6か月としています。その根拠はこの2つです。
- 最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算
- 読者の方々の体験から、半年間が妥当と判断
1.最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算
現在の健康法は、最初の100日間に実践した方法に、その後に取り組んだ施策(おもに食物アレルギー対策とカンジダ対策)も合体させたものとなっています。それらの実施期間を合算すると半年くらいになります。
2 読者の方々の体験談から、半年間が妥当だと判断
さきほどお話ししたように、読者の方とこの5年間やりとりを行なうなかで、重症アトピー完治までの目安となる期間は半年くらいだろうという印象を持っています。腸内環境の改善とデトックスにはそのくらいかかるように思います。
100日間で治そうと考えると、無理も生じます。
たとえば、いきなりハードな食事制限を開始すると、だれでも体重が激減。わたしのように自宅に蟄居(家の外へ出ない)して手当てに専念するならかまいませんが、ふつうは社会生活に支障をきたします。
お寺のお坊さんなどよりずっと厳しい、まるで修行中の山伏のような食生活に切り替わるのです。ひもじさに負けて挫折する方は後を絶たない。でも半年もあれば、少しずつ食事量を減らし、身体を慣らしていき、食欲をうまくコントロールできるようになるでしょう。
スケジュールに余裕ができたぶん、以前より楽に取り組めるのではないかと思います。
まとめ
最後にお断りしておきますが、わたしはスケジュールを組み立てて実行したわけではありません。一気に徹底的にやりました。そして即身仏になりかけた(笑)。
なにもかも手探りでしたからね。ほかの方の成功体験など知るよしもありませんでしたから、アトピーがどのくらいの期間で治るのか、予想もまるで立たない。そもそも治るかどうかもわからない。スケジュールを組む余裕などなかったのです。
ただ、このスケジュールは、当時わたしに現在の知識と経験があればどうしただろうか、ということを念頭に置いて組み立てましたから、これから始める方の目安にはなると思います。
第二章はこの記事をもっておしまいです。
次章から健康法の各ステップについて、わたしがとりくんだ具体的な内容をくわしく解説していきます。