食養生の基本ルール

食事療法

この記事の重要度:

からだを癒やす食品、からだを痛める食品を徹底的に学び、日々の献立に応用しました。正しい食生活を送ることができれば、酸化あるいは酸性化した血液とからだはやがてアルカリ性に戻り、血液や臓器、細胞はどんどんきれいになっていく。食養生が成功すれば、毒素もどんどん外へ排出されていきます。完治は時間の問題です。

食養生(高アルカリ食)

食養生の中心的方法

ステップ2のいちばんの目的は、体内の浄化です。アトピーのからだは全身のすみずみまで汚染されています。これをきれいにしていきます。

そのためにもっとも大切なのはこれ。

現代人は酸性食品(お肉や糖質、穀類、乳製品、ジャンクフードなど)の食べすぎで、体内が酸性に傾いています。このため解毒器官である肝臓や腎臓は、血液や組織をアルカリ化するのに追われています。酸性食品を減らし、野菜や海藻類、大豆などを中心としたアルカリ食に切り替えることで、体内を無理なくアルカリ性に保つことができます。

すると、肝臓や腎臓は本来の職務である解毒(体内浄化)に時間とエネルギーを使えるようになる。溜まっていた毒素がどんどん排泄されるようになります。

高アルカリ食が習慣づいたら、次は以下を意識するようにします。

ここまでくれば、食養生は腸を癒やすことにもおおいに貢献してくれます。

実施スケジュールの目安

実施スケジュール

食養生はすぐにでも完全なかたちではじめるべきと、わたしは考えています。が、これまで「食」の問題にあまり縁のなかった方にとっては、その基本的なルールを身につけるのにはかなりの時間を要するはずです。

食べるべきもの、食べてはいけないものはこまかく区別しなければいけません。わたしはとくに食べてはいけないものを厳格に除去するようにしました。それが完治への近道だと考えたからです。

買い物をする際は、商品の原材料表示をかならずチェックしました。ところが除去すべき食品添加物かきちんと頭に入っていなければ、まちがったものを買ってしまう。自宅で再チェックして、肩を落としたのは一度や二度ではありません。野菜や果物、肉魚にしてもこれはいい、これはダメと、わたしも最初は混乱したものです。

さらに調味料などもこれまで使っていたものが使えなくなります。新たにそろえる必要があります。

わたしの場合は食養生を開始するもっと前からいろいろと学んでいました。その経験を振りかえると、正しい食事のしかたを身につけ、毎日の献立に無理なく自然にとりいれていけるようになるまでに3か月くらいかかると感じています。

食養生の補助的方法

食養生ついでに、アトピーによい飲み物アトピーによくない飲み物についても意識するようになりました。

食養生の注意点

1.神経質になりすぎず、柔軟性と心の余裕をもつ

5つのステップのなかでも食養生にはとくにこだわりました。その経験から、食養生を忠実に実行することも大切ですが、ある種の柔軟性も必要だと感じました。

わたしも最初のころは、食べるべきものとそうでないものの細目にこだわりすぎて、神経質になったりいらいらしたりすることがありました。自分が食べてはいけないものを家族がさもおいしそうに食しているのを見て、抑圧を感じることもあったように思います。

そういう感覚はやがて消失しましたが、ストレスを感じるようであってはいけないと思うのです。ストレスはアトピーの天敵です。多少のミスがあったとしても、基本的なルールが一定期間守られていれば、たいていはうまくいきます。

悪い油(トランス脂肪酸など)や砂糖、乳製品、小麦グルテン、ナス科の食品類といった明確な禁止事項を別として、多少の脱線はOKです。一度きりのミスがすべてを台なしにすることはないのです。1か月くらい食養生をしっかりと実践したあとなら、極端に走らないかぎりはたまになら好物を口にしてもさしつかえはないと思います。

少しくらいなら完治までの時間が延びてもかまわない、という精神的余裕も、ときには必要ということですね。

2.食養生を楽しむ

いい気分で食事をすれば、食べたものはスムーズに消化され、わたしたちのからだの材料として有効活用されます。反対に怒りや恨みなどの悪感情を抱きながら食事をすると、消化不良を起こしたり毒素がつくりだされたりすることもわかっています。

精神状態がわるいとき、わたしは食事を控えるようにしています。あるいは瞑想や音楽などによるメンタルセルフケアによって心を落ちつかせるようにしています。

さいごに

医療が科学となった現代において、食生活だけでアトピーのような難病が治るなんて信じられない。この気持ちはよくわかります。でも事実なのです。立派な理論はいろいろあります。が、わたしやほかの方は食生活をあらためることで治った。その事実にまさるものがあるでしょうか。

古代ギリシアの哲学者、「医学の父」としても知られるヒポクラテスはいいました。

――食物を薬とせよ。薬を食物とせよ。

日本にも「医食同源」「薬食同源」ということわざがあります。人間は食べ物で病になり、病は食べ物で治せる。昔の人たちは、食べ物が健康に直結することを経験的に理解していたのです。

ひるがえって現代――。医学と栄養学は独立した学問として別個に発展してきました。医師は栄養学をほとんど学びません(医師国家試験でもまとまった領域としての出題がない)。「食」を軽んじているとまではいいません。でも知らないのだから、患者にも食事指導などしようがない。せいぜい「栄養のあるものを食べて、ゆっくり寝てなさい」という感じですね。

食生活は、どんな病気とも不可分です。治療についての中心的な役割を果たすべきです。むろんアトピーを癒やすのにも肝心かなめの部分なのです。「食」を中心に据えなかったら、わたしの努力は実を結ばなかったと思います。

ヒポクラテスは偉大なお医者さんですが、ひとつだけまちがっていたことがあります。

――よいことをするか、できなければ、せめて悪いことをするな。

アトピーを完治させたいなら、「悪いこと」はNGです。そのうえで「よいこと」を確実に実行していかないといけない。食生活に関しては悪いものを極力やめ、よいものだけを最適なバランスで適切な量で食べる、ということです。

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管理人/イチロー

アトピー歴十数年。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、100日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。また食生活アドバイザー(社団法人FLAネットワーク協会認定)の視点から、健康に暮らしていくための正しい食事法を提案。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。