ついに最後のステップを迎えました。
ここではアレルギーの炎症を抑え、身体へのダメージを可能なかぎり軽減する方法を解説します。湿疹、肌荒れ、かゆみを最大限に減らすための手立てです。
なお、一般にアトピーは遺伝や体質によるアレルギー疾患と捉えられていますが、実際はそうではありません。アトピーの根本原因は腸内環境の悪化です。ただし腸内環境が悪化によって腸粘膜のバリア機能が破壊されると、さまざまな食べ物が未消化のまま体内に吸収され、やがて食物アレルギーを引きおこします。さらに皮膚バリア機能が壊れることで、外部からもハウスダストやカビなどが侵入し、肌の表面でも接触型のアレルギーが生じます。
こうしたことへの対策をこれからお話します。
アトピーとアレルギーの関係についてくわしく知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。
食物アレルギー対策(炎症沈静化)の中心的方法
アトピーを治すと決めたその日からやるべきなのが、油を変えること。いまキッチンにならんでいる油のほとんどを捨てることになるかもしれません。サラダ油やマーガリンなどの油は、アレルギーの炎症を確実に加速させているからです。文字どおり、火に油を注いでいる。
今日をかぎりに一切やめるのが正解です。調理にはオリーブオイルやココナッツオイルを使います。そして炎症を抑える油を毎日きちんと摂取するようにします。
食物過敏症の検査も重要です。一般的な即時型アレルギーの検査ではありません。腸粘膜が破損していると、いろんな食べ物が大きな粒子のまま体内に侵入します。それが原因で生じている遅延型の食物アレルギーを調べ、原因となっている食べ物を献立から除外するのです。
遅延型というだけあって、反応は遅れてやってきます。自分で特定するのは非常に困難なのです。しかも原因食物を口にすると、その後数か月にも渡って体内で炎症を引きおこしつづけることもあるのです。
簡単な検査で、自分の身体がなにを拒絶しているのかがわかります。高スコアのものを避けるだけで、症状がかなり楽になります。
食事の改善をつづけているのに一向に努力が実を結ばないという方は、日々食べているもののなかに意外な過敏症が見つかるかもしれません。検査をしてからというもの、わたしも原因不明の不調に見舞われることがなくなりました。
実施スケジュールの目安
わたしが油を変えたのは、この健康法の着手してすぐ。そのくらい大切なことです。
なお、食物過敏症(遅延型食物アレルギー)の検査を行なったのは、アトピーが完治してから。原因不明の不調が生じたからですが、もしその存在を最初から知っていたら、まっ先に行なっていたと思います。
いろいろ努力奮闘しているのに3か月たっても改善しない、こんな場合、食物過敏症の有無をチェックしてみると打開策が見つかるかもしれません。
アレルギー検査の重要性
病院の初診の際、まず手渡されるのが問診票。名前や住所などの個人情報のほか、既往症(過去の病歴)なども記入します。そこに「アレルギーの有無」の記入欄もあります。
歯科医院でさえ患者にどんなアレルギーがあるか確認します。どんな治療でも、最初に患者のアレルギーを調べておくのは鉄則でなのす。安全に治療を進めるうえで欠かせないからです。
食べ物も同じ。
このブログで紹介している、アトピーによい食べ物にしても、人によってはアレルギーを起こすことがあります。たとえばニンジンやリンゴ、キャベツやタマネギなどはわたしもひんぱんに食べていましたが、ちょっと口にしただけで発疹があらわれたり消化不良を起こしたりする方もいる。
ささいな不快感から、救急車で運ばれるほどの重篤な症状まで反応はさまざまです。が、とにかくどんなアレルギーも軽んじてはなりません。
食物アレルギー対策の補助的方法
アレルギー症状は、糖質の摂取によって大幅に増幅します。糖質を完全に制限すれば、つらい症状も(一時的に)ぐっと楽になります。重症化している方や、脱ステのリバウンドに苦しんでいる方などは糖質制限を試すのも一手です。
ちなみに当ブログの健康法は、ゆるい糖質制限(血糖値を急上昇させる砂糖や精製炭水化物を控える)を取り入れています。