4種の野菜を「生」で毎日食べる
生菜食は「なまさいしょく」と読みます。生野菜を食べる、という意味です。毎日「生」で食べる必要があると考えたのは、キャベツとタマネギ、ダイコンとニンジンの4つ。
キャベツは腸の粘膜を強化する
キャベツは、胃や十二支腸の粘膜を丈夫にしてくれます。
有名なビタミンU(キャベジンとも呼ばれ、胃を強力に健全化したり、ヒスタミンを不活性化させたりする)のほか、ビタミンK、ベータカロテン、カルシウムも豊富で、とくにビタミンCは100g中に44mgも含んでいます。
タマネギは血液さらさら、アレルギー改善に
タマネギは、スタミナ増強食。血液さらさら効果、便秘解消、アレルギー体質の解消などの働きがよく知られていますね。
毎日1/4~1/2個は食べたいところ。わたしは1日1個いただいていました。辛いからといって、水にさらしすぎると成分が流れだしてしまいます。
ダイコンは胃腸の働きを整える
ダイコンは、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼほか、たくさんの酵素を含んでいます。消化を助け、腸の働きを整えてくれる食べ物です。
ジアスターゼには強い解毒作用と、焼き魚のコゲにある発ガン性物質をとりさる効果も。魚を食べる際、かならずいっしょにいただきます。胃のもたれや胸やけといった胃酸過多の症状にも効きます。
ビタミンCも豊富。皮のあたりには中心部の2倍ものビタミンCが含まれますから、わたしはすりおろします。
ニンジンには強い抗酸化作用がある
ニンジンは、緑黄色野菜ですから、強力な抗酸化物質のベータカロテンを大量に含みます。ビタミンA換算で100g中4100UI。そう聞いてもピンときませんが、成人男子の1日必要摂取量の2倍以上です。ベータカロテンは脂溶性ですので、食べるときは数滴の油といっしょだと吸収効率がぐっとアップします。
ニンジンはほかにも、ビタミンB1、B2、Cを少量、ミネラル類のカリウム、鉄、リンを多量に含みます。毎日食べていると、がんの予防になるし、視力強化にも役立ちます。肌がなめらかになります。血行を改善し、身体を暖める効果もあります。
生野菜を食べる目的
なんのために生野菜を毎日せっせと食べていたのか。
生野菜にはリンパの浄化作用があることも知られています。汚れたリンパ液(体液)をきれいにしてくれるのです。
ただし、キュウリやカボチャ、ズッキーニといった、ウリ科の野菜はたくさん食べないようにしました。身体を冷やすからです。身体が冷えると免疫力は低下します。トマトやピーマンなどナス科野菜のレクチンは腸粘膜を傷つけますから、控えめに。
野菜の食べ方
食前にいただくのが基本です。
毎日キャベツをそんなには食べられない、というのならザワークラウトを手づくりするのもおすすめ。発酵食品です。腸内環境を整える効果が高い。一石二鳥ですね。
さいごに
わたしはアトピーが治るまで、野菜は宅配サービスでオーガニックか減農薬のものを買うようにしました。
ちなみにいまは基本的にスーパーで買います。その際は、とにかくまず新鮮なものを選ぶ。野菜というのは収穫して時間が経つほど、栄養価が落ちていくものですからね。
そして調理前にしっかり洗う。ごしごし洗えるものは洗って、農薬をきちんと落とす。重曹を溶かした水にしばらく浸けておくと農薬がかなり落とせると知って、そうしています。