治療法

アトピーに治療法はあるのか?

この記事の重要度:

現代医学では、アトピーに治療法はないとされています。病院でも対症療法が中心です。でも薬や保湿剤でいったん改善しても、原因はそのまま。だからみんな悪化を経験し、脱ステや脱保湿を考えるのです(これでは完治しない)。本当に本質的な治療法はないのでしょうか。

治療法は存在しない、のウソ

悩ましいこの慢性皮膚病に治療法なんてあるのか?

我慢できないかゆみ、鏡を見るたび落ちこんでしまう外見、家計を圧迫する治療費……一生つづくこんな苦しみから本当に自由になる方法なんてあるのだろうか?

「イエス」が、わたしの答えです。

でも、たいていの方がやっているような――つまり昔わたしがやっていたような方法では不可能です。ステロイドや免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、保湿スキンケアだけに頼る治療法は、氷山の一角だけに注目し、それを削りとろうとするような行為だからです。

それが無意味とか悪いとかいっているのではありません。目に見える部分をとりはらっても、氷山そのものは残る、といいたいのです。

水面下に巨大な本体があるかぎり、氷山はいつまでもなくなりません。

アトピーも同じです。

皮膚に出ている症状は、体内の問題が副次的に表面化したものにすぎないのです。だから表面をいくらケアしても、炎症は次から次に湧いてくる。それどころか、問題解決を先送りすることで、本体はどんどん大きくなっていく

目に見える症状を抑えつけることは危険ですらあると感じます。かゆみや発疹があらわれることで、病気は皮膚から外へ出ていこうしているのです。それを薬で無理やり抑えつけると、病気は内部に押しやられ、各器官や組織にまで追い詰めてしまう。将来もっと大きなトラブルを発生させることになるでしょう。

実際、わたしの場合も薬をやめるとすぐ症状がぶりかえし、しかも以前よりも悪化していきました。たしかに炎症部位に薬を塗るとよくなる。しかしたちまちほかの部位に炎症があらわれるのです。抑えつけられた病気のエネルギーは、常に出口を求めているのです。

薬で発疹が消えるのは、毒素の噴出口を封じるからでしょう。封じられた毒素はどこかに出口を見つけなければならないため、皮膚のほかの部分に出口をつくりだします。毒素は汗腺を通して外に出ようとするためにそこに発疹が起こるのだと思います。

氷山のたとえ(目に見える皮膚の症状をいくらとりのぞいても、水面下には病気の本体てあるリーキーガットやカンジダ症、アレルギー、悪血症が残る)

事実、薬や保湿剤を使っていても、多くの方は「悪化」を経験します。やがて薬が効かなくなってくると、ステロイドを使ったことをひどく後悔するのです。この薬のせいだ、と。そして、脱ステロイドを検討する。アトピーには、お決まりのコースですね。わたしもそんなふうに思って脱ステに踏み切りましたが、悪化はステロイドのせいではない、といまは考えています。ステロイドに副作用があるのはたしかですが。

現代医学にできること、できないこと

わたしが尊敬している、ある医師はこう話してくれました。

現代医学にできることは、

  • 検査薬や検査装置などを使った詳細な診断
  • ほかのどんな方法よりすぐれた外傷の治療
  • 損傷した関節などの復元
  • 美容整形、肉体の再建手術
  • 内科的あるいは外科的な緊急処置
  • 抗生物質による細菌・真菌感染の予防と治療
  • ホルモン欠乏の診断と治療

現代医学にできないことは、

  • ほとんどの慢性疾患の治療
  • ほとんどのアレルギー疾患、自己免疫疾患の治療
  • ほとんどの精神疾患への対処
  • ほとんどのがんの治療
  • ウイルス性感染の予防と治療

東洋医学、自然療法、民間療法のなかに治療法を発見

わたしの場合、医学の本流からは無視か異端視されているような(皮膚科学会の治療方針を無視していますから、ある意味で当然)国内外の医師や専門家らの業績に目を向けたことから、アトピーという病気を俯瞰できるようになりました。原因と対策を合理的に理解できるようになったのです。

本当だろうか、という疑念はもちろんありました。

だから、気になる部分は自分で試しました。結果として、疑いは晴れたのでした。

このブログの方法は、最先端の研究成果から、古今東西の自然療法民間療法までを幅広く渉猟し(読みあさること)、実用的なものをわたしなりにカスタマイズしたものです。要は「いいとこどり」ですね。

さらにそれをできるかぎりカンタンに説明しています(専門家の書く文章というのは、どうしてああ小難しいのか……)。

memo

あくまで「健康法」です。「アトピーの背景にある、不健全な生活を正すための健康法」「アトピーの本当の原因をとりのぞくための健康法」とご理解ください。アトピーの「治療法」ではありません。わたしは医療従事者ではありませんので、「治療法」という言葉を使うのも不適切です。なお、この健康法でアトピーが治ったのは、わたしが知っているかぎりでも少なからずおられる、ということもつけくわえておきます。

「カンタン」といいましたが、「イージー」という意味ではありませんのでご注意ください。なんにでもいえることですけれど、成功と失敗の分かれ目は心構えひとつで決まる。隣人にはたわいのないことでも、自分は手こずるかもしれない。

大切なのは、アトピーの原因をありのままに見ることです。それが強いモチベーションとなります。自分にできることできないこと、必要なこと不要なことを取捨選択するスケール(尺度)になります。

心配は無用。くよくよしてよいことなどひとつもありません。

肩の力を抜いて、できるところからはじめてみればいいのです。

こんな確信とともに。

かならず治る! 確実に毎日よくなっている。

アトピーの完治に必要なこと

アトピーを克服するのに必要なことはなにか。

頭から読んできた方に、いまさらくどくどいう必要はありませんね。

  1. 壊れた腸壁を修復するための正しいステップを踏む。
  2. 腸内細菌バランスを正常な状態に戻す。
  3. これ以上、毒素を入れないようにする。
  4. 溜まった毒素をすみやかに排泄する(デトックス)。

わたしのとりくんだ健康法の骨組みは、まさにこの4つにあります。

さいごに

わたしたちの肉体は川と同じです。みずからを浄化するための、豊かでユニークなメカニズムを持っているのです。

川というのはある許容量までは、いくらゴミを捨てても廃液を流しても、それを処理する自浄作用を持っています。だからといって汚染をやめなければ、ある時点で臨界レベルを超えてしまいます。植物も生き物も微生物も住めない環境になってしまう。流れがおかしくなり、川も病気になるのです。

でも、絶望的に汚染された川にも望みはあるのです。ゴミや廃液を捨てるのをやめれば、汚染レベルはやがて低下し、自然の浄化メカニズムが復活します。水中の酸素量が増え、太陽光線が川底まで届くようになり、植物や微生物たちが戻ってきて、川はみずからを清浄にしていくのです。

わたしたちの身体に、川と同じ働きを期待できない理由があるでしょうか。

これで第二章「アトピーの原因」はおしまいです。次章では、アトピーが完治した具体的な施策について書いています。ぜひつづけてご覧ください。


『東洋医学大事典』(講談社)大塚恭男ほか・編
『東洋医学』(岩波書店)大塚恭男・著
『東洋医学の真髄』(成山堂書店)汪正仁・著
『東洋医学概説』(創元社)長浜善夫・著
『「免疫力が高い体」をつくる 「自然療法」シンプル生活』(三笠書房)東城百合子・著
『身体の自然治癒力をひきだす食事と手当て』(サンマーク出版)大森一慧・著
『マクロビオティック「自然療法」』(日貿出版社)久司道夫・著
『脂漏性皮膚炎・フケ症が見事に改善された!』(日正出版)日本自然療法研究会・編
『やさしい医食同源-ただしい食べ方で健康になる!-』(宝島社)石原結實・著
『玄米菜食と健康料理-食卓からの健康改革』(池田書店)東城百合子・著
『家庭でできる自然療法 誰でもできる食事と手当法(改訂版)』(あなたと健康社)東城百合子・著
『自然療法で「乾癬」を治す』(中央アート出版社)ジョン・O.A. パガノ・著
『ハーブ療法の母ヒルデガルトの家庭でできるドイツ自然療法』(BABジャパン)森ウェンツェル明華・著
『自然療法革命』(中央アート出版社)フィル・トーマス・著
『アトピー肌を自分でなおす-ドイツの「自然療法」』(コスミック出版)長岐俊彦・著
『おかあさんのための自然療法-子育てを、もっとたのしく』(クレヨンハウス)月刊クーヨン>編集部・編
『薬ギライな人、薬の飲めない人のための民間療法-現代医学に基づく-2003年版』(ソフトバンクパブリッシング)東畑朝子・監
『百科クスリになる食べ物-自宅キッチンでできる食養生 病気や体の不調を、クスリに頼らず食べて治す!民間療法で治す!-』(主婦と生活社)伊藤翠・監
『ぜんそく・アトピー・花粉症がスッキリ治る知恵とコツ』(主婦の友社)水嶋丈雄・監
Wikipedia「アトピー性皮膚炎」
WebMD「Atopic Dermatitis Treatment & Management」
Management of severe atopic dermatitis (eczema) in children. Jonathan M Spergel, MD, PhD, FAAAAIPeter A Lio, MD
Evaluation and management of severe refractory atopic dermatitis (eczema) in adults. Timothy G Berger, MD
Efficacy and safety of systemic treatments for moderate-to-severe atopic dermatitis: a systematic review. Roekevisch E, Spuls PI, Kuester D, Limpens J, Schmitt J.
Cyclosporin in the treatment of patients with atopic eczema – a systematic review and meta-analysis. Schmitt J, Schmitt N, Meurer M.
American Academy of Dermatology「Atopic dermatitis」
Mayo Foundation「Atopic dermatitis (eczema)」
NHS
National Jewish Health「Eczema Program (Pediatric)」


PS:どこから始めるべきかわからない? ここから始めてみては!
にほんブログ村 健康ブログへ
参考になったらタップ&クリックください。
questionnaireバナー

このあと以下もよく読まれています。

管理人/イチロー

アトピー歴十数年。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、100日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。また食生活アドバイザー(社団法人FLAネットワーク協会認定)の視点から、健康に暮らしていくための正しい食事法を提案。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。