悪化、重症化、再発、脱ステの離脱症状への効果的な対処法

悪化、重症化、再発

この記事の重要度

アトピーがこの瞬間、どうにもならないくらい悪化している、重症化しているなら、糖質制限やリンゴダイエットが役に立ちます。とくに糖質制限は、急速に改善して、驚く方が後を絶ちません。やり方や注意点を説明します。

悪化、重症化、再発への効果的な対処方法

一筋の光明

に頼りすぎたために——つまり皮膚からの毒素の排泄をむりやりとめたために症状がどんどん悪化してしまい、最後は薬もまったく効かなくなってしまいました。

十数年前、脱ステに踏み切ったときの話です。

脱ステには2~3年を要しました。

ステロイドのリバウンド(プラス好転反応)はまさしく地獄でした。アトピー重症化させてしまったことのある方ならみなさん経験されていると思いますが、浸出液が全身からあふれだし、来る日も来る日もフローリングや敷布団がまっ白になるほどの落屑がある。

2年後にはようやく落ち着き、アトピーの症状が8~9割方治まりました。それからは平穏な日々を送っていましたが、数年後に環境の変化とストレス、さらに食生活の乱れから再発。かつてないほどに悪化して瀉血(悪い血を抜く)という強硬手段に出たことはほかの記事にも書いているとおりです。

食事を見直したり、漢方やお灸に頼ったり、スキンケアクリームを大量に買い込んだりしてもどうにもならず、瀉血のほかに道が残されていなかったからです。もちろんふたたびステロイドに手を出すことはどうしても避けたかった。

でもいまは、瀉血など必要なかったと考えています。

脱ステのリバウンドも、一見すると手のほどこしようがないと思える症状悪化も次の2つの方法で劇的に改善することがわかっているからです。

リンゴダイエット

リンゴダイエットの具体的な方法は以下の記事を読んでいただくとして、開始後3日もすると肌がみるみるきれいになります。

最長7日間つづけたことがあります。このときは全身の細胞がよみがえったように感じました。湿疹やかゆみはすっかり消えました(このときは軽症でした)。

体内に新たな毒素が侵入することがなくなり、いろんな食べ物を代謝する必要もなくなりますから(果物は身体への負担がきわめて少ないのです)、肝臓や腎臓が本来の解毒と排泄の仕事に集中することができるのでしょう。さらに腸も消化吸収の仕事からほとんど開放され、排泄に集中できる。体内が浄化されているのを強烈に感じましたね。

ただし、デトックスは活発になります。場合によっては部分的に強い好転反応を感じることも。わたしも一部分だけはかゆみと湿疹が強くなりました。

糖質制限

糖質は炎症の悪化ともっとも強い関わりがあります。糖質を完全に制限することで、症状はすぐウソのように治まってきます。これは、実際に糖質制限を行なった友人や知人、あるいは当ブログ読者の方の感想です。

ただし、糖質制限だけでアトピーが完全に治ることはありません。長期に渡ってつづけるとリスクが高いとも感じます。わたし自身、糖質制限食を2年間行なってみて、そう結論づけています。

くわしいことは上記の記事に書きましたが、食べ物の栄養素はそれぞれが連係しあって働いています。単体で働いているのではありません。どんな栄養素にもプラスとマイナスの面があります。複雑に絡みあっています。糖質は身体に悪くて、たんぱく質は身体に必要で、食物繊維やビタミンは身体によい、というよう単純な話ではないのです。

すべてはわたしたちの食生活の全体において、どう作用するかにかかっています。糖質制限やローフード、グルテンフリーなどいろんな食事法が流行っていますけれど、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という昔の格言より正しいものはありません。

症状が落ちついてきたら、アトピーの根本的な原因にしっかりとアプローチすべきです。