スリッパリー・エルム茶(ニレ皮の粉末茶)で腸粘膜を守る

スリッパリーエルム茶(ニレ皮の粉末茶)

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スリッパリーエルム(アカニレの木)の内樹皮には粘性があります。この樹皮粉末で淹れたお茶は、アトピーの方の傷んだ腸壁をやさしく保護し、腸壁の修復を支えてくれるのです。特徴から淹れ方までを解説していきます。

スリッパリー・エルム茶(ニレ皮の粉末茶)

スリッパリーエルム(ニレ皮の粉末)は、腸粘膜を保護

中国医学や漢方の世界では、スリッパリーエルム(アカニレの内樹皮)は、もっとも効果のある鎮痛剤とされています。それだけでなく、体内の有毒ガスを吸収したり、の炎症をやわらげたり、排泄を促進したりという働きもあるとか。米国ではネイティブ・アメリカン(インディアン)が数千年ものあいだ、自然療法の薬として利用してきたことでよく知られています。

さて、わたしたちがもっとも着目すべきなのは、アカニレの内樹皮には粘膜のような性質があるという点。これが小腸と大腸の内壁に保護膜のようものをつくってくれるのです。腸内環境の改善を助けてくれます。

アカニレの内樹皮の粘り成分(粘液)は、軟膏やトローチ、スキンケアのクリームなどに利用されています。この粘液が、腸粘膜を刺激して修復を助け、腸粘膜へ毒素が染みこむのをさまたげ、排泄も促進してくれるわけです。これが本当なら、一石三鳥の仕事ぶり。

アトピーというのは、腸から身体に入りこんだ毒素を外へ出そうとしてもがくなかで起きている。スリッパリーエルム(ニレ皮の粉末)にはおおいに期待できます。

スリッパリーエルム茶(ニレ皮の粉末茶)の淹れ方

調べてみると、アカニレの木の内樹皮の粉末が必要だとわかりました。でも、北米原産。日本では手に入りにくいだろう。と思ったら、Amazonで売っていましたが(さすが)。が、たった100グラムで1600円ほどします。ちょいと値が張る。

1杯分1グラムほどなので、100日分(1日16円)と考えれば、まあ許容範囲ですけれど。

北米からとりよせることにしました。

スリッパリーエルムパウダー(アカニレの内皮の粉末)

アカニレパウダーというのが、453グラムで3000円弱でした。453日分ですね(笑)。海外では歯や喉の痛み、傷の治療薬にも使われています。湿布として使えば、引っかき傷を癒やしたり、皮膚から毒素を引きだしたり、肌がやわらかくなったりといった働きが見込めるそうです。余っても、別の用途で使えそうです。

飲むのは朝。淹れ方はかなりユニークです。

  1. 茶さじ4分の1杯の樹皮粉を、コップ1杯のぬるま湯に入れる。
  2. よくかき混ぜる。
  3. 15~20分たったら飲む。
茶さじ1杯何グラム?

小さじすりきり1杯強くらい(5cc)。ティースプーンだと山盛り一杯ほど。茶さじ1/4は、1cc強。

30分以上置くと成分が変わるとか。ご注意ください。

食事を見直してから15日間、毎朝飲用します。できれば食事の30分前。そのあとは、肌がきれいになるまで1日おきに飲んでいきます。重症の場合、15日間以降も飲みつづけるといいそうです。

香辛料のような特有の香りがあります。わずかに甘みがあり、ぬめりがあります(これが腸粘膜を保護)。別にまずいものではないです。ハーブティーといっても樹皮の粉末ですから、お茶という感じはしません。カフェインは含みませんが、タンニンを含みます。

妊娠中は注意

妊娠中か妊娠予定の方は飲んではいけません。流産の可能性があるそうです。スリッパリーエルム茶はアメリカ開拓時代、移民たちが中絶剤として使っていた飲み物です。

毎朝1杯のスリッパリーエルム茶で治癒促進

わたしの腸壁は、糖質制限によってふたたび消耗しました。このお茶は、そこからの回復を支えてくれました。カンジダの侵襲によった起きたリーキーガットを治療するのに役立ちました。

お米とかお蕎麦、やきいもなどを食べて1間後ほどたつと、それから数時間は胃か十二指腸(小腸の入り口)のあたりが重たくなって、胸苦しかったのです。ところが、飲みはじめて7日目にはなくなってしまいました。

朝はスリッパリーエルム茶にはじまり、カモミールティーで1日が終わる。もちろん食生活の改善が奏功したという面も大きいとは思います。

が、このハーブティーが腸をやさしく保護し、粘膜の再建を支えてくれたことをわたしは疑っていません。