ステロイドの一覧表

ステロイド外用薬一覧(強さによるランク分類)

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ステロイド外用剤(塗り薬)は、強さによって5段階に分類されています。一覧表にまとめておきます。なお同じステロイド薬でも、効果には個人差があり、軟膏やクリーム、ローションといった形態によっても変わってきます。身体の部位ごとの吸収率も合わせてご紹介します。

ステロイド外用薬の強さによるランク分類

ランク(強さ)一般名商品名副作用回避条件
最強(SG)プロピオン酸クロベタゾールデルモベート、マイアロン大人1日5g以下
小児1日2g以下
連用2週間以内
酢酸ジフロラゾンジフラール、ダイアコート
次強(VS)酪酸プロピオン酸ベタメタゾンアンテベート大人1日10g以下
小児1日5g以下
連用3週間以内
フランカルボン酸モメタゾンフルメタ
ジフルプレドナートマイザー
プロピオン酸デキサメタゾンメサデルム
ベタメタゾンジプロピオン酸エステルリンデロンDP
吉草酸ジフルコルトロンネリゾナ、テクスメテン
フルオシノニドトプシム、シマロン
アムシノニドビスダーム
ハルシノニドアドコルチン
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンパンデル
強(S)プロピオン酸デプロドンエクラー、アロミドン大人1日20g以下
小児1日7g以下
連用4週間以内
吉草酸デキサメタゾンザルックス、ボアラ
ベタメタゾン吉草酸エステルリンデロンV、ベトネベート、デルモゾール
ベクロメタゾンプロピオン酸エステルプロパデルム
吉草酸プレドニゾロンリドメックスコーワ
フルオシノロンアセトニドフルコート
中(M)ヒドロコルチゾン酪酸エステルロコイド大人1日20g以下
小児1日7g以下
連用4週間以内
プロピオン酸アルクロメタゾンアルメタ、ビトラ
トリアムシノロンアセトニドケナコルトA、レダコート
酪酸クロベタゾンキンダベート
ピバル酸フルメタゾンテストーゲン
弱(W)プレドニゾロンプレドニゾロン大人1日20g以下
小児1日7g以下
連用4週間以内
配合剤ベタメゾン吉草酸エステル+ゲンタマイシン硫酸塩リンデロンVG、ベトノバールG
ベタメゾン吉草酸エステル+フラジオマイシン硫酸塩ベトネベートN
非ステロイド抗炎症剤ブフェキソマク
イブプロフェンピコノール
アンダーム
スタデルム
ウフェナマートコンベック
SG=strongest(最強)、VS=very strong(かなり強い)、S=strong(強い)、M=middle(普通)、W=weak(弱い)

ステロイド外用薬の身体の部位における吸収率の違い

場所によってステロイドの吸収率は変わります。顔や陰部などは吸収率が高くなります。

ステロイドの身体の部位ごとの吸収率

腕の内側を1.0とした場合の比率。顔と陰部がとくに吸収率が高いのがわかります。

さいごに

ステロイドにかかわらず、どんなも使い方次第では諸刃の剣となります。たとえば保湿剤や植物から抽出される漢方薬にも副作用はあるのです。むろんステロイドにも副作用があります。使い方を誤るとみずからを傷つけることになります。その点をきちんと理解しておくべきと思います。

わたしは抗生物質プロトピックステロイドの使い方を誤り、とんだ目に遭いました(ステロイド依存ステロイド離脱症状)。用法用量を守れないなら使用を中止すべきだったと、いまさらながら悔やまれます。どうか、わたしの轍は踏まないでください。

なお、ステロイドを用いないほうがアトピーの改善率が高いという報告もあります。脱ステの必要性についてはさておき、最終的に脱ステを試みるくらいなら、最初から使わないほうが賢明です。すでに使用中という方で、中止しようと考えている方は、脱ステのリバウンドを軽くするためにも当ブログの健康法をぜひご活用ください。

脱ステ病院脱ステ医に相談する手もありますが、その場合でもステロイドのリバウンドからは逃れられないようです。

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