芋の煮っころがしと聞いてイチローパパの頭にまっ先に浮かぶのは、『男はつらいよ』の食事の場面。寅さんの好物が、おばちゃんのつくる「芋の煮っころがし」なのです。
だから煮っころがしをつくったり食べたりしていると、そこはかとない哀愁を感じてしまう。
さて、里芋は芋類です。主成分はでんぷんです。ところが、サツマイモなどと比べると糖質がぐっと少なめ。サツマイモは100グラムあたり30グラムほどの糖質を含みますが、里芋は10グラムほどなのです。
糖質をエネルギーに変えるためのアトピーの方も気にせずいただくことができるのです。糖質制限中の方も、控えめになら食べられます。
おばちゃんの煮っころがしにはかなわないかもしれませんが、イチローパパの煮っころがしもなかなかのものですよ。わが家の面々には好評。どうぞお試しあれ。
用意するもの
里芋10個、だし汁200cc、甘味料大さじ1杯、しょうゆ大さじ2~3杯、お酒大さじ1杯
芋の煮っころがしのつくり方
- 包丁の背を使って、里芋の皮をむき、水で洗い、ひと口大に切ります。
- お鍋に里芋とだし汁、甘味料、お酒を入れて、火にかけます。
- 沸騰したら中火にし、落としぶたをして、10分ほど煮ます。
- ふたをとって、味の染みこみ加減を見ながら、好みのやわらかさまで煮詰めていきます。
- 味見して、よければできあがり。
山でとれる芋は「山芋」。里でとれる芋は「里芋」。語源はこういうことのようですね。それなら、サツマイモもジャガイモも「里芋」じゃないか、と思うのはわたしだけでしょうか。
下茹でせずに煮っころがしをつくっていたら、「里芋は最初にぬめりを落とすのよ。塩もみして、お湯で5分ほど下茹でするの」と昔、あるひとに注意されましたが、イチローパパは里芋の下ごしらえをしない主義です。ぬめぬめは、腸をきれいにして便通を改善してくれるからです。