芋の煮っころがし

「芋の煮っころがし」のレシピ

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里芋特有のぬめりは、ガラクタンという成分。多糖類とたんぱく質と水溶性食物繊維がいっしょになったものです。これが便秘解消効果大。胃腸や肝臓を守ったり、老化やぼけ予防にもなるのです。今日は里芋の煮っころがしのレシピをご紹介します。

芋の煮っころがしと聞いてイチローパパの頭にまっ先に浮かぶのは、『男はつらいよ』の食事の場面。寅さんの好物が、おばちゃんのつくる「芋の煮っころがし」なのです。

だから煮っころがしをつくったり食べたりしていると、そこはかとない哀愁を感じてしまう。

柴又

柴又に遊びに行ったときに撮った写真です。「とらや」ではなく、映画の撮影でスタッフや出演者の休憩所として使われていたお店だったように思います。山田洋次監督や渥美清さんらの写真とかサインが壁にずらっとならんでいました。

さて、里芋は芋類です。主成分はでんぷんです。ところが、サツマイモなどと比べると糖質がぐっと少なめ。サツマイモは100グラムあたり30グラムほどの糖質を含みますが、里芋は10グラムほどなのです。

糖質をエネルギーに変えるためのアトピーの方も気にせずいただくことができるのです。糖質制限中の方も、控えめになら食べられます。

おばちゃんの煮っころがしにはかなわないかもしれませんが、イチローパパの煮っころがしもなかなかのものですよ。わが家の面々には好評。どうぞお試しあれ。

用意するもの

里芋10個、だし汁200cc、甘味料大さじ1杯、しょうゆ大さじ2~3杯、お酒大さじ1杯

芋の煮っころがしのつくり方

  1. 包丁の背を使って、里芋の皮をむき、で洗い、ひと口大に切ります。
  2. お鍋に里芋とだし汁、甘味料、お酒を入れて、火にかけます。
  3. 沸騰したら中火にし、落としぶたをして、10分ほど煮ます。
  4. ふたをとって、味の染みこみ加減を見ながら、好みのやわらかさまで煮詰めていきます。
  5. 味見して、よければできあがり。

芋の煮っ転がし

齢40を過ぎると、こういう素朴な食べ物をいただいているときがいちばん幸せです。

山でとれる芋は「山芋」。里でとれる芋は「里芋」。語源はこういうことのようですね。それなら、サツマイモもジャガイモも「里芋」じゃないか、と思うのはわたしだけでしょうか。

下茹でせずに煮っころがしをつくっていたら、「里芋は最初にぬめりを落とすのよ。塩もみして、お湯で5分ほど下茹でするの」と昔、あるひとに注意されましたが、イチローパパは里芋の下ごしらえをしない主義です。ぬめぬめは、腸をきれいにして便通を改善してくれるからです。