ごぼうの大部分は、消化吸収されない水溶性食物繊維のイヌリンやリグニン、不溶性食物繊維のヘミセルロースなど。これがごぼうならではのごりごりした食感を生みだしています。さらに便の量をかさ増しし、腸内の乳酸菌を増やし、彼らの働きを活発にしてくれるのです。
食物繊維のリグニンは切り口に発生する性質があり、時間がたつと増えるそうです。不思議ですね。切り口の面積がもっとも多い「さきがけ」にしてやると、リグニンをたくさん摂取できます。
ごぼうの水溶性食物繊維には、がんを予防する効果があることも知られています。有害物質や悪い油を吸着して排泄したり、血糖値の急激な上昇を防ぐ働きもあります。
というわけで、ごぼうはアトピーを癒やす食事に毎日でも取り入れるべき食材。わたしもアトピーが完治するまでよく食べていましたよ。
用意するもの
ごぼう1~2本、にんじん中1本、オリーブオイル小さじ1杯、お酒80cc、しょうゆ大さじ3杯、甘味料大さじ1杯、炒りごま
甘味料は砂糖でなく、エリスリトールかステビアがおすすめ。アトピーの方が使っていい甘味料はこちらの記事を参照ください。
きんぴらごぼうのつくり方
- ごぼうをタワシ(アルミホイルをまるめてもOK)でこすり洗い。
- 長さ5センチ幅3ミリの斜め切りにして、酢水にさらしておきます。
- にんじんを5センチ長の千切りにします。
- フライパンに油をひき、ごぼうとにんじんをしんなりするまで炒めます。
- お酒と甘味料を入れ、菜ばしでささっと混ぜ合わせます。
- 3分後にしょうゆを投入します。
- 煮詰めて、汁気がなくなったらできあがり。
- ごまをたっぷりとかけていだきます。
こぼうはやはりきんぴらがいちばん。食感がたまりませんね。ごぼうのうまみと薬効成分は、皮と身のあいだにぎゅっと詰まっています。皮を剥いてしまうご家庭もありますが、タワシでこするくらいで十分。ゴマ油の風味が欲しい場合は、ちょっぴり垂らすといいと思います。
いつか読んだ本に書いてありましたが、ごぼうを食べるのは日本人と韓国人だけだとか。原産地はユーラシア大陸の北部ですが、この地方では野生種を薬用として用いるだけで、食用にしないそうです。漢方でも解毒、解熱、鎮咳などの治療にごぼうを利用しますが、中国の人たちもやはり食べないそうです。
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