野菜のうま煮

「野菜のうま煮」のレシピ

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食物繊維がたんまり摂れるひと皿。1日の必要量の半分ほどが一気にまかなえますので、頑固な便秘もしっぽを巻いて逃げだすはず。腸内浄化に役立つばかりでなく、アトピーの治癒に必要な栄養素もしっかり補給できるのがポイントです。

ビタミンAを豊富に含むニンジン。ビタミンCがたっぷりで、肌をきれいにしてくれるピーマン。アトピーの改善、完治に不可欠なビタミン(ビタミンB群)が豊富なほうれん草。こうした野菜をまとめていただけるレシピです。

白菜を入れると、さくさくとした食感がくわわって、おいしさが倍増します。白菜というのはくせがないぶん淡泊な印象ですが、それだけにほかのどんな食べ物とも上手に共演を果たしてくれる、堺雅人さんのような存在なのです。

ほうれん草は、中国では腸にうるおいを与え、便通を改善する妙薬として重宝がられているとか。お年寄りの便秘にほうれん草を用いることからも、その実力のほどがうかがえますね。

白菜は、英語で「chinese cabbage」(中国のキャベツ)。中国原産の野菜なのです。

用意するもの

にんじん、ピーマン、レンコン、白菜、ほうれん草、しょうが一片、無添加の粉末だし小さじ2杯、しょうゆ大さじ3杯、水100cc、水溶き片栗粉(水大さじ2杯+片栗粉大さじ2杯)

ピーマンはナス科野菜です。腸粘膜を傷つけるたんぱく質「レクチン」を含みますから、控えめに使いましょう。

野菜のうま煮のつくり方

  1. 野菜をよく洗い、食べやすい大きさにカット。
  2. お鍋に野菜を全部入れて、と粉末だしを入れます。
  3. 火をつけて、沸騰したら、ふたをして5分ほど中火で煮ます。
  4. しょうゆを入れて、さらに3分くらい煮ます。
  5. いったん火をとめて、水溶き片栗粉をまわしいれます。
  6. 火にかけて、強火で1分ほど待ちます。

野菜のうま煮

ご飯にかけていただくと、とても美味。なしでも、立派な中華丼になります。うちの娘の好物なのです。グルテンフリー対応、糖質制限対応の食事です。

さきほど軽く触れましたが、白菜は中国原産。わが国にやってきたのは明治時代のこと。日清戦争や日露戦争で中国へ遠征していた日本兵たちは、そこで白菜と運命の邂逅を果たし、その立派な姿と食感に惚れこみ、祖国の妻子にも食べさせてやりたい、そのためにかならず生きて帰ると誓い、白菜の種をポケットに忍ばせたそうです(多少、イチローパパの脚色あり)。

それが端緒となって、日本で白菜の栽培が始まったのが大正時代。八百屋の店先にならび、庶民の舌を楽しませるようになったのは、じつは昭和に入ってからのことだそうです。

白菜にだってこんなドラマがあるわけです。負けてはいられませんね(笑)。