ビタミンAを豊富に含むニンジン。ビタミンCがたっぷりで、肌をきれいにしてくれるピーマン。アトピーの改善、完治に不可欠なビタミン(ビタミンB群)が豊富なほうれん草。こうした野菜をまとめていただけるレシピです。
白菜を入れると、さくさくとした食感がくわわって、おいしさが倍増します。白菜というのはくせがないぶん淡泊な印象ですが、それだけにほかのどんな食べ物とも上手に共演を果たしてくれる、堺雅人さんのような存在なのです。
白菜は、英語で「chinese cabbage」(中国のキャベツ)。中国原産の野菜なのです。
用意するもの
にんじん、ピーマン、レンコン、白菜、ほうれん草、しょうが一片、無添加の粉末だし小さじ2杯、しょうゆ大さじ3杯、水100cc、水溶き片栗粉(水大さじ2杯+片栗粉大さじ2杯)
野菜のうま煮のつくり方
- 野菜をよく洗い、食べやすい大きさにカット。
- お鍋に野菜を全部入れて、水と粉末だしを入れます。
- 火をつけて、沸騰したら、ふたをして5分ほど中火で煮ます。
- しょうゆを入れて、さらに3分くらい煮ます。
- いったん火をとめて、水溶き片栗粉をまわしいれます。
- 火にかけて、強火で1分ほど待ちます。
さきほど軽く触れましたが、白菜は中国原産。わが国にやってきたのは明治時代のこと。日清戦争や日露戦争で中国へ遠征していた日本兵たちは、そこで白菜と運命の邂逅を果たし、その立派な姿と食感に惚れこみ、祖国の妻子にも食べさせてやりたい、そのためにかならず生きて帰ると誓い、白菜の種をポケットに忍ばせたそうです(多少、イチローパパの脚色あり)。
それが端緒となって、日本で白菜の栽培が始まったのが大正時代。八百屋の店先にならび、庶民の舌を楽しませるようになったのは、じつは昭和に入ってからのことだそうです。
白菜にだってこんなドラマがあるわけです。負けてはいられませんね(笑)。