玄米食は面倒ではない
- 白米とは勝手がちがうだろうな。
- 水加減がむずかしいだろうな。
- 炊飯時間が余計ににかかるだろうな。
玄米食をはじめるまで、わたしはそんなふうに思って、ちょっと尻込みしていたのです。ところが、やってみるとなんのことはない。白米と同じように炊けます。
ただし、ふつうに炊いたのでは、身体を衰弱させる反栄養素、アブシジン酸が残ったままです。玄米がアトピーを悪化させることがあるのは、このアブシジン酸のほか、残留農薬やフィチン酸が原因である可能性が高い。わたしそう考えています。
だから、ひと手間かけてやるのです。この点だけは、白米のようにはいきません。
方法は2つ。
- 浸水させて、きちんと発芽させる。
- 炊く直前に乾煎りする。
浸水させて発芽した玄米は、炊くとふっくらします。イメージどおりの、モッチリとした玄米ごはんが味わえる。でも、発芽するまでに2~3日(米によっては1週間!)くらい必要です。わたしのような不精者には、乾煎りが向きます。これでも、まあモチモチはします。食べてみて、もっとモチモチがほしい、ふっくらな食感がほしい、というなら、浸水&発芽に切り替えるといいと思います。
それでは、玄米をなるたけ手間なく、おいしく炊きあげる具体的な手順の説明に入ります。
玄米の正しい炊き方
1.洗米
まずはボールに水を張って、玄米をざるに入れて洗います。玄米の硬い皮に傷をつけるような感じで、ごしごし洗米。途中で水を2~3回変えています。お米は最初の水をいちばん吸いますので、1回目はミネラルウォーターを使うこともあります。
2.乾煎り
水をよく切ったら、フライパンに入れて、乾煎りします。5分くらいがメド。が、吸水の加減や玄米の量によって変わります。水分が飛んでぱらぱらになって、こうばしい香りがして、パチパチとはぜる音がしはじめたらやめどき。そのあとはあっという間に焦げていきます。要注意です。
3.炊飯
わたしは土鍋を使っています。なんとなく気分がいいからです。炊飯器の玄米モードを使ってももちろんOKです。その場合は、規定の量の水を入れて、スイッチを押すだけ。
乾煎りした玄米に、浸水は必要ありません。乾煎りで、玄米の殻はすでにやわらかくなっています。乾煎りした玄米を一度、浸水させてから炊いてみたら、べちゃべちゃになってしまいました。
玄米を炊くときは、塩を入れるというご家庭もあります。カリウムが多いので、特有の苦みが出ることがあるからです。塩のナトリウムはこの苦みをなくしてくれます。目安は、3合にひとつまみ。
土鍋の場合
3.蒸らす
火をとめて10~15分蒸らします。蒸気穴から湯気が立ちのぼります。
4.できあがり
これで食べられます。いやあ、きょうもうまかった。
圧力鍋を使うとふっくら炊きあがりますし、モチモチした食味も楽しめます。が、圧力をかけて100度以上の高温で炊きあげる、というのが、わたしにはどうも自然の摂理に反しているように思えて、使ったことはありません。
玄米の正しい食べ方
玄米はよく噛んで食べる、これに尽きます。食物繊維がたっぷりですからね。きちんと咀嚼しないと、食後に胃が重たくなってかなり後悔するハメになります。わたしはひと口80~100回くらい噛みます。
玄米と味噌汁の組み合わせ、放射能の排泄にもとても役立つそうです。わが家は関東在住。放射能汚染のリスクがどうしても高くなる。子どももいますからね。玄米と味噌汁とたっぷりの野菜と納豆、海藻というふうな食事を日々摂るよう心がけています。
玄米食の、健康やアトピーへのメリットについては、こちらの記事がくわしいです。