高アルカリ性食品のレシチンでアルカリ体質を強化

レシチンの効果

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レシチンは高アルカリ食品。頭がよくなると聞いて飲みはじめたのですが、ほかにもさまざまな健康機能があります。血中の脂肪を減らし、血液をサラサラにしてくれたり、肝機能を高めたり、肌をきれいにしたり……。飲み方や選び方などをしっかりお伝えします。

レシチン顆粒

レシチンの効果

レシチンは脂質のひとつ。わたしたちの細胞のおもな材料であり、エネルギーとしても使われます。

ほかの脂質と決定的にちがうのは、これ以外にもさまざまな健康機能がある点。たとえば栄養学の世界では、レシチンは生活習慣病の予防に役立つといわれています。血中の脂肪や血栓を溶かす働きがあるからです。

レシチンが十分にあると、ドロドロの血がサラサラになる。血流がよくなりますから、動脈硬化や脳卒中の予防につながるというわけ。脂肪を溶かすレシチンのこの作用(乳化作用という)は、肝臓の負担も減らしてくれます。肝機能をサポートしたり、肝臓への余計な脂肪沈着を防いでくれたりするのです。

アトピーの方の疲弊した肝臓の再生の手助けにもなりそうです。汚れた血がきれいになる、いう点からもよさそうです。

さらにレシチンは中性脂肪を減らすことから、ダイエット効果も高いといわれています。皮膚を守る作用や、脂溶性ビタミンのビタミンAやEの吸収を手助けするという働きもあるといいます。

そして高アルカリ性食品でもあります。

レシチン効果で記憶力アップ

エラそうに講釈を垂れるわたしですが、じつは最初はそういうことをまったく知らず、レシチンを摂りはじめました。30代後半あたりから記憶力が怪しくなってきたからです。

  • 買い物に行くとかならずなにかひとつ買い忘れる。
  • 妻と「言った」「聞いてない」の会話が増えた。
  • 書けない漢字が増えた。
  • 映画の最後に「これ、前に観た」と気づく。
  • 鶴の折り方を忘れた……エトセトラエトセトラ。

とにかく物覚えが悪くなった。

かなり危機感を感じていたころ、知人にレシチンをすすめられたのでした。「脳の栄養素といわれているそうだぞ。食事に取り入れると記憶力がよくなるし、学習能力もアップするらしいぞ」と。レシチンを食べると、脳でアセチルコリンという神経伝達物質ができる、これが記憶や認識の機能ばかりか、不眠対策(睡眠の質を高めてくれる)にもなるというのです。ボケの予防にもなるのだとか。

飛びつきましたね。

で、物覚えはよくなったのかって? えーと、なんの話でしたっけ。

さて、ここから本題。じつはアトピーを治すのに、レシチンはわりと役に立つのです。

レシチンのアトピーへの効果

無害で、習慣性がなく、消化にいいアルカリ性食品。というのもさることながら、レシチンにはアトピーの方が注目すべき働きがあるのです。

腸の排泄力を決定的に高めるのです。

くわえて、さきほど書いたメリットが3つもある。

  • 血流を改善してくれる。
  • 肝臓の機能の回復に役立つ。
  • 肌をサポートする。

ここで注意したいのは、デメリットもひとつあるということ。

  • リノール酸が多い

リノール酸というのは、過剰に摂取すると炎症を引きおこすことで知られている(脂肪酸)です。だから健康機能の高いレシチンといえど、食べすぎは禁物。

わたしは症状があったころ、大さじ1杯(5グラム)のレシチンを毎日2杯、週5日摂るようにしていました。週2日休むのは、身体がレシチン過剰の状態に慣れてしまわないようにです。

ちなみに推奨摂取量は、1日2~10グラムほど。おお多めですね。肌がきれいになってからは、1日1杯にしています(忘れてしまうことも多い)。

レシチンの摂り方

レシチン大さじ1杯

青汁、野菜ジュースといった飲み物に入れてもいいし、野菜サラダやヨーグルトにふりかけてもいい。オートミールに入れてもOK。

わたしはそのまま食べています。コクがあって、わりとおいしいのです。原料は大豆ですが、煎り大豆よりずっと美味。大豆や大豆加工食品(豆腐や納豆など)、卵黄、落花生、酵母、レバーなどから摂取できます。

わたしは、レシチンの「リン脂質」と「ホスファチジルコリン」を確実に摂取するために、大豆由来の市販品を利用しています。

リン脂質とホスファチジルコリンとは?

脂肪を溶かす作用は、レシチンのリン脂質によるものです。ただし過剰摂取はカルシウムの吸収を阻害しますので、注意が必要。

ホスファチジルコリンは、脳にいい成分です。

顆粒状やサプリメントなどがありますが、わたしは顆粒派。不純物がなく、純度が高いからです。つまり、リン脂質とホスファチジルコリンをいちばん多く含んでいる。

iHerbのレシチン

わたしが飲んでいるレシチン。GMO(遺伝子組み換え)でないものを選びます。日本製が無分別だったので、こっちに切り替えました。リン脂質97%、ホスファチジルコリンを10グラム中に2.3グラム含有。

さいごに

レシチンは、安全性の高い食品です。ふつうの食べ物に含まれているものですし、副作用や健康トラブルなどの報告も現状ないそうです。


「The effect of lecithin supplementation on the biochemical profile and morphological changes in the liver of rats fed different animal fats.」(Lechowski R1, Bielecki W, Sawosz E, Krawiec M, Kluci?ski W.)、「Effects of dietary soybean lecithin on plasma lipid transport and hepatic cholesterol metabolism in rats.」(LeBlanc MJ1, Brunet S, Bouchard G, Lamireau T, Yousef IM, Gavino V, Levy E, Tuchweber B.)、「Verbal and visual memory improve after choline supplementation in long-term total parenteral nutrition: a pilot study.」(Buchman AL1, Sohel M, Brown M, Jenden DJ, Ahn C, Roch M, Brawley TL.)、「Polyunsaturated phosphatidylcholine protects against wound contraction in experimental skin burn injury.」(Kanmaz T1, Karakayali H, Sakallioglu AE, Ozdemir BH, Haberal M.)

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