整腸剤と乳酸菌サプリメント

善玉菌を増やし、弱った腸を元気にするなら、整腸剤や乳酸菌サプリメントがおすすめ。アトピー完治を強力に支えます。ビオフェルミンやラクトーン、ミヤリサンほか整腸剤と、アシドフィルス菌90億個や、乳酸菌16種を使った乳酸菌サプリメントなどを比較します。

整腸剤と乳酸菌サプリメントのかしこい選び方

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乳酸菌サプリのイメージ
来る日も来る日もせっせと手製のヨーグルトをつくって食べていたら、いつしか乳製品アレルギーになっていました。牛乳からチーズ、ヨーグルトまで乳製品全部にアレルギーが見つかったのです。

無理もない話です。腸粘膜に穴があいた状態で毎日もりもり食べていましたから。未分解の乳たんぱくが侵入し放題。ほかにも、生姜やオートミールなど、治療期にたくさん食べていたものにいくらか反応が出ていました。

しかしまあ、ここで驚いたり嘆いたりするのは大人げない。おだやかに事態を呑みこんで、次の策を講じるのがよろしい。この手のアレルギーは過敏症のようなもので、半年くらい食べないでいれば、スコアが下がるそうですし、ヨーグルトは低脂肪乳のものでも1日300kcal(600g)くらいある。過食(カロリー)が気になるし、手間もかかる。

それに乳製品にはなにかと問題も指摘されています。牛乳を飲みつづけると、かえってカルシウム不足におちいるとか、乳牛には乳房炎予防や治療のため、ステロイドを投与しているという話もあります。

やめるのに絶好の機会と思うことにしました。

目をつけたのは、整腸剤と乳酸菌サプリメント。わたしが検討あるいは利用した整腸剤と乳酸菌サプリメントをくわしく解説していきます。

乳酸菌利用の狙い

乳酸菌を利用する狙いを、ここでふりかえっておきます。

重要なものから順番に。
 

1.整腸と排泄

乳酸菌は善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして、腸内細菌のバランスを整えてくれます。そうやって便通がよくなると、異物を体内に溜めこまないですみます。さらに腸内が善玉菌優性とあいなれば、弱った腸粘膜の修復も早まります。

2.消化

乳酸菌に消化を手助けをしてもらい、アレルギーの原因であるたんぱく質をしっかり分解。これで、体内への異物の侵入をシャットアウト。

3.免疫力アップ

乳酸菌は腸粘膜を刺激し、免疫細胞の働きを強める作用があるとわかっています。過剰な免疫反応(アレルギー)の緩和が期待できます。
 
なお、乳酸菌は皮膚の炎症を直接やわらげるものではありません。乳酸菌が体内に入って湿疹や肌荒れを治してくれるわけではなく、乳酸菌が腸内環境を整えると、腸粘膜の修復が進み、原因物質が体内に侵入しなくなって、アレルギー反応が鎮まってくる、という文脈です。

整腸剤、乳酸菌サプリ選抜のポイント

というわけで、整腸剤や乳酸菌サプリメントを選ぶ際、次のようなことを念頭に置きます。
 

1.菌が強い(生きたまま腸まで届く)

死んだ菌でもそれなりに整腸作用があることがわかっています。が、やはり生きたまま腸まで届けたいのが人情。胃酸に負けず腸へ届く強い菌をチョイスします。

2.菌の数が多い(1日分60億以上)

菌の数については、ヨーグルトがモノサシ。治療期、ヨーグルトを昼と晩にそれぞれ300gは摂取していました。少なく見積もって60億の乳酸菌です。これがわたしの基準。

3.アシドフィルス菌入り

アシドフィルス菌には、アレルギーを抑制する効果があります。カルピス社の実験でも、アシドフィルス菌を摂取しつづけると、アトピーの症状が軽くなることがわかっています。

ほかにも、アレルギー症状を緩和させる乳酸菌として、LGG乳酸菌やL-55乳酸菌、KW3110、クレモリス菌(カスピ海ヨーグルトの菌)などが有名。

ただし、乳酸菌全般に免疫力を高める働きがあるといわれていますし、これらの菌はたまたま研究が進んでいるだけ、という見方もできます。

だから、アシドフィルス菌の有無は必須条件にはしていません。

余談ですが、ネットの情報に踊らされて、以前はビオチンを消費する乳酸菌(フェカリス菌など)を必死で避けていましたが、いまは気にかけていません。脱ステ期にビオチン療法を試してもうんともすんともいわず、反対にフェカリス菌が1000億個入ったサプリを飲みつづけてもなんら問題がなかったからです。

ビオチンってなに?

皮膚の炎症を防いだり、皮膚や爪、毛髪の健康に関わっているビタミン。「アトピーの人の半数近くがビオチン不足」「ビオチン不足がアトピー悪化の原因」といった話がネットにたくさん転がっていますが、アトピーの方はそもそも腸内環境がぼろぼろ。からだもぼろぼろ。だから、ビタミン全般の消費が激しく、ビオチンだけでなく、ほかのビタミンだって不足しがち。ビタミンをつくりだす善玉菌も腸にあまりいないですからね。ビオチン不足がアトピーを悪化させるのでなく、アトピーが悪化するとビオチンが足りなくなる、というのが正解と思います。

ビオチンはもともと、腸内の善玉菌たちが使ったりつくったりしているもの。本来、必要な量は自分でまかなえるのです。腸内細菌のバランスが崩れ、一時的にビオチンをつくる乳酸菌(アシドフィルス菌など)が減っていても、腸内環境を改善すれば一挙に問題解決。

だから気にしない。

気にするならタバコやお酒、不規則な生活、過食。こっちのほうがずっとよくない。ビオチンがどんどん減ってしまいます。

注)ただし、自分では必要な量のビオチンがつくれない「ビオチン欠乏症」という疾患もあります。通常は手のひらに膿疱ができたりするのですが、まれに皮膚にアトピー様の症状が出ることもあります。この場合、ビオチンを外から補給してやる方法は有効です。Amazonのビオチンサプリのページなどにもそういった方々の書き込みがあります。気になる方は一読。

 

以上のようなことを踏まえて、検証をはじめます。

代表的な整腸剤の「ビオフェルミン」「新ラクトーンA」「ミヤリサン」ほか、海外製の強力な乳酸菌サプリメント、人気のある国産サプリなどに含まれる乳酸菌の種類、量、1日あたりの価格など一つひとつチェックしていきます。

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整腸剤

新ビオフェルミンS錠 540錠

ビフィズス菌18mg、フェカリス菌18mgのほか、腸内でビオチンを産生してくれるアシドフィルス菌18mgを含有(1日服用量中、以下同)。それぞれ18mgと菌数はかなり少ない様子。2100円前後。1日服用量9錠。1日あたり約36円。

新ラクトーンA 1080錠

ビフィズス菌40mg、フェカリス菌40mg、アシドフィルス菌40mgのほか、乳酸菌の発育をうながす乾燥ビール酵母を含有。乳酸菌の組み合わせは、ビオフェルミンと同じ。菌数はこちらが上。1700円前後。1日服用量18錠。1日あたり約28円。

スーパビール酵母Z 660粒

腸内環境を整えてくれるビール酵母を含有。含有量は不明。ビタミン9種とミネラル10種を添加。乳酸菌は入っていません。1400円前後。1日服用量15粒。1日あたり約31円。

ミヤリサン 630錠

腸のバランスを正常に保ち、ビオチンとの相性もいいといわれる酪酸菌(宮入菌)を180mg含有。酪酸菌は乳酸菌の友人のようなバクテリア。乳酸菌の増殖を手助けします。1000円前後。1日服用量18錠。1日あたり約28円。

エビオス錠 2000錠

ビタミンやミネラル、良質なたんぱく質、食物繊維などを含むビール酵母7125mgを含有。ビール酵母には、乳酸菌を増やす働きがあります。乳酸菌そのものは入っていません。1800円前後。1日服用量30錠。1日あたり約27円。

整腸剤にはロングセラーが多く、ビオフェルミンなど定評のあるものも少なくありません(わたしは便秘になりましたが)。

が、総じて菌数が少ないのがネック。整腸剤のなかでは比較的配合量の多いラクトーンのアシドフィルス菌でも40mg。菌数でいうと4億個。ビール酵母の整腸剤などは、はなから乳酸菌が入っていません。

しかも、整腸剤は基本的に小さな錠剤タイプ。胃で溶けます。乳酸菌の多くは、胃酸や胆汁酸などの消化液に殺されてしまうと推察できます。

健康な人が健康維持のために飲むならいいのですが、ぼろぼろの腸粘膜をなんとかしてくれー、という大仕事を任せるには心もとないのです。

さて、お次は乳酸菌サプリメント。菌の数がぐっと増えます。実際に試して合格点をつけたものを厳選して紹介しています。

乳酸菌サプリメント

Acidophilus Three Billion

以前から気になっていた海外産のアシドフィルス菌サプリ。アシドフィルス菌を1日分に90億も詰めこんだサプリはなかなか見当たりません。アシドフィルス菌は熱や酸に強く、生きたままで腸へ到達。試したところ、悪くない。が、肉を食べたら、うーん、出ないぞ、という日もありました。16.56ドル。60日分。1日あたり約28セント。
now-foods-acidophilus-three-billion-stabilized-180-tablets

ヘルスエイド ビフィーナS

50億個のビフィズス菌にくわえ、計10億のアシドフィルス菌とガセリ菌をセットで封入。ビフィズス菌は大腸で働く菌。ほかの2つは小腸で働く菌。だから腸全体の健康に貢献してくれます。特殊なカプセルで菌をガードしており、生きたまま腸へ。どの菌ももともとヒトの腸内に棲んでいる菌だから、腸にしっかり根を張って増えます。2980円。30日分。1日あたり約99円。使用感はここに書きました。

ビフィーナ

乳酸菌革命

アシドフィルス菌、ブルガリクス菌、ガセリ菌、ブレビス菌、カゼイ菌、ヘルベティカス菌、ビフィズス菌ほか、全部で16種もの乳酸菌を使用。ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖や酵母エキスも配合。2730円。62粒入り。31日分。1日あたり約88円。

所感

ヨーグルトから乳酸菌サプリへ乗り換えるきっかけをつくってくれたのは「乳酸菌革命」でした。

説明書きにある乳酸菌16種の菌数がどこにも記載されていなかったので、発売元に問い合わせてみたところ、16種の乳酸菌は乳酸菌生成物質として使用しているので、生菌そのものは含まないが、有胞子乳酸菌(普通の乳酸菌よりも熱や胃酸に強く、働きもパワフル)が1000億個入っている、とのこと。

1000億個! このサイトではじめて感嘆符を使いました(笑)。

あのころは、サプリの小さなカプセルにカスピ海ヨーグルト600gに匹敵する力があるかしら、と疑惑のまなざしを向けていたのですが1000億個と聞いて飛びついていました。

※乳酸菌生成物質というのは、菌の習性を上手に利用して、何種類もの微生物を同時に効率的に増殖させる「共棲培養」という技術を使ってつくるもの。乳酸菌生成物質には乳酸菌そのものは含まず、乳酸菌が増える際に分泌する成分が中心だそうです。そう聞くと、なんだ、乳酸菌は入っていないのか、ダメじゃん、とか思いがちですが、これは早とちり。共棲培養はヒトの腸内で起きている現象を外界で再現するもの。善玉菌を増やす働きは、結局この乳酸菌生成物質が担っているらしいです。NHKで特集されたことも手伝って、最近は巷間で話題です。

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管理人/イチロー

アトピー歴十数年。妻と娘との三人暮らし。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、百日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。
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