瀉血

東洋医学では、アトピーの原因は悪血(瘀血)といいます。これを強制的に抜き去るのが、瀉血療法です。長期間、自己流で瀉血を実施した管理人が、方法や効果の大きさ、注意点を解説します。気軽に始めた結果、最後はどうなったかについても赤裸々に語ります。

わたしは瀉血で死にかけました

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悪血を強制排除するのが瀉血療法

瀉血とは、からだから血液の一部を体外へ抜きさることをいいます。うっ血、停滞した血液(悪血)を除外することで、体内に溜まった有害物をいっしょにとりのぞき、健康をとりもどそうとする治療法です。

中国や韓国なんかでは鍼の一環として行なわれ、わりとポピュラーだそうですが、日本は、医師免許をもたない者が患者のからだを傷つけることを禁止しているため、鍼灸師が瀉血を行なっても医師法違反になります。昔は瀉血を行う治療院が日本にもあったようです。

カミソリで切開する方法などもありますが、わたしは、患部に針で小さな傷をつけ、陰圧にしたカップをとりつけ、血を吸いだす方法を採用しました。針を刺すといってもわずかな傷なので、痛みはありません。

はじめた当初、わたしは悪血が全身に大量に蓄積した状態でした。漢方医のアドバイスもあって、食事療法や駆悪血剤の服用、生活改善などに次々にとりくみましたが、一向に改善の目処が立たず、途方に暮れていたことを思いだします。

syaketu cupカップは、大小いくつかのカップと手動式減圧器がセットになったものをオークションで入手しました。韓国からの出品でした。

瀉血針は、ランセット(糖尿病の方が血糖値を測る際に使用するもの)を利用。カップ内を負圧にする吸引器は、手動だと疲れるし、背中などはうまく吸引できないから、電動タイプを使っていました。

アトピーの症状がウソのようにラクに

瀉血で、症状は劇的に改善しました。吸いだすたび、まっ黒なヘドロ状の血塊がたくさんとれて、次第にかゆみが減っていきます。炎症が治まっていきます。肌がきれいに修復されていきます。ステロイドより効きます。かゆみで眠れない日々はウソのようになくなって、毎夜、熟睡できるようになりました。時折、ジャンクフードを食べたりファミレスで食事したりして炎症が顔をだしても、瀉血をすればすぐに治るのです。

しかし、大きな落とし穴がありました。瀉血で症状を抑えられたことで、原因は悪血と考え、生活改善などがおろそかになったのです。しかも、やめどきがわからない。どの時点で悪血がなくなったのかの判断がまったくつかないのです。根治療法を行なわないかぎり、悪血はあとからあとから湧いてくるからです。

最初、瀉血は根治療法だと思っていましたが、いまはちがうとはっきりわかります。あくまで、対症療法なのです。はじめのうちは、積もりに積もった悪血を除去するのに奏功したのでしょうが、いつからか悪循環に陥っていったわけです。やがて、重度の貧血となったわたしは、肺水腫や心肥大、心不全を起こし、最後はトイレにも行けなくなって、明確に死をイメージしました。

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瀉血でアトピーは完治しない

瀉血を、絶対にひとりで実践しないでください。この記事を書いた目的はそこにあります。手痛い経験であるし、読んで追随する方がいたら困ると考え、紹介するかどうかは本当に悩みました。けれども、わたしの二の舞にならないでほしい、との思いから、こうして書くことにしました。

ネットにはアトピーを瀉血で治そうとする掲示板なんかがあって、方法もくわしく説明してくれています。わたしも参考にしましたが、気軽にはじめられるぶん、とても怖いです。リスクの説明はありません。それに、なにか問題が発生しても、自己責任で行なっている以上、医療機関には相談しづらいです。

個人での瀉血は禁忌です。どうしても興味があるという方は、瀉血療法を行なう医療機関に相談しましょう。医師免許をもち、東洋医学にも造詣の深い先生はいます。そのなかには、治療に瀉血をとりいれている方もいるようです。瀉血目的で韓国へ行くツアーなんかも開催されていると聞きます。

とにかく、瀉血は個人が気軽にできる治療法では絶対にありません。根治療法でもありません。事実、瀉血をやめると、わたしのアトピーはぶり返しました。

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管理人/イチロー

アトピー歴十数年。妻と娘との三人暮らし。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、百日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。
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