ステロイドに対する、わたしの姿勢

ステロイドのイメージ

ステロイドのイメージ

アトピーとステロイド

アトピーの方ならステロイドのことはよくご存じだろうと思い、このサイトでは過去あまり触れていませんでした。それに、ステロイドに対する意見には賛否両論があって、もう長いあいだ、実社会でもネットでも肯定派と否定派が侃々諤々やりあっているという状況です。

肯定派とは、主に医療関係者や、ステロイドを使用せざるをえない患者のみなさん。否定派とは、ステロイドの使用で難治化したと感じている患者さん。それから、脱ステロイド治療を手掛ける一部の皮膚科医(脱ステ医)です。あ、アトピービジネスの方々もそうですね(笑)。

たがいに非難しあっています。どちらにも与したくないですし、その論争に参加したくもありません。

先日、娘に湿疹ができて、かかりつけの小児科の先生に相談したとき、ステロイドの話が出ました。わたし自身は、ステロイドの連用による副作用で大変な思いをした経験があります。それで「ステロイドは使わないで様子を見たいのです」と伝えたところ、柔和だったその先生がぐいと身を乗りだし、怖い顔をして、説教を始めました。

「最近、そういう親が多くて困る。それは間違った考え。ステロイドを使わないというのはあなたのエゴ。娘さんがかわいそうだ」

あまりに一方的で、参ってしまいました。意見が違うからといって、なにも批判することはなかろう、と。

ステロイドがヒトの身体に深刻なダメージを与えることは事実です。連用すると効かなくなってくるし、皮膚炎は悪化します。事実というと、語弊があるかもしれません。わたしにとっての体験的真実なのです。それはちがう、そんな臨床データはない、とおっしゃるかもしれませんが、アトピーを発症してからの10年以上、ずっと自分の肉体を見つめつづけてきて、そう感じるのです。事実誤認といわれても仕方がない。

アトピーの方には、同じような感覚を抱いている方も少なくないように感じます。だからといって、ステロイドの使用を否定するつもりはありませんが。

ステロイドはアトピーの悪化原因なのか

わたし自身は、ステロイドとプロトピック(免疫抑制剤)の外用薬を使いつづけるうちに重症化、難治化しました。

医師には「ぱっと症状を抑えて、あとは保湿剤でコントロールしなさい」と言われましたが、ぱっと症状を抑えるということなど不可能でした。だらだらと塗りつづけてしまった。ステロイドの使い方が悪かったのかもしれません。

その結果、ステロイドなしには生活できなくなり(ステロイド依存症)、最後はまったく薬が効かなくなって、首がまわらなくなり――副作用の象皮症で皮膚が硬直し、文字どおり首がまわりませんでした――薬をやめましたが、その後のリバウンド(ステロイドの離脱症状)はそれはもう悲惨なものでした。

数年間、仕事も日常生活もめちゃくちゃになりました。家族には大きな負担をかけてしまった。だからこそ、安易に脱ステロイドをすすめることはできないのです。

ステロイドがアトピーの悪化原因になっているかどうかたしかなことはわかりませんが、抗生物質やピル、頭痛薬など、どんな薬も使わないにこしたことはありません。が、もし薬で症状がずっと抑えられるなら、いまの生活や仕事を維持するためにやむを得ないのかもしれません。

ステロイドの副作用

ステロイドの副作用をさらっとまとめておきます。医師の説明やマスメディアなどで耳にしたことのある話ばかりだと思います。Webにて「ステロイド」で検索した結果、上位に表示されていた、行政機関(千葉県)のホームページの記載情報を下敷きにしています。

※2013年時点。2014年には、このページはなぜか削除されました。

ステロイドは人間の生命活動に不可欠な物資で、全身の臓器に働きかけて、さまざまな調節機能を担います。元来、体内で産生されるホルモンですので、点滴注射や経口で体外から人工的に投与をつづけると、身体がつくりだすステロイドが減ってしまい、薬を中止するのが困難になります。

また、投与をしばらくつづけると、全身に変化があらわれます。

たとえば、ムーンフェイス(顔がまるくなる)、吹き出物ができやすくなる、毛深くなる、皮下組織が減る、ほっぺたが赤くなるといったものです。しかし、もっと重要な副作用がほかにあります。

  • 感染症に抵抗力がなくなって、結核などに罹患しやすくなる。
  • 白内障や緑内障の罹患リスクがあがる。
  • 高血圧や糖尿病、骨粗しょう症にかかりやすくなる。
  • 消化性潰瘍にかかりやすくなる。
  • 筋萎縮を起こす。

といったものです。全身に影響がでるのは、ステロイドが人間の身体のしくみと密接に関わっているからです。これを具体的にみていくと、

  • ステロイドは、細胞内にあるステロイド受容体のたんぱく質と結合し作用する。
  • さまざまな体内たんぱくの合成に関係している。
  • 体外からつづけざまに投与することで、身体のステロイドに対する反応が鈍くなる。これをステロイド不応症と呼ぶ。
  • ステロイド不応症のおきやすさには個人差がある。

といったことが挙げられます。

さて、ここまでステロイドの副作用を列挙してきましたが、この半面、それだけヒトの身体への作用が強力で、効果が高い、ということもいえるわけです。ほかの薬が効かない難治性の病気では、めざましい効果が見込めます。アレルギー系疾患には卓効がありますから、上手に使うことが必要です。

(千葉県ホームページの「QA」から)

さらにくわしく各副作用の症状について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。ご自分の症状、あるいは症状の悪化がステロイドに起因するものなのかどうか知りたい方のお役に立つはずです。

脱ステロイド

前述のように、ステロイドはわたしたちの生命維持に深く関わっているホルモンですので、長期間使用すれば副作用はさまざまなかたちであらわれます。対症療法――ステロイドは表面的な皮膚症状を抑えるだけで、アトピーを根本から治す薬ではない――とはいえ、よく効く薬。それだけに副作用も強いのだと思います。

引用部分に「点滴注射や経口による投与で」とありますが、わたしの場合は(たぶん)外用薬のみで、ムーンフェイスや多毛症、吹き出物、感染症、筋萎縮があらわれました。そして最終的にまったく効かなくなりました。ステロイド不応症もあったのだと思います。

皮膚は萎縮して薄く硬くなり、ちょっとひっかいただけで破れて血がにじみました。炎症もかゆみも、薬を使いつづけるうちに初期症状からは想像もつかないくらい悪化しました。藁にもすがる思いであちこちの皮膚科をめぐりましたが、その先生たちが同情から顔をゆがめるほどにひどいありさまでした。うちでは手のほどこしようがない、と匙を投げられたこともあります。

食事を見直しても、入浴方法を変えても、サプリメントに頼っても、毎日運動をして汗をかいても、なにをやっても一向に改善しません。

使えば使うほどに症状がわるくなっている。そんな気がしてならない。

脱ステロイド以外に、もう道は残されていませんでした。ステロイドが体内から排出されれば、事態は好転するはず。

3年後――。

地獄のような苦しみからはほとんど解放されていました。あくまでわたしの個人的体験です。医師や肯定派の方々から、

「その脱ステロイド前のひどい症状とやらは、副作用などでなく、元々のアトピーが悪化していただけです。薬をやめてよくなったのも、たまたまそのタイミングでアトピーが治癒に向かっただけです」

そういわれたら、反論するだけの材料は用意できません。その後、アトピーが再発したのもほかの記事に書いたとおりですからね。

しかしここで、ある疑問が生じます。

いくら腸内環境の健全化に精をだしても、ステロイドやプロトピックを使っているあいだは、症状が消えることはないのではないか。

さきほども書きましたが、この答えはわたしにとってはブラックボックスです。アトピーが治った現在、確認のしようがないからです。ステロイド否定派は脱ステの必要性を熱心に説きますが、脱ステの過程はそれはもう筆舌に尽くしがたいものです。

やはり生活習慣をあらためながら、徐々にステロイドの使用量を減らしていく、ということがいちばんだと思います。

ステロイドのみに頼るのは大間違い

こんな主旨のメールを以前いただきました。

厳しい食事制限を行なってまで、アトピーを治そうとは思わない。いまはでなんとかなっているのだし、これからもステロイドを使いながら、好きなものを食べて暮らしていきたい。イチローさんはどう思われますか?

炭酸飲料やスナック菓子、砂糖、食品添加物のたくさん使われたファストフードや加工食品がアトピーによくないのは承知しているが、やめたくはないとのことでした。

それはそれでひとつの考え方だな、とそのときは思いました。

でも、アトピーであることを続けていると、食べられないものが増えていく恐れがあります。腸に穴が開いた状態(俗にいうリーキーガット)では、食べたものがきちんと分解されず体内に侵入してきます。身体は未分解の食物たんぱくに日常的にさらされます。すると、食物アレルギーを起こす食べ物が当然ながら増えていく。それを放置していると、抗体が体内にどんどんと増えていく、アレルギーのスコアはあがっていきます。

わたしもそうでした。

もちろん治したいと思わなかったのではなく、治し方がわからなかったのですが、ともかく原因とはつゆ知らず10年も放置したため、昔はなんの問題もなかった乳製品や卵が食べられなくなっていました。

こうなると外食が非常にしづらくなります。ファミレスのアレルゲン情報をみると、ほとんどのメニューに一方あるいは両方が使われていますからね。人付き合いに支障をきたすことも出てきます。

アトピーと診断されたら、即刻手を打つべき、わたしのようになるまえに治すべきし、と痛烈に感じています。

朝の青汁のすすめ ~デトックスが進み、体の中からきれいに

海外の青グリーンドリンク

朝は一杯の青汁で、デトックスを促進

食事療養中、そしてアトピーが完治したいまも、わたしの朝はニンジンリンゴジュースから幕開けます。

身体が毒素を排出するのに使う栄養素を、朝からしっかりと補給してやるのが目的です。ニンジンは、ヒトの身体に必要なビタミンとミネラルが100%含まれている自然のサプリメントですからね。

基本は生食です。生野菜なら栄養素が壊れていないですし、酵素も生きています。生きた食物が生きた肉体を支えます。

けれども、ジューサーでニンジンとリンゴを搾るのはちょっと大変だったりします。毎朝のことですし、飲み終わったあと、ジューサーの部品を付属ブラシで一つひとつ洗うのもやはり骨が折れるのです。

だから、朝が早い日や、寝坊した日などは青汁にピンチヒッターをお願いしています。青汁は大麦若葉やケール、明日葉などからつくられていて、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいますからね。

酵素が生きている、海外製のオーガニック青汁に着目

国産の青汁はテレビCMのイメージからか、なんとなくお年寄りが飲むものという印象です。商品ごとの個性もあまりなくて、どれを選んでいいのかわからない。オーガニック製品は少ないですし、栄養価を明示してあるものも少ない。それに、熱処理されたものがほとんどだそうですから、生食派のわたしとしてはいただけません。

そこで目をつけたのが、スーパーフードとかグリーンフードと呼ばれる、海外産のグリーンドリンク(青汁)でした。

調べてみると、ベースは国産品と同じ青野菜なのですが、野菜や果物、ハーブ、乳酸菌、消化酵素などをブレンドし、抗酸化作用や整腸作用を高めたものもあり、個性的な商品が多い。

選ぶ楽しみがありました。

それに、農薬不使用のオーガニックはあたりまえですし、栄養価もきちんと調べて掲示しています。

酵素も生きています。

起きがけの身体に、こうしたフレッシュな青汁を流しこんでやると、生命力がほとばしる感じがするものです。ちょっとオーバーですね(笑)。でも、ニンジンリンゴジュースの代わりはしっかり果たしてくれます。断食中の飲み物にもニンジンリンゴジュースや青汁は活躍してくれます。

朝食を完全に抜くと、どういうわけか翌朝の寝覚めがわるいのですが、ニンジンリンゴジュースか青汁を飲んでいればそういうことがないです。アトピーの再発予防にもひと役買ってくれていると感じています。

海外で人気の高い、3つのグリーンドリンク

わたしがこれまでに飲んだグリーンドリンクを3つ紹介しておきますね。長くなりますが、栄養価と成分は全部載せておきますので、ぜひじっくり目を通してみてください。

グリーンスーパーフード

グリーンスーパーフード(GreenSuperFood)

水に溶けづらく、少々ざらっとしています。けれども、味わいはフルーティで、青汁のイメージをがらりとくつがえしてくれました。抹茶のような芳ばしい香りがして、苦みや青臭さが全然ありません。

ベースは、大麦若葉や小麦草などの青野菜。そこへ、スピルリナやクロレラなどの健康成分を配合。アルカリ野菜や、抗酸化物質豊富なフルーツ類、ハーブ、アサイーなど、いろいろな食材もブレンドされています。

砂糖不使用ですが、粉をなめると甘いです。すべてオーガニック。生きたまま腸に届く乳酸菌や麹菌、消化酵素も含みますから、栄養補給だけでなく、腸内環境の健全化にも役立ちます。これを飲むと1日、身体が軽くなった気がします。口コミには「便通がよくなった」という声がとても多いです。

38ドル前後。480g入り。1回分8gで約60杯分。1杯約64円と価格が安いのも魅力。国産青汁の平均価格の半値ほどです。

栄養価(一杯あたり)

カロリー30kcal、炭水化物4g、食物繊維2g、たんぱく質2g、ビタミンA(ベータカロテン)4945IU、ビタミンC 28mg、ビタミンK 39MCG、リボフラビン 0.37mg、ナイアシン0.5mg、ビタミンB6 60MCG、葉酸52MCG、ビタミンB12 1.4MCG、カルシウム30mg、鉄2mg、ヨウ素9MCG、セレン4MCG、マンガン240MCG、ナトリウム8mg、カリウム131mg、クロロフィル30mg

成分(一杯あたり)

青野菜5719mg(有機小麦草、有機大麦若葉、オーガニックアルファルファ、オーガニックスピルリナ、オーガニックほうれん草、細胞壁粉砕オーガニッククロレラ、有機ブロッコリー)、抗酸化食材1118mg(オーガニックアサイ、オーガニックマカ、有機ニンジン、有機ビーツ、ラズベリー、オーガニックヒップ、有機パイナップル、緑茶、アセロラチェリーローズ)、食物繊維668mg(有機フラックスシードパウダー、アップルペクチンファイバー)、消化酵素&プロバイオティクス(フラクトオリゴ糖、乳酸菌、麹菌2種、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ)

プログリーンズ

プログリーンズ(ProGreens)

ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさんが、自著『世界一の美女になるダイエット』で紹介したことから、日本の若い女性たちのあいだで、静かなブームを呼んだのがコレです。

小麦草や大麦草、アルファルファ草、オーツ草といった青野菜から、クロレラやスピルリナ、さまざまな植物の根、葉、茎をブレンド。ロイヤルゼリーやフラックスシード、ペクチン、乳酸菌5億個まで配合した、ぜいたくな青汁です。オーガニックは青野菜のみです。アセロラ、ベリー、てん菜の果汁粉末が入っているので、ほんのり甘く、飲み心地は悪くなかったです。溶けにくいけれど、豆乳やリンゴジュースと一緒にシェイクして飲むとグーです。

本国アメリカでは医療機関に採用されたり、医師が愛飲していたりしていて、かなり定評があるようです。でも、お値段がちょっと高め。37ドル前後。265g入り。1回分8.8gで、約30杯分。1杯約122円。

栄養価(一杯あたり)

カロリー40kcal、炭水化物4g、食物繊維1.5g、たんぱく質2g、ビタミンA 1000IU、ビタミンC 16mg、ビタミンE 100IU、カルシウム29mg、鉄1.8mg、ナトリウム37mg

成分(一杯あたり)

有機小麦草粉末350mg、有機大麦草粉末350mg、オーガニックアルファルファ草粉末350mg、有機オーツ草粉末350mg、オーガニックスピルリナ粉末1000mg、細胞壁粉砕クロレラ350mg、デュナリエラ抽出物40mg、ダルス粉末30mg、甘草根粉末100mg、エレウテロ根エキス130mg、スマの根粉末60mg、レンゲ根エキス60mg、ムラサキバレンギク葉と茎エキス60mg、生姜根粉末5mg、大豆レシチン(99%オイルフリー)2000mg、発芽小麦粉末(グルテンフリー)350mg、アセロラベリージュース粉末200mg、ビートジュース粉末200mg、ほうれん草粉末150mg、ロイヤルゼリー150mg、蜂花粉150mg、亜麻種子粉末500mg、アップルペクチンと繊維500mg、乳酸菌3.5億(L.ラムノサスA、L.ラムノサスB、L.アシドフィルス、L.カゼイ、L.ブルガリクス)、ビフィズス菌1億(B.Longum、B.Breve)、ストレプトコッカス・サーモ0.5億、フラクトオリゴ糖500mg、ミルクアザミのエキス60mg、イチョウ葉エキス20mg、緑茶エキス(カテキン60%)20mg、グレープシードエキス20mg、ビルベリー抽出物

グリーンマグマ(Green Magma)

グリーンマグマ(Green Magma)

日本の萩原義秀医学博士が開発した、世界的に有名な青汁です。有機大麦若葉を独自製法により生きたまま粉末化。酵素、ビタミン、ミネラル、タンパク質、カロチノイド、フラボノイド、アミノ酸、クロロフィルほか、全部で100以上の栄養素を含みます。

抗酸化物質が豊富で、活性酸素除去に役立ちますし、免疫システムや心血管も元気になります。抹茶みたいな味で、豆乳で割ったらうまくてゴクゴクいけました。

34ドル前後。300g入り。1回分6gで約50杯分。1杯約69円。むろん、日本でも買えます。でも、170gで実勢価格3700円くらいですから、海外製が断然お得ですね。

栄養価(一杯あたり)

カロリー20kcal、炭水化物4g、たんぱく質1g、ビタミンA(ベータカロテン)1000IU、ビタミンC 9mg、ビタミンK 35MCG、葉酸29MCG、カルシウム35mg、鉄0.5mg、ナトリウム63mg、マグネシウム12mg、カリウム238mg、クロロフィル

成分(一杯あたり)

有機大麦若葉、有機マルトデキストリン(タピオカ由来)、有機玄米

さいごに

寒い時期、青汁の粉末を温かい飲み物に混ぜる方がいますが、絶対にダメですよ。せっかくの酵素が死んでしまいますからね。老婆心ながら。

不眠対策 ~眠れないとき何をすべきか?

眠れないから夜が怖い

アトピーの症状、とりわけかゆみがひどいころ、一晩中眠れないこともざらでした。明け方、疲れきってようやく眠りについたと思ったら、1時間後にはまたかゆみで目覚めてしまう。これが毎日。勝ち目のない消耗戦です。肉体的にも精神的にもかなりきつい。

わたしはこのブログの健康法を組み立てるちょっと前、ほかの病気で入院していました。最初はICUにいたため、夜もひっきりなしに看護師さんたちが動きまわっていました。消灯後も病室は明るいまま。眠れない、と訴えると、すぐミンザイが処方されました。

ミンザイってなに? と思って聞いたら、「睡眠導入剤」だと教わりました。業界用語のようなものです。

睡眠導入剤や睡眠薬はたしかに効くのです。飲むと、すとんと眠りに落ちる。かゆみがあってもなんのその。

でも常用するとすぐさま依存してしまう。わたしは入院中ずっと飲みつづけ、退院後も医師が処方をとめるのを忘れていましたから、自動的に処方箋が出されていました。

そんなことがあるのかと思われるかもしれませんが、ふつうにありました。毎日飲むようにいわれている処方薬のなかにミンザイがあるのに気づいて、どうしてかと聞いたら、「あれ、まだ飲んでたの? あ、とめるの忘れてた。ははは」といわれておしまいでした。おおらかな先生でした(笑)。

結局1か月以上、夜な夜な服用していました。

完全に依存しました。飲まないと神経が昂ぶって眠れないのです。もう立派な薬物中毒ですね。睡眠導入剤や睡眠薬はヒトの中枢神経を狂わせます。離脱するには、中枢神経が回復するまでの期間――つまりかなりの時間を要します。そんなときに思いだしたのが「カバカバ」でした。

というわけで、不眠対策はカバカバの紹介からスタートです。

1.カバカバ

カバカバ

「カバカバ」のサプリメント。就寝前に1錠飲めば十分なリラックス効果が得られました。4週間以上の連用はしないこと、と注意書きがあります。

「カバカバ」は昔から南太平洋の島々で親しまれてきた精神高揚剤です。

コショウ科の植物の根から抽出されるもので、少量の摂取で気分が晴れやかになって、落ち着いて眠ることができます。

肉体に対しての作用もあり、飲むと筋肉がほぐれていくような感覚があります。酒や鎮静剤と違って、注意力や集中力が損なわれることがなく、きわだった副作用や習慣性もありません。

フィジーでは成人人口の半数がカバカバを愛用しているそうです。酒の代わりにカバカバをたしなむバーがあるくらいポピュラーなものです。10年ほど前、フィジーのある島に滞在したとき、そんなことを現地の人から聞いたのを、眠れぬ夜に思いだしたのでした。

調べてみると、日本では販売が禁止されていました。が、海外から入手できる。これで、わたしは睡眠導入剤からの離脱に成功しました。

それからも、かゆみのせいでどうしても眠れない夜は、サプリメントの「カバカバ」を1錠飲んでいました。すると、しばらくしてまぶたが重くなり、自然な眠りにつけるのです。

memo

厚労省は現在、欧米諸国においてカバカバと肝毒性との関連性を指摘する報告が複数出されているのを踏まえ、カバカバの個人輸入について、監視の徹底などを都道府県に求める旨の通知を出しています。個人使用のための個人輸入で通関拒否になるかどうかはわかりませんが、要注意。

眠れない夜のための不眠対策

ここからは手軽に実践できる不眠対策です。カバカバなどという妙なものを使わずとも、睡眠障害をやわらげることは十分に可能です。

2.水と塩

かゆみの直接の原因はヒスタミンです。このヒスタミンの産生と蓄積、そして放出は水が不足すると起きることがわかっています。反対に体内の水が十分に足りていれば、ヒスタミンの遊離が抑えられるのです(くわしくは以下の記事)。正直にいって、カバカバより効き目があるような気がします。

コップ1杯の水を飲むだけで、かゆみがすっと楽になる。塩をひとつまみ舌に落とすと、なお効果的。不眠の原因はかゆみだけではないからです。

アトピーの方は自律神経が乱れていることが多く、交感神経の昂ぶりが眠りを妨げていることが多い。塩を口に含むと、飲んだばかりの水がナトリウムをすみやかに脳へ運んでくれます。すると乱れた脳内の電気信号が整い、ストンと眠りに落ちる。あまり知られていませんが、水と塩は「天然の睡眠薬」。眠れないとき、わたしはこの手を使います。ほんとうに効果があります。

自律神経のバランスを整えるには、瞑想もとても有効です。ストレスの記事に書いていますので、ぜひご一読ください。

3.蒸しタオル(熱刺激)

かゆみを抑える方法ではありません。が、交感神経首の興奮を抑え、副交感神経優位の状態――つまり睡眠モードに身体を切り替えるのにとても有効。蒸しタオルで、ただ首を温めるだけです。それで眠れなくて悶々としていた気持ちがほぐれるのを実感できます。

リンパの流れもぐっとよくなります。毎日就寝前に行なうことで、自律神経が徐々に整い、首から上の血行も改善してきます。顔全体の火照り、赤み、かゆみもよくなることが期待できます。蒸しタオルの使い方はこちらにくわしく書きましたが、要はふつうのタオルを水で濡らして絞り、電子レンジで1分ほどチンするだけ。

ちょうどいい温度のタオルを首まわりにくるりとまいて、あとは冷めるまでそのままじっとしていればOK。やけどにはくれぐれもご注意ください。

4.ラフマ茶

ラフマ茶というのは、知る人ぞ知る健康茶。ラフマ茶に含まれる成分にセロトニン(睡眠ホルモン)の産生を促す働きがあることから、睡眠障害に悩んでいるうつ病の方によく利用されています。

わが家は緑茶よりハーブティーを飲むことが多いのですが、ラフマ茶はとくに娘のお気に入りです。クセがなくて飲みやすいこともありますが、おそらくはラフマ茶を飲むと気分が落ちつくと身体が感じとっているからでしょう。

5.睡眠サプリ

睡眠サプリ

睡眠サプリが人気のようですね。調べたら、ビタミンやミネラル、ハーブ、ホメオパシー、メラトニンやエストロゲンなどのホルモン、乳酸菌などを利用したさまざまなものがありました。

じつはカバカバ以外にも、不眠に効くというサプリはいろいろ試しました。アトピーが治ったあとの一時、不眠に悩んでいたのです。

どれもわりと高価です。5000円くらいのものから1万円近いものもあります。アトピーの不眠に効くと謳っているものもあります。どうだったか? お金が有り余っているならどうぞ、というのがわたしの答え(笑)。

ちなみに近所のドラッグストアで数百円で買ったものが、いちばん効き目がありました。でも、サプリは不眠の根本的な解決にはなりません。睡眠の質は生活の質で決まる、とわたしは考えていますので、ご紹介しません。

6.朝決まった時間に起きる

ここからは生活習慣の話。じつはこれがとても大切。生活リズムが崩壊すると、健康な方でも不眠に悩むことになります。明け方やっと眠りについたからといって、昼過ぎまで眠るなんていうのはナンセンスです。その夜、眠れなくて当然。そういう方には、不眠症を名乗る資格はありません。

朝はかならず定時に起きる。できれば7時。これが基本中の基本です。そして午前中はどんな眠くても横にならない。昼食後に1時間程度の昼寝をするくらいはOKだと思います。

7.日中に日光をしっかり浴びる

アトピーが悪化すると、外出がおっくうで、休日などは1日中家の中にとじこもっているという方も少なくありません。でもこれ、不眠の最大の原因。朝起きたらすぐ日光を浴びて、身体に朝がきたことを教えてやる必要があります。毎日続けることで、リズムが整ってきます。

8.昼間、身体をしっかり動かす(運動する)

運動不足も不眠を助長します。肉体的に十分に疲れていれば、ほうっておいては人間は眠ってしまいます。

9.就寝前の1時間はスマホやPCの画面を見ない

スマホやパソコンのLED画面から出ている強い光(ブルーライト)が睡眠を阻害することはよく知られていますね。メラトニンの生成を妨げるからです。

メラトニンもセロトニンとならんで、睡眠に大切なホルモン。覚醒と睡眠を切り替え、自然な眠りを誘う働きを持っています。就寝前はスマホもタブレットもパソコンも、もちろんテレビも遠ざけて、音楽を聴いたり読書をしたりしてリラックスしましょう。いまが夜なら、このページをすぐに閉じてください。また明日、お会いしましょう。

さいごに

眠れない日が続いているうちは、アトピーもなかなか改善しません。腸の傷がなかなか回復しませんし、副腎の機能も低下するからです。もっとも、ちゃんと眠れないと治らないということはありません。ご心配なく。治ってくれば自然に眠れるようになりますよ。


Harvard University
National Sleep Foundation
Medically reviewed by Peter O’Connor, MD; American Board of Otolaryngology with subspecialty in Sleep Medicine
eMedicine.com. Insomnia.
FDA.gov. Medication Guide Intermezzo.

iHerbでみつけた、うまい軽食&お菓子

食欲とどうつきあうか、はアトピー治療の重要テーマ

もともと大食漢で、間食や夜食を常習していて、ハンバーガーやカップ麺、洋菓子、和菓子、ジャンクフードには目がなかったものですから、そういうものを一切断つという食事制限はまことにつらいものがありました。

間食のイメージ

根治したあとも、朝食抜き、間食&夜食抜きの食生活を継続しています。健康維持と再発防止のためです。といっても、節制しすぎてストレスが溜まらないように、たまには甘いものやおいしいものを買って食べています。食べるのは食後すぐです。食品添加物トランス脂肪酸などの悪いが入った食品はもう買いません。質の高いものを厳選していただいています。

※現在は朝も食べることがありますし、少食とも呼べない食生活を送っています。たまにはジャンクフードも食べます。それで体調はすこぶるいいですし、再発の心配もありません。完全にコントロールできています。そういう地点に到達することは可能なのです。

ここで紹介するのは、わたしが実際に試してみて、本当に気に入ったものばかりです。アトピーが治るまで、昼食をミューズリーやグラノーラだけで軽くすませたりしていました。豆乳やフルーツジュースに浸すだけで用意するのが楽だし、そのままぽりぽりと噛み砕いてもおいしい。なにより、食べる楽しみを与えてくれるので、少食のストレスが減らせるのです。

アトピーを治すため、といっても100日は長いです。少し症状がよくなってくると、食い気が湧いてきます。そうして少食がおろそかになり、やがて症状がぶり返していることに気がつき、愕然として落ちこむ。われながら食い意地の汚さに嫌気が差すことが何度かありました。

いかにして食欲と向き合うか、いま思えばアトピーを治す過程で、これはとても重要なテーマでしたね。

おすすめの軽食やお菓子

これから食事を見直そうという方、すでに実践中の方には、次のようなものをおすすめします。食べることはヒトの根源的な欲求ですので、養生のみちなかにあっても、多少は楽しんでいいと思います。それに1日2食&少食や食事法は、これまでのまちがった食習慣を正すのが狙いですから、完治したらおしまい、というわけにはいきません。かといって、なにか修行を積んでいるのでもありませんからね。

ミューズリー

ミューズリー

ミューズリーは、全粒小麦やデーツ、ヒマワリの種、レーズン、全粒ライ麦、全粒大麦、全粒オート麦、全粒ライ小麦、フラックスシード(亜麻の種子)、アーモンド、クルミをブレンドした、栄養満点のシリアル。フラックスシード入りだから、オメガ3系脂肪酸も摂取できます。砂糖や食品添加物は含みません。510g入りが5.3ドル前後。一見すると鳥のエサのようですが、豆乳やヨーグルトをかけるとうまいです。甘みがほしい場合、生蜂蜜かジャムをかけていただきます。お湯や豆乳で5分ほど煮ると、ほんのり甘い穀物粥が完成。これまた美味なのです。が、小麦が使われていますから、治るまではやめたほうが無難です。

フルーツグラノーラ

グラノーラ

亜麻の種子やオート麦、蜂蜜、乾燥パイン、、無糖ココナッツ、有機蒸発サトウキビジュース、ドライマンゴー、紅花油などでできたフルーツグラノーラです。シナモンの香りが強いので、苦手な方は合わないかもしれません。紅花油のリノール酸がちょっと気になりますが、一人前(1/2カップ)で、オメガ3脂肪酸を2.4g以上も摂取できますから、まあ許容範囲。340gで6ドル前後。そのままぽりぽり食べてもうまいし、豆乳やパインジュースなんかにもよく合います。こちらも昼食にもってこいです。残念ながら、現在は販売終了。

オートミール(バラエティパック)

オートミールのセット

オートミールのバラエティパック。アップシナモン、マルチグレインレーズン、亜麻プラス、メープルナッツの4種の風味が楽しめます。50gパックが計8袋入って、4ドル前後。お値打ち品ですね。白砂糖や食品添加物不使用で、原料はオーガニック。農薬の心配なし。有機ひまわり油が使われていますが、とるにたらない量です。調理が楽なのが一番の利点。1/2カップの水とともにお皿に入れ、電子レンジで1分。これで完成。押し麦がこまかく粉砕されていますから、食感は甘いおかゆ。ほんとうのオートミールはぷりぷりした食感が特徴ですが、これはこれでうまい。

ココナッツクッキー

ココナッツクッキー

ローフード(加熱処理をしていない、生のままの食品)のココナッツクッキー。有機ココナッツと有機ゴマ、有機デーツだけでできています。砂糖不使用ですが、ドライフルーツ(デーツ)たっぷりですので、症状がある程度改善してから楽しんでください。本当にうまいです。うますぎて、食べ過ぎてしまうのが玉に瑕です。85g入り。4.3ドル前後。

オーガニックシリアルバー

オーガニックのシリアルバー

完全オーガニックのシリアルバー。1本37gで6本入り。5ドル前後。ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC)も添加されている栄養食品。シリアルバーですが、やわらかくしっとりした食感で、クセになる甘さがあります。昼食代わりにはなりませんが、デザートにいいですね。ただ、つい食べ過ぎてしまいます。リンゴ味とこのブルーベリー味をいつも買っています。リノール酸や脱脂粉乳を含みます。そんなこととは露知らず、わたしは療養中に食べていました。悪化した覚えはありませんが、治ってから楽しんでください。

オーガニックグミ

オーガニックのグミ

25g入りの小袋が10個セットになって、6ドル前後。有機果物ジュースに有機玄米シロップと有機サトウキビ糖で甘みをつけ、ゼラチンで固めたヘルシーなグミ。クエン酸とアスコルビン酸を添加。有機ひまわり油が使われているので、大量には食べません。小袋がちょうどいいです。娘を餌づけするのに用いています。娘はアトピーではないのですけれど、お肌がデリケートで、食品添加物や悪い油にすぐ反応するため、添加物やマーガリン、ショートニング、大量の白砂糖などを含むお菓子は与えていません。でもこれなら安心。

グラノーラバー(アーモンドクランチ)

クランチバー

全粒オート麦や蒸発サトウキビジュース結晶、全粒穀物類や全粒粉、蜂蜜、天然ローストアーモンドバター、アーモンドなどでできたグラノーラバー。1袋2本入り(40g)が6袋入って、5ドル前後。さくさくした食感で、国産品のようにトランス脂肪酸など妙なものは添加されていません。ただ、キャノーラ油を少し使っているようなので、治るまでは食べませんでした。いまは昼食に食べたりしています。1袋で満足します。

オーガニックチョコバー

チョコバー

オーガニックのチョコバー。原材料は、カシューナッツ、ヒマワリ種子カーネル、リュウゼツランの蜜、ココナッツ、デーツ、アーモンド、ココア、亜麻の発芽種子だけ。添加物ゼロ。個包装されたものが20個入っています。1個22gで13ドル前後。ヘルシーなスナックですが、チョコレートやココアは、カカオがアトピーの症状を悪化させることから、完治後の楽しみにとっておきました。「iHerb」の売り場を覗くたび気になっていた商品で、ようやく食べられて大満足です。自然な風味で甘すぎず、大人のおやつにちょうどいいです。

グラノーラバー(パンプキン&フラックスシード)

フラックスグラノーラバー

上で紹介したグラノーラバーはアーモンド入りですが、こちらはかぼちゃや亜麻の種子が入っています。シナモン、ナツメグ、丁香などの香辛料がぴりりと利いていて、大人向き。1袋2本入り(40g)が6袋入って、5ドル前後。ざくざくした食感で、腹持ちがいいです。キャノーラ油が使われていますから、完治後に楽しんでください。クセになる味です。

ララバー(ココナッツクリームパイ)

ララバー

日本でもファンの多い「ララバー」。原材料は、デーツと無糖ココナッツ、アーモンド、カシューナッツ、エキストラバージンココナッツオイルだけ。砂糖不使用で、食物繊維たっぷりのヘルシーなナッツバーです。ララバーには「レモン」「チョコレート」ほかバリエーションがいろいろありますが、わたしはこのココナッツクリームが一番好きです。油はアトピーでも安心のココナッツ油。治療期もたまに昼食として食べていました。1本48gで210kcal。16本入りで、23ドル前後。歯にまとわりつかないキャラメルといった味わいです。

さいごに

ここで紹介したものは全部、iHerbでそろいます。とにかく品ぞろえが豊富で、白砂糖を使わない食品、無添加、オーガニックの食品、ローフード(熱を加えない自然派食品)など、食べても罪悪感の少ない食品がずらりとならんでいます。

日本では手に入らないようなものも多く、国産品よりずっと安価で手に入ります。ぜひともお試しください。

なお食物アレルギーの中身は人それぞれです。アレルギーの症状らしきものがあらわれたら、原材料に問題が無くてもわたしはすぱっとそれをやめるようにしています。カビに汚染されていたり、たんぱく質が変性していたりするケースもあるからです。疑わしきは罰するのです(笑)。

漢方薬、ウコン、どくだみ

漢方薬で、悪血(瘀血)を除去

悪血(本当は「瘀血」と書き、「おけつ」と読む)は、東洋医学特有の概念で、血液がうっ血したり毛細血管に滞っていたりする状態や、それが原因で起こる症状をいいます。

代表的なのは、冷えやのぼせ、こりや痛み、高血圧や低血圧、貧血、脳血管障害、虚血性心疾患、痔などですが、万病は悪血から発症する、とまでいわれています。漢方では、アトピーも悪血が原因と考えます。前述したように、アトピーの原因は弱った腸です。その結果として血液が汚れ、炎症が起こっていると解釈すれば、漢方の悪血の概念とも一致しますね。

わたしはある時期、この悪血が体内に異常蓄積し、皮膚が紫に変色し、身体がむくんだようになり、全身の筋肉は硬直し、強烈な肩こりと偏頭痛に悩まされ、それにともなって猛烈なアトピー重症化に苦しみました。脱ステからは数年後の再発期のことです。悪血がたまっていると教えてくれたのは、ある漢方医の先生でした。

その先生によると、老廃物や毒素、食品添加物やストレス、冷えなどが悪血をつくるそうです。それから、アトピーの方が忘れてならないのはステロイド。ステロイドなどのを長期使用した場合、その残留物である酸化コレステロールも悪血の大きな原因になるということでした。

さまざまな漢方薬を試しました。といっても、すべて悪血をとりのぞくためのものです。悪血をとる漢方薬を「駆悪血剤」といいます。使用してみた感想とあわせて、これから紹介します。

悪血度チェック

その前にまず、悪血が溜まっているかどうかをチェックする必要があります。当てはまる項目の点数をどんどん足していってください。

☑ 顔色がどす黒く、しみやそばかすが多い(5点)
☑ さめ肌(5点)
☑ 目の下にクマがある(3点)
☑ 手足が冷える(2点)
☑ 唇が紫色である(5点)
☑ 舌に暗い赤または紫のしみがある(5点)
☑ 舌の裏の静脈が暗紫色に腫れている(5点)
☑ 頭痛がある(3点)
☑ 肩や首すじがこる(3点)
☑ 関節が痛む(5点)
☑ 手足がしびれる(3点)
☑ 手の平に紅斑がある(3点)
☑ 胸を刺すような、あるいはしめつけるような痛みがある(5点)
☑ 物忘れしやすい(2点)
☑ リューマチ持ちだ(3点)
☑ ポリープや腫瘍がある(5点)
☑ おなかと足の静脈が浮き出ている(3点)
☑ 経血が黒ずみ、塊が混じる(5点)
☑ 生理痛がひどい(3点)
☑ 痔がある(2点)
☑ どろりとした黒便がでる(3点)

結果

3~6点:悪血ぎみです。
7~11点:悪血です。改善する必要があります。
12点以上:悪血が進行しています。即対処しましょう。

7点以上の方は、先をお読みください。以下は、わたしが使用していた駆悪血剤です。

①桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

健胃作用があり、頭痛にも効く「桂枝」、痛みをとる「芍薬」、体内の余分な水分をとる「茯苓」、血液循環をよくする「桃仁」「牡丹皮」などを配合しています。 半年ほどつづけました。卓効があった、という感じはないですが、アトピーの悪化を食いとめられた気はしましたね。

②丹心方(たんしんほう)

丹心方

悪血を改善する漢方薬。「芍薬」「川キュウ」「紅花」「木香」「香附子」「丹参」といった生薬を配合。頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸などの症状に効果があるそうです。

丹心方と処方の同じものを3か月ほど飲みました。朝昼はこれ、昼は桂枝茯苓丸という飲み方をしていました。数週間で症状が楽になったなあ、と感じたことを覚えています。ただ、1日あたり315円と安くないので、そのうちやめてしまいました。

③血府逐お丸(けっぷちくおがん)

血府逐お丸

中国で清の時代から処方されている、最も有名な駆悪血剤です。血をきれいにし、血液循環を改善してくれるといわれます。

丹心方がなくなってから、これを試しました。数週間後からゆるやかに効きはじめたという印象です。3か月くらいで瀉血療法をはじめたので、やめてしまいましたが。

④当帰養血精(とうきようけつせい )

当帰養血精(とうきようけつせい )

気血を補う生薬を多く配合。血のめぐりをよくし、血量を増やすそうです。駆悪血剤ではないのですが、悪血をとることで、血液が不足ぎみになる、つまり貧血になると聞きましたもので、併用しました。当時は東洋医学に心酔していましたので、サプリメントの鉄剤ではなく、こちらを選択しました。

漢方薬のほか、ウコンとどくだみも併用

こうした駆悪血剤にくわえ、じつはウコンとどくだみ(ジュウヤク)も同時期に使用していました。いろいろ調べていたら、ウコンは血をきれいにし、悪血をとりのぞく、とどこかに書いてあったからです。水や豆乳に混ぜて、飲んでいました。わたしが買っていたのは、屋久島で有機栽培されたウコン100%の粉末です。

ウコンにはいくつか種類があり、それぞれに健康機能が異なります。

ウコンと聞いて、真っ先にイメージするのは肝機能強化や二日酔い対策ですが、これはウコンが含むポリフェノールの一種、クルクミンの働きによるもので、秋ウコンが多く含有しています。クルクミンは強い抗酸化作用や老化防止作用をもつともいわれています。

わたしがお世話になっていたのは、屋久島で無農薬、無化学肥料で育てられたウコンです。錠剤やドリンクタイプでなく、混じりっけなしの100%粉末。有機なのに、メーカー品などとくらべると、うんと値段が安いのです。当時、わたしは農家から直接買っていましたが、いまはネット通販で、同じものが同じ価格で買えるようです。

春ウコン

春ウコンに多く含まれるのは、精油成分やミネラルです。クルクミンも含みます。このため、肝臓だけでなく、五臓六腑にいいといわれます。殺菌作用や抗がん、コレステロール減少、胃液抑制、強心などを期待して飲まれる方が多いそうです。毎食後1g(小さじ半分)を水か豆乳に溶いて飲んでいました。朝は春ウコン、昼はガジュツ、夜はクスリウコン、という感じです。ウコンはクセが強く、最初は飲みづらいですが、しばらくすると慣れます。というか、風味が恋しくなります。身体が欲するのかもしれません。

ガジュツ

クルクミンの含有量は少ないのですが、春ウコン同様に精油成分を多く含みます。その数、約100種。消化促進、潰瘍、肝臓病、腎臓病のほか、アレルギーや冷え性、血行不良にいいそうです。

クスリウコン

ほかのウコンより、クルクミンと精油成分、ミネラルが豊富です。有害物質の体外排泄をうながし、消化を助けるそうです。

どくだみ(ジュウヤク)

デトックス目的で、ジュウヤクもよく愛飲していました。どくだみ茶ですね。慣れると、複雑な風味が恋しくなります。中国産が多いですが、味が薄く、身体に変化をもたらしてくれる気がまるでしませんでした。

さいごに

なお、わたしの場合、あまりに悪血の量が多かったせいか、駆悪血剤を飲み、運動と半身浴で汗をたっぷりかく生活を送っていても、なかなか症状が改善しませんでした。もともと太る体質ではないにもかかわらず、この時期は体重が10kgほど増えていました。

駆悪血剤にも多少の効果はあったように思いますが、その後、瀉血によって悪血を強制的に撤去したら、肉体的違和感は消えて、体重も元に戻りました。

イチローパパの、男の料理レシピ

イチローパパの料理

イチローパパの料理

わが家の食事は、イチローパパことわたしが担当しています。妻の帰りが仕事で遅いからです。

妻は、娘の保育園の送り迎えや掃除、洗濯なんかをやってくれていまして、イチローパパ的にはいい感じで家事分担できていると思っています。ただ、妻はわたしにもっといろいろやらせたいみたいで、たまにつばぜりあいが勃発します。すると、娘がおろおろします。

けれど、わたしは掃除も洗濯も好きではないので、会社用にお弁当をつくってあげたりして、なんとか前線を死守しています(笑)。

ここにあるのは、最愛の妻と愛娘のため、日々腕をふるうイチローパパの料理レシピです。あるいは単に食べたものの記録です。基本的に、アトピーやデリケート肌――娘は食品添加物や悪い油にとても敏感なのです――でも、問題なく食べられる料理ばかりです。

ほかの方に読んでいただくため、というより、イチローパパの備忘録、という側面が強いです。

カスピ海ヨーグルトを手づくりする方法

カスピ海ヨーグルトは、ほかのヨーグルトとちがって、常温で発酵の進む、めずらしい乳酸菌を含んでいます。

わたしはカスピ海ヨーグルトを自宅で手づくりしていました。崩れた腸内細菌バランスを元に戻すためです。それからアトピーの抑制効果を期待して。アトピーとカスピ海ヨーグルトの関係については、この記事に書きましたので、ここでは割愛します。

とにかく毎日の食事の一環として大量に食していました。一般的なヨーグルトより少し値の張るカスピ海ヨーグルトは家計には負担です。ところが市販品を種菌として使い、1リットルの牛乳パックを使って自作すれば、安価なヨーグルトよりさらにお安く食べられるのです。

つくり方はいたって簡単。

カスピ海ヨーグルトのつくり方

①常温_(1)の牛乳1リットルパックに、市販のカスピ海ヨーグルトを大さじ6杯入れて、かきまぜます。牛乳とヨーグルトは、1~2対10が基本です。固まりにくい場合はヨーグルトを多めにしてください。でも、種が3割以上になると固まりませんよ。なお、計量スプーンは使用直前に熱湯消毒します。

②ラップなどで口にふたをして、直射日光を避け、常温で8時間以上_(2)放置します。動かすと固まらないので注意が必要です。

③牛乳パックの側面がふくらみ、持ちあげるとずっしりと重く感じたら、固まっています。静かに傾けて、本当に固まったかどうか確認したら、冷蔵庫へ入れます。

脚注

(1)冬場はレンジで1分ほど温めると発酵時間を短くできます。(2)夏は6~24時間(冬は48時間かかることも)で固まります。夏場は12時間以上の放置を避けましょう。発酵時間が長いと、そのぶん雑菌が繁殖するリスクが高まるそうです。

カスピ海ヨーグルト

自家製ヨーグルトづくりには成分無調整牛乳がベストだそうですが、低脂肪乳でも問題なく固まりました。豆乳でもできます。

カスピ海ヨーグルトを手づくり

夏場は8時間もあればできあがります。寝る前に仕込んでおいて、昼食に常温のまま食べるとお腹にやさしいです。カスピ海ヨーグルトの故郷のコーカサス地方はヨーロッパの東端にあり、カスピ海と黒海に挟まれています。この土地は、100歳以上のお年寄りが元気に暮らす長寿地域で、各家庭では朝晩、ヨーグルトをどんぶり一杯ずつ食べるそうです。

カスピ海ヨーグルトの種菌を使うとより濃厚に

ちなみに、市販品カスピ海ヨーグルトの製造元のフジッコでは、粉末種菌も販売しているようですね。これで手づくりすると、ヨーグルトからつくるより粘りが強く、味が濃くしあがるという話を聞きます。試したことはありませんので、はっきりしたことはいえませんが。

カスピ海ヨーグルト種菌

アトピー抑制効果のあるヨーグルトはほかにもある

アトピーやアレルギーに効果があると謳っているヨーグルトはほかにもあります。わたしの場合、カスピ海ヨーグルトで劇的な便通改善効果が得られたため、そこに落ち着きましたが、ほかにも試してみたかった乳酸菌があります。タカナシのLGG乳酸菌や、オハヨーのL-55乳酸菌、小岩井のKW乳酸菌などです。

メーカー商品名菌種健康機能
フジッコカスピ海ヨーグルトクレモリス菌FC株アトピー抑制、免疫活性、肌荒れ改善、整腸、
グリコおいしいカスピ海クレモリス乳酸菌CHCC2907株アトピー改善、免疫活性、整腸
メイトー増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
メイトーおなかにおいしいヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
タカナシおなかへGG!LGG乳酸菌アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
小岩井大人の元気ヨーグルトKW3110株アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
オハヨーL-55L-55乳酸菌アレルギー抑制、整腸
あせひらあせひらヨーグルトLP28株乳酸菌アレルギー抑制、免疫活性、整腸
明治ブルガリアLB81乳酸菌肌荒れ改善、整腸
雪印ナチュレ恵ガゼリ菌SP株、ビフィズス菌SP株免疫活性、整腸、メタボ、抗酸化作用
カゴメ植物性乳酸菌ラブレプレーン(ドリンク)ラブレ菌免疫活性、整腸
森永ビヒダスBB536株免疫活性、整腸
ヤクルトヤクルト(ドリンク)シロタ株免疫活性、整腸 ※砂糖使用
よつ葉北海道十勝プレーンヨーグルト生乳100ビフィズス菌Bb-12免疫活性、整腸
明治R-1R-1乳酸菌整腸、インフルエンザ、風邪
セブンプレミアム北海道ヨーグルトLA-2乳酸菌整腸

なお、カスピ海ヨーグルト以外のヨーグルトを自宅でつくるなら、ヨーグルトメーカーによる温度管理が必要ですので、ご注意ください。

ヨーグルトの食べすぎは、乳製品の食物アレルギーを引きおこす

ヨーグルトをたくさん食べて、乳製品食物アレルギーになった、というのはわたしです(笑)。なにしろ1日に600グラムほど食べていましたからね。そうなってむしろ当然です。

ただ、乳製品にはもともとアレルギーを引き起こしやすい性質があります。牛乳のたんぱく質は腸で腐敗しやすく、腸粘膜にダメージを与えている恐れもあるそうです。

腸内細菌のバランスを改善したり、お通じを改善するため、わたしのように毎日ヨーグルトをたくさん食べている方は、その点にご注意ください。とくに腸壁が破損している状態でのヨーグルトの常食は、過敏症を引きおこすリスクが高いと思います。

1日置きにするなど注意していれば、リスクは減らせると思います。あるいはわたしのように1日600グラムも食べない(笑)。

カスピ海ヨーグルトの乳酸菌を生きたまま封入したというサプリメントもあります。ヨーグルトというか、乳製品全般が食べられなくなってしまったので、わたしもそのサプリを一時期、利用していました。

サプリメントはカロリーの心配も、手づくりの手間もいりません。ヨーグルトとそういう乳酸菌サプリメントを上手に組み合わせて利用するというのもいいかもしれないですね。

塩麹のつくり方

塩麹をつくってみました。

麹菌の働きでつくられるお味噌やお醤油には、麹菌がつくりだす酵素のほか、乳酸菌や酵母などが共生しています。

酵素は消化を手助けしてくれます。乳酸菌は腸内フローラを改善してくれます。麹菌そのものも善玉菌を増やす働きをします。

塩麹には、この酵素と麹菌がたくさん含まれているのです。だから、アトピーの改善や完治にも役立つというわけですね。ちなみに塩麹には乳酸菌が含まれる、という話をよく聞きますけれど、これは流言飛語。乳酸菌はほとんどいません。

麹菌ってなに?

カビの一種です。増殖するとき、でんぷんやたんぱく質を分解してグルコースやアミノ酸をつくり、それを栄養源として使います。

でんぷんやたんぱく質の分解には、分解酵素(人間にとっての消化酵素)が必要ですが、麹菌たちはこれも自分でつくりだします。こうした酵素の働きを利用したのが、お味噌やお醤油、日本酒、お酢といった食品なのです。

塩麹の使い方として一般的なのは、お肉やお魚を漬けこむというものです。麹菌がつくりだす、プロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)の作用で、お肉やお魚はやわらかく、さらにうま味を増していきます。

ぬか漬けは、いまだに妻の猛反対に遭っていて、チャレンジできずにいるのですが、塩麹なら彼女の嫌がる(ぬか床の)においがありません。文句はなかろう、とばかりに挑戦してみました。

思いのほか簡単で、拍子抜けしました。

用意するもの

乾燥米麹200g、お湯400g、天然塩60~90g

塩麹のつくり方

①お湯を沸かし、お塩を溶かします(甘口は塩60g、辛口は塩90g)。
②お湯を60℃くらいまで冷まします。麹菌や酵素の死滅を防ぐためです。
③容器に乾燥麹を入れ、お湯を注いで、かきまぜます。
④常温で冷まします。
⑤冷めたら、毎日1回かきまぜ、室温で1週間ほど発酵させます。

塩麹

保存容器はガラスかプラスチックがいいみたいです。鉄やステンレスは塩分で腐食します。できあがったら、冷蔵庫に入れて、ひと月ほどで使い切ります。

では、本日のおさらい。

塩麹のいいところは?

  1. 麹菌が腸内の善玉菌を増やしてくれます。
  2. 酵素の力で、消化を手助けしてくれます。

あんたら、えらい!