ビタミンDはアトピーやアレルギーの救世主なのか

葉山海水浴場

ビタミンDとアトピー、アレルギー

前回からのつづきです。前の記事がまだの方は上のページからどうぞ。前置きが異様に長くなってしまいましたので、ここからは要点だけをさくっと書きます。

ビタミンDにはアレルギーを抑える働きがある。日光を浴びると、紫外線の刺激によって皮膚でコレステロールからビタミンDが合成される。

ハイ、これがすべてです。太陽を浴びたら、アトピーアレルギーが治まる。光線療法でアトピーが改善するのもビタミンDのおかげ。さあ、いますぐ日光を浴びに外へ行きましょう!

ビタミンDは免疫を高める

もっときちんと知りたいという方もおられると思いますから、いちおうくわしく説明しておきます。

ビタミンDは従来、骨を丈夫にする働きが知られてきましたが、近年はアレルギー治療の救世主として脚光を浴びています。こんな働きがあるとわかったから。

  • の粘膜での過剰な免疫反応を調整する。
  • リンパ球に働きかけて、免疫を整える。
  • 皮膚からの外敵侵入を阻む抗菌成分をつくる。

まるでステロイドホルモンのような働きぶり。というのはビタミンDはホルモン(ホルモン前駆物質)なのです。わたしたち現代人は総じて日光にあたる時間が極端に短いため、ビタミンD欠乏に陥っているとか。日焼けどめがそこへ拍車をかけている。

※平成16年の国民健康・栄養調査によると、平均で男性3320IU、女性3000IUを摂取していて必要量はまかなえているとのことですが、基準が低すぎるという指摘があります。

ビタミンD欠乏とアトピー

韓国ソウルのコンクク大学の研究者らによると、とりわけアトピー患者はビタミンD欠乏が顕著だそうです。ビタミンDを補給すると症状の顕著な改善があったと報告しています。ちなみに、ステロイド剤の使用が体内のビタミンDレベルを下げる可能性を指摘した別の研究もあります。

米オレゴン大学の微量栄養素情報センターホームページには、はっきりとこう書いてあります。

最近の予備調査では、ビタミンD補給がアトピー性皮膚炎(湿疹)やクローン病の治療に有望であるかもしれないことが示されている。

ビタミンDの欠乏がアトピーの発症あるいは重篤度に関係しているかもしれないという研究もあります。

韓国の、ビタミンDとアレルギーとの関連に関する調査結果

患者157人(4~56歳)を対象に韓国で行なわれた調査の結果。X軸が食物感作(食物アレルギー)の重篤度、Y軸がビタミンD血清レベル。参照:Correlation between serum vitamin d level and the severity of atopic dermatitis associated with food sensitization.

アトピー改善に必要なビタミンDの量

モンゴル保健科学大学の研究で、有意な改善が見られたのは、

  • 1日1000IUを1か月

テヘラン医科学大学(イラン)の研究で、湿疹の広がりやひどさが大きく減少したのは、

  • 1日1600IUを2か月

オルーミーイェ医科大学(イラン)の研究で重篤度を下げたのは、

  • 1日1600IUを2か月

ビタミンDの高用量摂取

海外では数年前からビタミンDが脚光を浴びていて、さまざまな病気の治療のためサプリメントで5000~1万5000IUを摂取する人が多いようです。海外のサイトや本をこまかく見ていくと、人や症状によっては2~5万IUをという人もいる様子。彼らのなかには関節炎や痛み、傷、皮膚疾患、自己免疫疾患、アレルギーなどの顕著な改善を見るケースが少なくないようでした。

彼らのほとんどが、医療機関の診断を仰いでいるわけではなく、自己判断、自己責任のもとで行なっています。個人で服用する際に必要なのが、ビタミンDの血中濃度の測定です。事前に血液検査でチェックし、服用2か月後に再検査をすることで、ビタミンDの身体への影響を可視化するのです。同じ量を服用しても、体内でどの程度利用されているかはわからない。安全に服用するためですね。

※海外では、自宅用の検査キットが58ドルで、Amazonで販売されていました。日本では保険適用外。高くつきそうですね。

なお、ほかのビタミンにもいえることですが、サプリからのビタミンD高用量&長期間の摂取の安全性はいまのところ未確認です。

ちなみにわたしはアトピーが治るまで、サプリで1日2000IUを摂っていました。

ビタミンDを含む食べ物と含有量

食事からも摂取可能です。ビタミンDを多く含む食べ物には、乳製品などの動物性たんぱく質、干し椎茸、鮭などがあります。含有量を調べてみました。

一食あたりのビタミンD含有量
全卵1個20IU
カマンベールチーズ25g40IU
牛ステーキ200g320IU
焼きサバ100g345IU
イワシ缶詰100g400IU
干し椎茸5枚672IU
しらす干し50g11000IU
肝油大さじ1杯1360IU
秋鮭80g10240IU
(アメリカ国立衛生研究所、米国農務省の栄養データベースなどをもとに作成)

わが家の食卓には週1回くらい、しらす干しや鮭がのぼります。かなりガツンとビタミンDが補給できていたのですね。これからも食べることにしましょう。

ここまで書いてきて思いだしたのですが、昔、わたしはどんこ(干し椎茸)を大袋で大量に買いこんで、毎日食べていました。

干し椎茸を日光に当てるとビタミンDが増えると聞きつけ、食べる前日にどんこをベランダで天日干し。日が落ちたらコップにひとつ入れて水を注ぐ。それを冷蔵庫へ。翌朝にまずそのを飲むのです。さらに夜、どんこ数枚を料理に使っていただきます。

里芋パスター、第一大根湯、椎茸昆布スープ」のページに書いていました。完全に忘れていました。しかしほんとうにいろいろと試してきたのだなあと苦笑しました。

【反証】ビタミンD欠乏とアトピーは無関係

夏になるとアトピーがよくなり、冬にアトピーが悪化する、この「アトピーあるある」も、これまでの話でうまく説明できそうですね。赤道から離れるにつれて、アレルギー疾患の罹患率があがるという研究データもあります。

が、ビタミンDの健康機能については、最近になって反証も出てきています。

カナダ・モントリオールのマギル大学の研究者やユダヤ人総合病院の医師らが、10万人以上の遺伝子を調べた研究によると、

ビタミンDのサプリメントは、アトピーのリスクを軽減しない。ビタミンD欠乏は、アトピーには影響しない。

この研究には不完全な部分もあるのですが、いずれにしろ日光浴(日焼け)や海水浴がアトピーの症状を改善することは多くの研究でたしかめられています。ビタミンDのアトピー改善効果を否定する人たちは「ビタミンD以外の、未知の要素が関係しているのではないか」といっています。

ビタミンDの是非はさておき、わたしは、

  • 夏場は発汗量が増える(自然な保湿)。
  • 身体が温まり、血行がよくなる(冬は血行が悪くなる)。

というようなことも大いに関係していると思うのですが、どうでしょうか。

ビタミンD合成は日焼けがいちばん

やはり日焼けするのは健康にいい、肌にもいい、というのがわたしの結論です。海水浴にはスキンケア効果があるとも感じます。それに外で遊ぶのは単純に気持ちがいい。毎年あちこちの海水浴場に出没しています。

葉山海水浴場

葉山の海水浴場。南の島のビーチのようなカウンターバーがあり、本格的なカクテルをつくってくれます。バーテンがトム・クルーズに見えます。海の家では外国人バンドがジャズだかレゲエだかを生演奏。ライフセーバーのアナウンスは全部英語。駐車場代1日3000円もとるだけのことはあります。でも周囲の景色は「ザ・ニッポンの原風景」。けっしてジャマイカなどではありません。異空間でツボでした。

十分なビタミンDを合成するには、1日15~30分の直射日光

どの程度の時間、日差しを浴びればいいのか。

  • 毎日15分以上、手首から先に直射日光を浴びる。

これで必要量がまかなえるという専門家もいれば、

  • 週に2~3回、30分ほど全身(水着姿)を焼く。

ことが必要という意見もあります。

個人差もあると思います。わたしはこの間をとって週4~5回、1日30分くらいジョギングするということでいいだろうと考えています。もちろん冬も走っています。夏は毎年、まっ黒です。

日焼けどめはビタミンD欠乏を招く

ビタミンDをつくる紫外線はUVBです。UVBは、洋服やガラスを通過できません。直射日光を浴びる必要があります。

体内でビタミンDを合成することを目的に日差しを浴びるなら、日焼けどめはNGです。アトピーには紫外線対策が必要と考えて、日焼けどめを使用される方もおられますが、化学物質は肌にもよくありません。

おしまい

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腸粘膜、腸内細菌、肌のバリア機能を立て直すのに役立つサプリ

乳酸菌サプリ

アトピーに役立つサプリメント

アトピーの身体を癒やす働きが強い順番に紹介しています。わたし自身、利用したよかったと感じている順番にならべています。

写真のサプリはあくまで参考です。わたしが利用したことのないものもあります。とくにおすすめというわけではありませんので、この点はご承知おきください。

1.乳酸菌サプリ

乳酸菌サプリ

腸と健康の関わりがテレビの健康番組などでよく紹介されるようになり、最近は乳酸菌が注目の的ですね。アトピーというのは、腸機能の低下(腸粘膜のバリア機能の弱体化、腸内細菌バランスの悪化)が原因ですから、乳酸菌サプリは補助的に使うと、治癒が早まると感じます。

わたしが着目するのは、アシドフィルス菌とビフィズス菌。アシドフィルス菌にはアトピーを改善する効果があると研究で確認されていますし、アシドフィルス菌やビフィズス菌は悪玉菌(カンジダ菌)を補食することで知られているからです。

同時に食物繊維やオリゴ糖など乳酸菌の餌になるものを摂ると、増殖を後押ししてくれます。

参考:乳酸菌サプリ比較おすすめの乳酸菌サプリ

2.ビタミン、ミネラルのサプリ

ビタミンミネラルのサプリ

食事を減らす、断食を行なうなどの食事制限では、栄養が偏ったり不足したりします。そういうときに役立つのがビタミンミネラルのサプリです。

アトピーの方がとくに眼を向けたいのは、ビタミンB群、ビタミンCビタミンDビオチン、亜鉛。たとえばビタミンB2と亜鉛は皮膚の健康に深く関わっていますし、ビタミンB6は免疫の維持に不可欠。不足するとアレルギーがひどくなります。ビタミンDにも免疫機能を整える働きがあり、副腎皮質ホルモンのように症状を癒やします。万能ビタミンであるビタミンCの効果についてはいまさらいうまでもありませんね。

3.オメガ3サプリ

オメガ3系の脂肪酸は必須脂肪酸です。わたしたちの身体と健康の維持に不可欠なですが、体内ではつくることができません。このため食事から摂取する必要があります。ところがふつうに暮していると、必要量を摂取するのは非常に困難。このため現代人のほとんどが欠乏しています。

オメガ3系脂肪酸の代表は、魚油(DHA、EPA)、アルファリノレン酸で、青魚やえごま油、亜麻仁油に多く含まれています。きちんと摂取すれば、アレルギーを強力に抑えてくれます。

4.カンジダクレンジング用サプリ

抗カンジダサプリ

カンジダの除菌(カンジダ治療リーキーガットの治療)に用いられるサプリ。このページ内にある乳酸菌サプリやアミノ酸もここに含まれます。ほかに抗真菌効果のある成分、消化酵素、粘膜保護に役立つ天然成分などの入ったサプリがあります。

5.アミノ酸

グルタミンサプリ

アミノ酸にもいろいろありますが、アトピーの方が注目すべきなのがグルタミン。リンパ球やマクロファージ、好中球のエネルギー源だからです。簡単にいうと、グルタミンが十分にあると白血球が元気で、免疫力がアップする。アトピー改善にもプラスになる。反対にグルタミンが足りないと、免疫力がダウン。アトピー改善にマイナスということです。

グルタミンは腸粘膜の材料でもあります。十分な量を補給することで、腸粘膜のバリア機能が強化されますし、その結果腸内細菌のバランスを整えることにも役立ちます。

傷を早くきれいに治す働きもあります。手術のひと月前からグルタミンを摂取しておくことで、手術の痕がきれいに修復されることがわかっています。ひっかいた肌がきれいに治るということが期待できます。

プロテインという手もありますが、あちらはアレルギーを起こすことがあるうえ、品質の問題もあるため、わたしはおすすめしません。

、卵、チーズ、大豆、アーモンド、ゴマ、海藻、小麦粉などに多く含まれます。ただ、熱を加えると変質しやすいという弱点があります。食事から十分なグルタミンを摂取するのは難しいようです。

サプリメントの飲み方

ある期間飲みつづけたらしばらく休む。そしてまた再開。こうした飲み方がいちばん効果があがります。身体が完全にサプリメントに頼りきってしまうと、その栄養素を含む食べ物を食べても、身体が栄養素を吸収することをやめてしまうからです。

3週間続けて服用したら、1週間中止。それからまた飲みはじめる。この繰りかえしがベターのようです。当時のわたしはそれを知らず、毎日飲んでいましたが。

サプリメントを利用するうえでの注意点

最新の研究によると、サプリメントによる栄養素の高用量摂取は心臓疾患や糖尿病、がんなどのリスクを高める可能性もあります。たとえばビタミンE、B群、D、セレン、ベータカロテンなどです。

ニューヨークタイムズの記事「The Miracle of Vitamin D: Sound Science, or Hype?」に、こんな記述がありましたのでご紹介しておきます。

「私たちが知っていることは、全国調査の推定値に基づいてビタミンDが不足している人々がたくさんいるということです」と、ブロンクスのアルバートアインシュタイン医科大学医学部の助教授、ミハエル・L・メラメド博士は語った。「しかし、カーブがもう一方の端に移動するときになにが起こるかはわかりません。体内にビタミンDが多すぎると、おそらくリスクがある」

サプリ大国のアメリカでは、サプリがいまも飛ぶように売れています。映画やテレビドラマで、健康志向の登場人物が口いっぱいにサプリを頬張る姿を見かけることがありますね。もちろんあんな飲み方をする日本人はいませんが、それにしても栄養素をサプリメントから長期間継続して補給しようという考え方は不自然かつ不健康です。

栄養素はやはり食事から摂るべきです。

あくまで一時的な欠乏を補うため、治癒を早めるためという前提で利用すべきだとわたしは考えています。

ちなみにわたしのサプリ服用期間は3か月くらい(ビタミンCはさきほどのカスカート医師推奨の高用量摂取を試しましたから、長期間服用しましたが)。

現在、サプリメントは一切飲んでいません。

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脱ステロイドのリバウンド(離脱症状)を軽くする方法

どちらの道を選ぶか

脱ステのリバウンド(離脱症状)が重症化する理由

ステロイド依存脱ステロイド――この2語に含まれるのは、

  1. ステロイドによって難治化した。
  2. 免疫システムが破壊された。
  3. 使っているかぎり治らない。
  4. だから脱しないといけない。
  5. やめたら治るかもしれない。
  6. きっと治る。

といったコンテクスト(文脈)です。

万人に受け入れられやすい、わかりやすいイメージです。苦痛や苦悩の原因、責任をステロイド(あるいはそれを処方した医師)に転嫁させることで、当座の不安と怒りをやわらげることができる。希望も生まれます。それは別にかまわない。アトピーを治そうというモチベーションになりますから。

が今回、脱ステにまつわる記事を書いているあいだ、わたしの脳は発火し、なにかを必死に訴えかけていました。大事なことを見落としているのではないか、と。

そして次のようなことに気がついたのでした。

脱ステによるひどい悪化は、もともとのアトピーが爆発している

ステロイド依存はたしかに存在します。

でもそれは、皮膚の恒常性を維持することへの依存ではなく(ステロイドがないと皮膚が維持、再生できないというようなこと)、体内の毒素――化学物質や老廃物、食物たんぱくなどのアレルゲンによる炎症を抑えるための依存ではないか。

ずっとアトピーの根本原因を放置してきたのです。体内には、毒素が積もりに積もっている。急に薬をやめたらどうなるか。これら毒素がたちまち皮膚から噴きだしてくるでしょう。薬で抑えつけていた炎症がまたたく間に燃えさかる。

この意味で、離脱性皮膚炎もたしかに存在するといえます。

しかし、全身に拡大する赤みやむくみ、浸出液、亀裂、落屑、強烈なかゆみ、痛み……こうした離脱性皮膚炎特有の症状の多くは、体内にあるおびただしい毒素が引きおこしているのではないか。脱ステによるリバウンドはアトピー同様、身体の排泄のプロセスなのではないのか。好転反応の一種ではないのか。

ステロイドの離脱症状脱ステの過程と症状は以下の記事を参照)の正体とは、皮膚の排泄路を遮るものがなくなり、毒素が一気に噴出、炎症が暴れ狂っている、という状態のように思います。

この意味ではプロトピックにも同じような離脱症状があるかもしれません。わたしの脱ステロイドは、正確には脱プロトピックでした。ステロイドはその少し前にやめていました。

ステロイドに害がないといっているわけではありません。

感染症や毛包炎などいくつかの副作用は確実に存在します。医療業界も認めるところです。ステロイドの免疫抑制作用は、身体の免疫力を低下させます。副腎の機能低下を引きおこします。だからステロイドの使用を中止すると、炎症はよりいっそう激しさを増す。皮膚の再生が進まないために落屑や浸出液がとまらないのです。できることなら最初からなど使わないにこしたことはない。

でもとどのつまり、いちばんの問題はステロイドではなく、自分自身のこれまでの不摂生にあったとわたしは考えるのです。

脱ステ前にすべきことをすれば、リバウンド(離脱症状)は軽くなる

すると、ある仮説が頭に浮かびます。

気負って脱ステする必要もないのではないか。食事や生活を立て直し、体内を浄化して腸を癒やしながらデトックスを進めていけば、自然にステロイドを減らせるのではないか。ある時点ですっぱりやめても、離脱症状は軽くてすむのではないか。

今回初めて脱ステ医の方たちの仕事ぶりに触れて感じたのは、ステロイドの脅威と離脱の必要性を説くことへの熱量がすごいということでした。ステロイドの副作用や依存症を熱心に研究なさっておられる方も多く、頭がさがる思いでした。ただそのぶん、アトピーを癒やす手当てにまでは手が回っていないという印象でした。

「何もしなければ自然に治る」という言葉もよく見かけました。「アトピーはアレルギー」(当ブログはそうは考えない)だという脱ステ医も少なくありませんでした。たしかに乳幼児や子どもの場合、ほうっておけば治る、というのはおおむね正しいと思います。腸内細菌叢(ヒトの免疫システムの要諦)がいまだ形成過程にあるからです。

でも大人アトピーは放置していたら治りません。壊れた腸内細菌叢は自己修復しないからです。手を打つ必要がある。わたし自身そうでしたし、当ブログの読者の方を見渡してもそう。アトピーの原因はバランスを失った腸内細菌叢であり、壊れた腸粘膜であり、治すには正しく手当てすることが必要です。そこへの認識が不足していたから、わたしは脱ステに3年もかかったのだと気づいたのでした。

離脱症状がひどくなったのはどうしてか。

  • 腸内細菌のバランスと多様性を回復することに目を向けなかった。
  • 腸管を修復するための手当てを行なわなかった。
  • 身体を浄化する食事というものを理解していなかった。
  • 身体を傷つける食べ物を知らなかった。
  • 食物アレルギーのある食べ物を除去しなかった。
  • デトックスを効率よく促進する方法を知らなかった。

このブログにまとめている健康法をしっかり押さえたうえで脱ステに着手すれば、リバウンドの症状はぐっと軽減できたかもしれません。いや、むしろ断薬より先に取り組むべきだったと感じるのです。

実際、幼少期からステロイドを使いつづけてきた方が、糖質制限を中心に上記のようなことに取り組んで体内の炎症を極力減らす努力を行なった結果、離脱症状らしい離脱症状なしに自然に断薬ができ、そのまま治ってしまったというケースがありました。このことからも脱ステ期には離脱症状の発現と同時に、アトピーそのものの炎症も爆発している、と推測することができます。

以上はわたしの仮説にすぎません。でももしこれが正しければ、苦心惨憺して断薬した脱ステ経験者たちの轍を踏む必要はなくなります。ぜひそうあってほしいと願います。

CHECK!




ステロイドの効果が薄れ、依存し、リバウンドが起きる理由

ステロイドが患者の身体にどういったインパクトをもたらすのか、あるいはダメージを与えるのか。一患者にすぎない私にとって、この疑問に正確に答えることは不可能です。自分自身の経験しかなく、印象論でしか語れないからです。

標準治療(ステロイドを使った治療)を行なう医師の見解は、皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診察ガイドライン」を読めばすむ話ですので、ここではステロイドを使わない皮膚科医あるいは脱ステ医の見解を参照しながら、ステロイドへの依存とそこから生じるリバウンドについて考えてみたいと思います。

【参照】ステロイド一覧

ステロイド依存症が起きる原因

ステロイド依存症とはなにか。ステロイド否定派の医師の定義に従うと、

ステロイド外用薬を使用することで、かろうじて皮膚が機能しており、ステロイドなしには機能しない状態。

ということになります。

なぜこんなことが起きるのか。ステロイドには2つの働きがあるからです。

  1. 炎症を抑え、皮膚のトラブルを修復する。
  2. 皮膚にもともと備わっている機能を抑制する。

②が原因で、皮膚が正常に機能しなくなるわけです。

わたし個人としては、しごくロジカルな意見だと感じます。ステロイドの副作用に「副腎の機能抑制」があることは事実です。医学会も製薬会社も認めています。ステロイドを連用すると、身体は自前の副腎皮質ホルモンを産生できなくなる可能性がある。すると、健康な皮膚を自力で維持していくことは困難になる、これは自然なシナリオだと感じます。

ステロイド依存症になりやすいタイプ

ステロイドに依存しやすいのはどういうタイプなのか。ステロイド否定派の医師たちは、もともとの体質によるところが大きい、と考えているようです。

日本の脱ステロイド療法の第一人者として知られる、阪南中央病院(大阪)の佐藤健二・皮膚科部長は、雑誌のインタビューで「依存しやすい人の場合、使えば使うほど早く依存状態に陥る。少量でも依存は起こる。だからうかつに使ってはいけない」と語っています。

依存によって重症化するケースも少なくはないのですが、大抵の皮膚科医はそこをきちんと区別せず、十把一絡げに「重症アトピー」と診断しているといいます。

なお、外用薬の局所的な塗布であっても、ステロイドの影響は全身におよぶそうです。たとえば佐藤医師が担当していた脱ステ患者の顔面にひどい帯状疱疹ができたことがあったそうです。仕方なしに顔にだけステロイドを塗ったところ、全身がきれいになったといいます。

「脳に作用しているという現象も見つかっている。たとえば異常な発汗現象。発汗テストでは汗をかくのに、運動しても汗が出ない。脱ステが終わるとちゃんと汗をかけるようになる」(佐藤医師)

半身浴や運動できちんと汗がかけない、というアトピーの方はたしかに多いですね。わたしもそうでした。

子どものころからずっと汗っかきでした。緊張したり、気恥ずかしい思いをしたりすると、下着がびしょ濡れになるほど汗をかいていました。汗が出はじめると焦ってよけいに緊張して、また汗が出るのです(笑)。毎日1回はこれがあった。ちょっとした悩みでした。アトピー発症後、というかステロイドやプロトピックを使いだしてからというもの、そういうことがぱたりとなくなりました。

運動してもろくに汗が出ない。とくにを塗った場所は汗をかかない。おかげで大勢の前で話をするような場面でも汗が噴きだすことがなくなりました。緊張していても平静を装える。こればかりはちょっとありがたい、なんて思っていました。

「アトピーでステロイドを使用している人の多くは、ステロイド依存症を合併している。これは大人でも子どもでも変わらない」(佐藤医師)

また、ある乳児のケースでは、脱ステ後に強いかゆみから不眠や食欲減退におちいり、浸出液がとまらず、改善のメドも一向に立たず、生命の危険を感じたこともあるといいます。ステロイドを使っていない患者では、こうした事例はないそうです。

佐藤医師の話を総合すると、ステロイドをやめると症状が急激に悪化する場合、ステロイド依存症である可能性が高いといえそうです。

ステロイド依存症とリバウンド(離脱症状)

おさらいすると、脱ステロイド派の医師たちが考える「ステロイド依存症」とは、

  • ステロイドの使用で、皮膚本来のバリア機能、修復システムの働きが低下している。
  • この結果、ステロイドなしでは皮膚を正常に維持できなくなっている。

わたしが脱ステを決意したのは、自分がこの状態にハマって抜けだせなくなっている、と直感したからです。だれかに教わったわけではありません。検査で判明したわけでもありません。自分の身体とは四六時中いっしょにいるのです。脳みそがあれば気がつきます。

ただし、当時はステロイド依存とそれによって生じている皮膚炎、さらに脱ステによるリバウンド(離脱症状)のすべてがステロイドのせいだと決めつけていましたが、いまは考えが変わりました。

たしかにステロイド依存症やリバウンドは経験的に存在すると感じますが、脱ステ中の異常で長期にわたる重症化には、もともとのアトピーの症状(体内に溜まった毒素)の関与も大きいのではないかと思うのです。この点は多くの医師たちの見解に(部分的に)同意します。

それまでステロイドで体内に押しとどめてきた毒素が、ステロイドによる制止がなくなったことで一気呵成にあふれだしてきた、ということです。離脱期間中、食生活の改善や食物アレルギーのある食物の除去などに熱心でなかったことは、リバウンドを長引かせる原因になっていたのだろう、と思います。

リバウンドそのものは通常、2~3か月であらかた回復するといいますからね。それが何年もかかったというのは、そういうことではなかろうかと。

わたしの仮説にすぎませんが、これを肯定する専門家の意見があります。

医薬品の情報収集や研究と薬害防止を目的に活動するNPO法人医療ビジランスセンター理事長の浜六郎医師によれば、

ステロイドで皮膚炎は軽快するが、根本原因はそのまま。炎症性物質もそのまま。同じ量のステロイドではすぐに効かなくなる。だからより強いステロイド剤が必要になり、ステロイド依存の泥沼にはまっていく。まじめに使うほど、この状態が強まる。

浜医師によると、ステロイドで皮膚炎が起き、やめたら離脱症状(リバウンド)としての皮膚炎が起きる根拠は3つあるそうです。

1.ステロイドの吸引で、傷ができやすく治りづらくなった

吸入ステロイドを使った比較試験では、吸引ステロイドを使うことで「皮膚に傷ができやすくなり、しかも治りにくい」「まじめに使用した人ほどひどい」という結果が出ているそうです。

皮膚に直接塗らなくても、皮膚炎がひどくなることがわかったといいます。

2.肌が正常でもリバウンドの皮膚炎が起きた

悪性リンパ腫患者に対し、抗がん剤のほか、内服ステロイドを用いたところ、ステロイドをやめた2~3日後から顔に赤みが出て、10日ほど続いたそうです。3回目には脂漏性湿疹を伴う「酒さ様皮膚炎」という、さらにひどい皮膚炎が起きたのです。使えば使うほどひどくなる証拠だと浜医師は言います。

酒さ様皮膚炎って何?

頬を中心に生じる皮膚炎。皮膚が薄くなって、赤みや、にきびのような吹き出物もまじったものです。

3.動物実験でもリバウンドが起きた

健康なミニブタ(人間の肌そっくり)にステロイドを塗りつづけて中断したら、人の離脱性皮膚炎そっくりの皮膚炎が出現したそうです。

注)以上は、浜六郎さんの著書『この薬、こどもに使ってはいけません!』を参考にまとめています。本書には参考文献が明示されておらず、わたしのほうで探しましたが、見つかったのは2のみ。1と3は未確認です。

ステロイドのリバウンド(離脱症状)過程

全国の医師8名が2014年に発表した研究報告によると、依存症になっている人が外用薬の使用を中止すると、次のようなステロイド離脱症状(リバウンド)に見舞われるとのこと。

すべてが完了するまでの期間には個人差があり、数週間で終わる人もいれば、数年かかるケースもあるそうです。わたしの場合、トータルで3年ほどかかったと記憶しています。

1.炎症が全身に広がる

脱ステ後、炎症(赤み)が全身に広がっていきます。顔から首、上半身、胴全体、足へ順番に拡大していく、というのが典型的な症例だそうです。ステロイドへの依存が軽度なら赤み程度ですみますが、重度の場合は丘疹や膿疱、びらんを伴うこともあるといいます。

わたしは重度だったようですね。ステロイドを一度も塗っていない部位にまで炎症があらわれて、かなり不安になったことを覚えています。

典型的リバウンド症状

手首周辺の典型的リバウンド症状。(A)リバウンドのピーク時、(B)1か月後、(C)2か月後。わたしもまったく同じ経過をたどりました。自分の写真ではないかと思うくらい。参照/Topical steroid addiction in atopic dermatitis.

高熱が出ることもあるようです。この場合は感染症や敗血症などの危険があります。

lリバウンドの過程

(A)ステロイド使用中、(B)離脱2週間後、(C)退院の3か月後、(D)同13か月後。参照/Topical steroid addiction in atopic dermatitis.
この写真を見て思いだしたのですが、わたしは2回脱ステを試みていました(1回目のことはすっかり忘れていた)。初回はこの方のようになって失敗しましたが、2回目は額に湿疹が出る程度で、顔面には症状があまり出ませんでした。

数年前から顔にはステロイドを使わなくなっていたからでしょうか(プロトピックに変えていた)。湿疹が出ても、自然塩でマッサージすることで対処できました。

2.浸出液と落屑

浸出液と落屑が順番にやってきます。最初にリンパ液の滲出があり、そのあと乾燥してかゆみが強くなり、落屑が始まることが多いといいます。この時期はあるゆる刺激に敏感になるそうです。

これは脱ステ経験者たちの多くがくぐり抜けてきた症状です。わたしの脱ステ過程にもありました。毎日、フローリングに降り積もる皮膚片。いくら掃除しても追いつかない。溜めたら棒倒しができそうなほどでした。刺激に敏感になるというのもそのとおりで、脱ステ期は着衣や寝具にもかなり気を遣いました。

こうした体験から、浸出液と落屑はリバウンド特有の症状ではないかと感じます。脱ステから数年後の再発時、湿疹や蕁麻疹、びらん、肌の赤みや変色など症状はかなりひどいものでしたが、浸出液や落屑はありませんでしたから。

この時期がどのくらい続いたかはもう覚えていません。つらすぎる記憶なので、脳が消去したのかもしれません。一般には数日から数か月だそうです。

とにかく肌を見るたび気分が滅入りました。救いになったのは、仕事が好調で忙しかったこと。仕事中は気を逸らせました。だからほとんど躁鬱状態でした(笑)。いやはや、笑い話になってよかった。ほんとに。

3.回復の兆候

汗を異常にかいたり、炎症部位からの出血などがあらわれることがあり、これらは回復の兆候だと考えられています。

完全に離脱が完了すると、肌はきれいになるか、もともとのアトピーの状態に戻ります。わたしの場合は皮膚症状はほとんど消えていましたが、生活習慣全般に気配りするようになっていたからだと思います。

さいごに

日本の医学界は現状、ステロイド依存症やリバウンドの存在を認めてはいません。いまの医学ではそれが正しい、それはわかります。けれどもそれは「事実」や「真実」ではなく、あくまで現時点での「見解」です。

少数派の意見を封じこめるため、多数派はよく「信頼できるエビデンス」とか「科学的に証明されている」といったレトリックを使用します。実際にはそれらは理論や学説にすぎないのです。そして理論や学説は、じつにめまぐるしく変わる。10年後、5年後、いや1年後には反転している可能性もあるのです。

医学的な理論や学説がひっくり返った例を挙げると枚挙にいとまがありません。たとえば、わたしが子どものころ、マーガリンはバターよりずっとヘルシーだと喧伝されていました。現在は先進国の多くが規制の対象にしています。お酒は不健康の代名詞でしたが、少し前から赤ワインだけは身体にいいと盛んに言われだしました。いまではお酒全般、適量なら健康増進に役立つとされています。

チョコレートや油脂はにきびの天敵とされてきましたが、近年の研究でなんの関係もなかったとわかりました。昔は粉ミルクは母乳より栄養価が高いとされていましたが、いまは逆です。盲腸は不要、切除すべきといわれてきましたが、盲腸にも役割があることが判明しました。かつて瀉血はかつて万病に効くと考えられていましたし、同性愛は病気とされていました。

人体に安全という科学的エビデンスを根拠に認可された医薬品に恐ろしい副作用が見つかった例は少なくありません。ジフテリア予防接種による健康被害、サリドマイドによる胎児障害、キノホルム製剤による神経障害、クロロキンによる網膜症、血液製剤によるHIV感染やC型肝炎ウイルス感染、陣痛促進剤による被害、MMRワクチンによる髄膜炎……。

科学は日進月歩。そしてすべての学問は古今東西、弁証法的に発展を遂げてきたのです。だからいま現在の「科学的見解」には固執も盲信もしない。これがわたしのモットーです。

ともあれ、ことほどさように脱ステのリバウンドの症状は苛烈でシリアスでした。ひとりでやっても医師がいても逃れることはできませんが、精神力に不安があるなら医師に相談するのがいちばんと思います。

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プロトピックを昔使用したから、ちょっと調べてみた

この薬、こどもに使ってはいけません!

プロトピックはステロイドより危険!?

プロトピック=タクロリムスと聞くと、ステロイドよりはマシなと捉える向きも少なくないと思います。かくいうわたしも、当時の医師の口ぶりから根拠なしにそう思っていました。が、先日ある本を買って読んでみたら、どうもそうではないらしいのです。

この本『この薬、こどもに使ってはいけません!』(ジャパンマニシスト社)が「ステロイドよりずっとずっと危険」と警鐘を鳴らしていたからです。

この薬、こどもに使ってはいけません!

著者の浜六郎さんは医師。専門は内科学、治療学、薬剤疫学。医薬品の安全な使用の研究と啓蒙のため、1997年にNPO法人医療ビジランスセンターを設立。同センターは季刊誌『薬のチェックは命のチェック』を発行中。

著者によると、アトピーの治療薬としてプロトピックが認可されたのは、

  • 大人用/1994年
  • 子ども用(2~15歳)/2003年

とくに子ども用プロトピックの新薬承認の現場では揉めに揉めたのだとか。

プロトピックは免疫抑制剤=発がん剤!?

というのは、主成分のタクロリムスはもともと腎臓移植などの拒絶反応を抑制するために開発されたお薬。いわゆる「免疫抑制剤」と呼ばれるもので、この免疫抑制剤は発がん剤だからです。

たとえば臓器移植で使用した場合、大人で数%、子どもでは1年に最大10%、数年で最大20%がリンパ系のがんを発病するとか。ほかのがんを合わせるとその倍になるそうです。

またマウスの実験では、プロトピックの使用でがんの発症率が3倍近くに跳ねあがったらしいですし、アメリカや日本の臨床試験でも、

  • 風邪
  • 敗血症
  • 全身性感染症
  • 肺炎
  • 尿路感染

などを発症した患者がいたといいます。

ステロイドの副作用とは趣が異なりますね(あっちも免疫に作用する薬ですが、発がん性はありませんので)。ステロイドのリバウンドのような離脱症状があるかどうかも不明です。ステロイド依存症のように依存するかどうかもわからない。

ちなみにわたしは両方を時間差でやめたのですが、断薬後の悪化脱ステの離脱症状なのか、脱プロのそれなのかの区別はつきませんでした。あるいは好転反応のようなものだったのかもしれません。脱ステ医にかからず、自力でやったので真相は藪のなか。

プロトピックの副作用をめぐる議論

もちろんメーカーは否定。こう主張しています。

「そうした事例との関連はない。軟膏は大丈夫。血中濃度には影響が出ない」

が、著者はこれまた真っ向から反論を唱えています。

「ひっかき傷やただれた部分から成分が全身に吸収され、臓器移植で使うのと同じ濃度になることがあります」

ともあれ、こうしたリスクには当局も懸念を抱いていた模様。著者が理事長を務めるNPO法人の医薬ビジランスセンターらが、子ども向けの「プロトピック軟膏の不承認を求める要望書」を提出したところ、

  • 発がん性試験のやり直し
  • 処方前に発がん性のリスクを患者に知らせることを義務づける

という、異例の処置がとられることになったのだとか。

そういえば、わたしも医師から副作用の説明を受けたことがありましたね。

「皮膚がんのリスクがあるから、塗ったら日に当たらないで。塗るのは顔だけにしてね」
「え? 皮膚がん……ですか?」
「そんな心配することないわ。ほとんどないから」

まあ、結局は承認されたわけですけれど、その数年後、2010年には毎日新聞がこんなニュースを伝えています。

最近5年間で46人のプロトピック軟膏使用者が白血病などを発症。4人が死亡したと、FDA(アメリカ食品医薬品局)が発表した。

ちなみにこのうち半数が2歳未満。約40%は1年以上の連用をしていたとか。言い換えると、半数はルールを守っていて、約60%は1年も使っていなかったことになりますね。

はて、わたくし3年以上は使っていたような。大丈夫かなあ……ちょっと心配です。


『この薬、こどもに使ってはいけません!』浜六郎・著(ジャパンマニシスト社)
NPO法人医療ビジランスセンター

抗生物質は腸内細菌を殺し、アトピーを発症、悪化させる

抗生物質

抗生物質とアトピー

抗生物質

抗生物質がアトピー発症の引き金を引いた可能性がある。わたしのアトピーの原因はそこにあったのではないか。わたしは最近、そう強く疑っています。

昔からアトピー腸内細菌の関係には着目してきましたが、昨今の研究成果によって、考えていた以上に腸内最近がわたしたち人間の健康に関与していることがわかったからです。

その話をする前に、抗生物質を処方されたらどうすべきかについて、わたしなりの見解を書いておきます。

アトピーへの抗生物質の使用について

抗生物質の外用はOK

肌表面の感染症対策のため、抗生物質や抗生物質入りのステロイドが使用するケースがたまにあります。黄色ブドウ球菌が繁殖している場合などです。

基本的には消毒液(強酸性水やイソジンなど)で対処できます。あえて使う必要はないと思います。が、かりに使用しても、外用薬の場合は身体全体への影響はそれほど大きくありません。抗生剤入りステロイド(フルコートなど)については、使わないのが正解と考えます。

抗生物質の内服はNG

抗生物質の内服は、次のような場合だけにすべきだと考えています。

  • 全身レベルの重い感染症にかかった。
  • 外科手術を受けた。
  • 輸血を受けた。

日本では非常に安易に抗生物質(内服)が処方されます。

娘が風邪をひいて、高熱が数日間下がらなかったことがあります。妻に「ほかの病気だと困るからと病院に連れていって」と強めに言われ、仕方なしに小児科へ行くとやはり風邪でした。抗生剤がワンクール処方されました。驚きました。これだけ抗生物質の濫用リスクが叫ばれるようになっているのに――。

抗生物質のリスクの最たるものは、

  • 耐性菌ができる。

というものです。内服すると(外用も)その抗生物質への耐性菌が生まれることがある。すると、いざというとき効かなくなるのです。「いざというとき」というのは、先述のような場合です。

ただしわたしが抗生物質を忌避するのは、別の理由からなのです。

抗生物質がアトピーを悪化させる

ブログの読者の方とこんなやりとりをしたことがあります。

Dさん
2015年5月25日

イチローさん、こんばんは。私のアトピーですが、今月半ば頃にすっかり完治しました。

しかし1週間程前、歯を抜いた際、抗生物質を処方され、飲んでから急に体中痒くなりました。「そういえば、ここのサイトで抗生物質でアトピーが再発したなんてコメントされた方がいたような…」と思い(うろ覚えですが)飲むのを中止しました。

飲んだのは、1日(朝、昼、晩3回)分だけなのですが、日に日に炎症が出だし、未だに悪化していきます。調べたら、抗生物質は腸内の善玉菌を全て殺し、残ったカンジダ菌がアトピーをひどく悪化させるとのこと…。

せっかく治ったのに…いや、むしろ早い内に知ることができて良かったのか…なんか複雑な気持ちです(笑)。腸内環境を良くする食事法は続けているので、そのうち良くなるとは思うのですが…また時間がかかりそうです。

たった1日飲んだだけで、再発してしまうなんて恐ろしい、この体験がここにいる皆さんのお役に立つのでは?と思い、お節介にも書き込ませていただきました。

また完治目指して頑張ります。

…ハァ。

Dさん、おひさしぶりですね^^貴重な体験談、どうもありがとうございました。リスタート、大変かと思いますが、もう元へ戻す方法はわかっておられるわけですし、気を楽にしてがんばってくださいね^^

アトピーと抗生物質の関係は、わたしもかなり疑っています。というのはわたし自身、振り返ってみると最初にアトピー様の症状が出たその少し前、抗生物質を1週間ほど内服していたからです。

抗生物質はアトピーを発症させる

Dさんのおっしゃるとおり、抗生物質は腸内細菌バランスを崩壊させます。すると、とたんに腸内環境が悪化します。腸粘膜が脆弱化します。リーキーガットと呼ばれる状態に陥ります。さまざまな外敵(カビや細菌、ウイルスなど)に対して抵抗性がなくなり、いろんな食べ物に対してアレルギー反応が起きるようになります。

最近は、腸内細菌とさまざまな疾患との関連性を示唆する研究が続々出てきています。それらによれば、腸内細菌のいちばん重要な役割は、どうやら免疫の提供のようです。

わたしたちの身体は、先天的な免疫と後天的に獲得する免疫にくわえ、共生微生物による免疫によって守られています。腸内に日々侵入してくる外来の有害微生物に彼らが抵抗してくれることで、わたしたちは健康を保っていられるのです。なかにはアレルギー反応を抑制する働きを持つ菌もいることがわかってきています。

このとき大切なのは多様性です。

たとえば、いまだかつて出会ったことのない蛮族(細菌や化学物質など)が体内へ入りこんだとします。

腸内細菌たちはいつものような部隊編成で戦いに挑みます。ところが蛮族の戦い方は変則的。ふだんの戦い方がまったく通用しない。またたく間に味方がやられていく。

ところがこのとき、これまでは外敵との戦いに参加したことのない(隅っこで息を潜めてそれを眺めていた)少数の菌が敢然と立ち向かう。彼らはあっという間に蛮族をむさぼり食って数を増やし、敵を全滅させたばかりか腸内の勢力地図を一気に塗り替えてしまう――。

じつは、こうしたことがわたしたちの腸内では実際に起きているようです。

アメリカ国立衛生研究所のプロジェクト「ヒト・マイクロバイオーム計画」では、ヒトの腸内細菌が200万個のDNAを持っていることがわかりました。ヒトゲノムは2万ちょっとですから、わたしたちの身体に存在するDNAの99%は細菌のものだということです。

つまり、ヒトの免疫細胞よりずっと多様性があるわけです。それだけ外来微生物への抵抗性も高い。戦い方のバリエーションが豊富だからです。さらに腸内細菌のなかには日常口にしない食物や化学物質(添加物や農薬など)、未曾有の疫病への抵抗性を持つものもいると考えられています。

わたしたちは共生微生物の力なくしては生存不可能なのです。そして多様性と柔軟性こそが彼らの要所。これが失われると、異常事態に対処できなくなる。

抗生物質は、腸内細菌の多様性と柔軟性を破壊します。Dさんが言われるように抗生剤によるカンジダの増殖も問題です。でもそれより多様性が完全に失われること、稀少種を完全に絶滅させてしまうこと、そこへの懸念のほうがわたしにとってはずっと大きいのです。

先述しましたが、腸内細菌の中にはアレルギーを抑制するものもいます。特定の食べ物や化学物質を無害化するものもいます。そうした菌が完全に姿を消してしまったら? 治らないアトピーの根っこにあるのは、ひょっとするとそうした事態なのかもしれません。妊娠中の女性の抗生物質の服用が、赤ちゃんや子どものアトピーの原因になっている可能性を示唆する研究も出てきています。

アトピーが完治したあともいくつかの食物アレルギーは依然としてあります。食品添加物にも敏感です(加工食品やインスタント食品を食べるとすぐ気分が悪くなる)。食生活上の制約となっています。もし抗生物質内服前の腸内細菌叢が取り戻せたら? あるいは完全な健康体の方の腸内細菌叢をそのまま自分の腸内に移植できたら? 過敏症が消滅するかもしれない。そんなことを夢想することがあります。

腸内細菌叢の移植(糞便移植)、じつは海外では盛んに行なわれていて、成果をあげています(アトピーの治療でなく、腸内感染症の治療が目的ですが)。日本でも治験が始まっています。そうした治療法の有効性も含めて、今後の研究でいろいろと明らかになることを期待したいと思います。

アトピーのかゆみをやわらげるコツ

氷

試してよかったかゆみ対策

全身のかゆみは、アトピーの症状のなかでもっともつらい症状です。部分的にかゆみがあるだけでも、仕事が手につかない。だれかとの会話はいつもうわの空。これが全身となると、本当に頭がどうにかなりそうでした。

わたしが試してよかった、かゆみをとる方法を一挙に紹介します。

1.重曹風呂

重曹

重曹風呂がかゆみに効く(個人差は大きい)と知り、実際に試した見たらわりと効果を感じました。

まずは浴槽に熱めのお湯を張り、500gの重曹を入れてかき混ぜる。そして、身体を沈める。当時ひどいかゆみに悩まされていましたが、少し楽になったのを記憶しています。

重曹は、1000gくらい入れてもいいようです。が、半身浴やサウナのほうがずっとかゆみを減らせたことはつけくわえておきます。

コップ1杯の白湯に重曹小さじ半分(ティースプーン1杯)を入れて飲んだら、全身のかゆみが数分で消えた、という体験話をある書籍で目にしました。重曹によって体内で化学反応が起こり、酸性に傾いた身体がアルカリ化する、あるいは酸性状態を中和するからだそうです。

真偽のほどをたしかめてやろうと思って試しましたが、残念ながらわたしは目立った効果を感じませんでした。が、その本には「効果のある人とない人がいる」と書いてあります。家に重曹があるなら、一度試してみる手もありますね。

重曹風呂とならび、かゆみどめによく利用される入浴法にエプソムソルト風呂があります。こちらのほうが保湿効果も高く、おすすめかもしれません。

このほか、わたしがよかったと感じたのは、竹酢液木酢液を入浴剤として用いる方法です。

2.塩マッサージ

お風呂でのかゆみ対策としていちばん効果があったのは、天然塩を直接患部にもみこむという方法です。

肌が傷ついているときは、もちろん猛烈に沁みます。でもその瞬間、かゆみはウソみたいに散っていきます。入浴後もしばらくはすっきりしています。塩でよくマッサージすることで、皮膚の直下にあるかゆみの誘発成分が排泄されるからではないかと思います。

ただしスキンケアという観点から見ると、この方法は微妙です。肌のバリア機能を損なうような気もします。

3.冷水シャワー、氷、塩素除去

氷

よく知られた方法ですから、行なったことがある方や、実践中の方も少なくないと思います。冷水シャワーや氷をかゆみのある部位に当てるだけ。その部分は麻痺しますから、かゆみも当然やわらぎます。

ただし、効果は持続しません。熱い風呂につかると元の木阿弥です。とくに水道水の塩素は、かゆみを確実にひどくします。冷水シャワーを患部にかけるなら、脱塩素シャワーを使うといいと思います。

4.蒸しタオル

蒸しタオルでかゆみがとれる

冷水シャワーや氷とは反対に、熱でかゆみを散らすのが蒸しタオル。わたしにはこちらのほうが断然効果的でした。

タオルを水をひたして軽くしぼり、電子レンジで温めます。500ワットで2分、600ワットなら1分30秒が目安。タオルを手のひらサイズに折りたたんで、かゆみの強い場所にぐいと押しつけます(やけどに注意)。そのまま冷めるまでじっと待つだけ。個人的には、冷やすよりずっと効き目がありました。しかも、効果が長続きします。

高温の刺激が、血管や細胞を活性化させるのでしょう。血行がよくなり、老廃物や毒素(かゆみを引きおこす原因)がどっと押し流される感じがしたものです。

毛穴が広がりますので、汗腺から毒素が一気に押しだされ、一時的に症状が悪化することがありますが、これはあくまで一時的なもの。1日3回で十分です。身体を活性化させるのが目的ですから、何度もやると効果が薄れます。

5.うがい薬(リステリン)とリンゴ酢

リステリンとリンゴ酢

うがい薬(リステリンなど)やリンゴ酢も、局所的なかゆみをやわらげるのに役立ちます。頭皮にも使えます。フケも抑えられます。

6.エッセンシャルオイル(精油)

ティーツリーオイル、オレガノオイル、ペパーミントオイル

エッセンシャルオイル(精油)も、局所的なかゆみ対策としてよく利用されています。わたしが利用してよかったのは、この3つ。

  • ティーツリーオイル
  • オレガノオイル
  • ペパーミントオイル

ただし、いずれも刺激がかなり強い。皮膚が傷ついていたり、弱っていたりすると、痛みを感じることがあります(肌が引き締まる感じがして、わたしは気持ちがよかったですが)。

ティーツリーオイルオレガノオイルペパーミントオイル
殺菌力がとても強い。ばい菌もウイルスも真菌(カビ)も一網打尽。皮膚カンジダに用いたら、98%の患者が完治か大幅改善した、という臨床研究も。天然の抗生物質と呼ばれている。ちがいは、医薬品のような副作用がないこと。抗カビ、抗菌、抗ウイルス、抗酸化作用が強い。カンジダ対策によく利用される。ペパーミントオイルにもやはり、抗カビ、抗菌作用がある。麻酔作用やかゆみどめの作用を持っていて、皮膚につけると爽快感とともにかゆみがスッとやわらぐ。
エッセンシャルオイル(精油)はどう使う?

そのままでは刺激が強すぎます。オリーブオイルやココナッツオイルなどのキャリアオイルで薄めて使うのがふつうです。濃度の目安は、

  • 直接肌につける場合、1~2.5%
  • 入浴剤に使う場合、3~5滴

瓶からの1滴は、0.05ml。つまり、小さじ一杯(5ml)のキャリアオイルに2~5滴が目安。刺激が強いので、患部がただれることもあります。初めて使う際はかならず、パッチテストを行ないましょう。

パッチテストのやり方ですが、1%に希釈したオイルを2か所(太ももや二の腕など)に塗って、絆創膏を貼りつけます。そして24間後と48時間後にひとつずつ剥がし異常がないかどうかを確認するのです。

さいごに

かゆみどめは、医薬品や医薬部外品としてもいろいろ発売されています。が、なるべく以上のような自然な方法を用いるべきだとわたしは思います(リステリンは自然なものではないですが)。副作用の心配がないからです。

体内の浄化が始まり、まっ先に減ってくるのがかゆみです。そうなれば、確実に完治の第一歩を踏みだしたと実感できるはずです。

さて、これで第六章はおしまいです。

5つのステップの最後の章、第七章「アレルギー対策(炎症沈静化)」はこちらから。

ホントの話、禁煙と禁酒でアトピーは治らない?

いろんな酒

酒

お酒も煙草も大人のたしなみであり、人類が愛してやまない文化のひとつ。昨今の喫煙者への風当たりの強さは、なんだか魔女狩りか赤狩りを彷彿させます(笑)。

禁酒、禁煙でアトピーは治らない

アトピーが悪化するたび、禁煙と禁酒にはまっ先に取り組んみました。それでよくなったか? 正直にいってしまうと、手応えを感じたことはありません。禁煙ではむしろ悪化する感じさえした。

もっともそれは好転反応だったのでしょう。禁煙すると毎回、数日後に一時的に肌が荒れる、ニキビができる、それがしばらく続く。煙草の有害物質が排泄されているのに違いありません。

しかし2週間経っても1か月経っても、アトピーの症状そのものが改善することはありませんでした。いつも「いや、そんなはずはない」とみずからを励まし、禁煙と禁酒を継続していたのですが、結局それで悪化がとまったり回復したことはないのです。

この経験からわたしは、アトピーとお酒、煙草は根本的な部分では無関係と考えています。根本的な解決にはやはり、毎日の食事へのアプローチ(適切な食事制限)が欠かせません。

禁酒禁煙が意味をなさない理由

完治したいま、当時を冷静に振りかえると、これは当然すぎる話。アルコールやニコチンその他の有害物質はアトピーの直接の原因ではないからです。

アトピーの原因は腸内環境の悪化にあります。腸内の細菌バランスと多様性が失われ、宿便や有毒ガスが溜まり、の粘膜はスカスカ(リーキーガット)。食べ物をフィルタリングする機能(栄養分だけを体内に入れ、有害なものは閉めだすしくみ)が完全に崩壊している。そのため免疫系が狂い、毒素が身体中に充満。毒素が出口を求めて、皮膚からも押しだされてきているのです。

だから禁煙や禁酒には、いったん坂を転がり落ちるように悪化を始めてしまったアトピーを食いとめる力はないのです。

禁煙禁酒は必要ないのか?

ここまで読んで、なんだそうか、煙草もお酒も関係ないのか、と胸をなでおろした方には申し訳ないのですが、それは早とちりです。だからとってお酒や煙草を好きに楽しんでいたら、いつまで経ってもアトピーはよくなっていきません。

本気で完治をめざすなら、煙草とお酒はいの一番にやめる、これは鉄則です。

どちらも身体には完全に「毒」です。解毒器官に相当の負担をかけます。ひょっとしたら禁煙、禁酒なしで完治することもあるかもしれません。けれども、禁煙と禁酒をきちんと実行した場合と比較すると、治るまでの期間はずっと長くなることでしょう。

お酒や煙草とアトピーとの関係、やめるとどういう利点があるのかは、以下の記事にまとめています。煙草の記事には副流煙のリスクの説明もありますので、煙草を吸わない方も目を通しておいてください。

アトピーの方がお酒や煙草を楽しむ際のヒント

さて、ここからはアトピーだけれども、お酒も煙草もいますぐはやめたくない、まだ本気で治そうとしていない(そういう方はこのブログを訪問されないと思いますが)、あるいは仕事のつきあいでどうしてもお酒を飲む必要がある、という方に向け、飲酒や喫煙の際のヒントをお話しします。

お酒煙草もアトピーによくないのは間違いがありませんが、以下のようなルールを知っておけば、飲酒や喫煙から身体が受けるダメージは最小限に抑えられます。

アトピーに悪いお酒

ビール

ビール党には耳が痛い話ですが、残念ながらビールはアトピーによくない。

お酒の利点はリラックス効果です。ストレスの発散にもいい。人間関係を円滑にするのにも役立ちます。循環器系を強くする利点もある。

肝臓と胃と神経が丈夫なら、適量のアルコールは健康に貢献してくれる可能性があります。でもアトピーの方は、肝臓も消化器も神経も弱っています。少量でもダメージを受け、治癒の妨げになるはず。とくにわたしたち日本人は、ほとんどがアルコール分解酵素を持っていません。解毒系に大きな負担をかけることは火を見るより明らかです。

それをよく踏まえたうえで、飲酒の際は次のようなお酒を避けるといいと思います。

  • ビール
  • 日本酒
  • ワイン
  • 甘いお酒(カクテルなど)

理由は2つ。

ビールや日本酒などは糖質が多い

糖質の多いお酒は、血糖値を急上昇させます。飲めば、体内の炎症は一気に燃えさかる。かゆみや湿疹が悪化します。症状がひどいときは、アルコールで血行がよくなると、だれでもかやみや赤味が増すものですが、じつはお酒の糖分はそこへ拍車をかけているのです。さらに血糖値の上昇は、副腎疲労の原因にもなります。

カクテルは砂糖がたっぷり。小麦や牛乳を使用するものもあります。グルテンアレルギー乳製品アレルギーの方は注意が必要です。

酔っ払っていて気づかないかもしれませんが、糖質ゼロのお酒の場合、そういうことは起きていません。飲酒後の悪化がずっとゆるやかです。糖質制限を行なうと、それがよくわかります。

醸造酒の酵母がアレルギーを引きおこす

2つ目の理由は、ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒は、醸造工程で酵母を使用することにあります。お酒に含まれる酵母に身体が敏感に反応し、食物アレルギーの反応が起きるケースが少なくないのです。これはイーストコネクション(イースト菌のアレルギー)と呼ばれるもので、体内にカンジダが繁殖しているために起きる現象です。

程度の差はあるものの、アトピーの方の多くはイーストコネクションを生じているようです。だから、醸造酒はやめたほうがいいという話になるわけです。ビールがどうしても飲みたいなら、糖質オフのタイプをせめて1日置きに。毎日飲んでいたら、イーストコネクションが進行し、ビール酵母に対するアレルギーのスコアがじわじわと上昇していきます。

経験上、カンジダのイーストコネクションでは、ビール酵母に反応があらわれるケースが多いと感じます。ワイン酵母は大丈夫な方が多い。ただし白ワインやロゼは糖質が多い。糖質の少ない赤ワインがベターです。

アトピーを悪化させにくいお酒

いろんな酒

ウイスキーやラム、ジン、テキーラなどの強いお酒は身体に悪そうですが、じつはアトピーの方には向いています。だからといって、ストレートであおるなどというのは厳禁。肝臓を破壊します。

アトピーの症状に直接の影響を与えないお酒はこのようなもの。

  • 焼酎、泡盛
  • ウイスキー、ブランデー
  • スピリッツ(ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム)

こうした蒸溜酒には、上記の欠点がありません。醸造したお酒をろ過し、糖分や酵母などの不純物を取り除いているからです。居酒屋では、ビールの代わりにハイボールを飲みましょう。

お酒を飲む際の注意点としては、

  • 過度の飲酒を控える。
  • 食べ物を食べながら飲む。
  • 十分なを同時に補給する(脱水症状による乾燥とかゆみを避けるため)。
  • 翌日は大量の野菜を食べる(飲酒によって消費したビタミンを補うため)。
  • 翌朝にビタミンCを摂取する(同)

アトピーに悪い煙草

煙草はすべからく健康にはよくありません。喫煙者たる者、そのようなことは百も承知。これ以上、無粋な話をするつもりはありませんが、以下のようなことを知っておくといいと思います。

パッケージ煙草は添加物まみれ

煙草メーカーはパッケージ煙草に、600種ほどの添加物を使用しています。体内へのニコチン摂取量を増大させたり、依存性を高めたり、喫煙による咳を抑制したり、燃焼を促進したりと、目的はいろいろですが、このうち100種はかなり有害だとわかっています。強い発がん性があり、煙草の健康被害の主犯はほんとうはニコチンやタールでなく、こうした化学物質なのではないか、と指摘する専門家もいるくらいです。

事実、食品添加物の使われていない煙草(純粋な煙草葉のみを紙で巻いたもの)のが流通している地域で、喫煙と発がんの関係を調査した研究者がいるのですが、両者には相関性がみられなかったそうです。

古い研究ですし、追加検証も行なわれていませんから、真偽は不明ですが。

農薬と放射性物資に汚染されている

数ある農作物のなかでも、煙草はとくに農薬の使用量が多く(全農作物中、第3位)、アレルギーの原因になっている可能性が高い。

そして農薬以上に問題なのが、煙草葉に放射性物資「ポロニウム」が大量に含まれている点。煙草メーカーは昔からそのことに気づいていたけれど、ずっと沈黙しつづけてきたのです。ところが昨今、巷間の知るところとなり、わが国の国会でも数年前に質問書が提出されました。厚労省が現在、検証中とのことです。

喫煙者が知っておくべきなのは、ポロニウムの出す放射線にはウランの100億倍の強さがあるということです。ポロニウムの放射線は、透過力のないアルファ線ですから人体の外にあれば無害。でも、ひとたび体内に入るとウランなどとは比較にならないほどの内部被曝をもたらすのです。

このポロニウムはおもに、栽培に使われる肥料から煙草葉へと吸いあげられていきます。

放射性物質「ポロニウム210」

ポロニウム210はおもに肥料由来で煙草葉に吸収されていきます。もう一度繰りかえしますが、放射線の強さはウランのなんと100億倍。その毒性の強烈さから、要人暗殺にも使われるほど。

以下は、国会に提出された質問主意書の一部。

放射性物質ポロニウムは、暗殺にも使われる毒性の高い放射性物質であるが、日本で生産されているタバコにも含有されていることが明らかになっている。タバコによって体内に取り込まれたポロニウムは、繊毛作用によって気管支に蓄積し放射線を放出する。私どもが厚生労働省から提出を受けた資料によると、タバコを一日一箱半喫煙する人のポロニウムによる放射線の曝露量は、年間で80mSvにも及ぶことになる。男性の喫煙者の平均喫煙量である一日一箱でも年間53mSvにもなる。そして、喫煙によるポロニウム曝露に起因する健康被害は、一日一箱を15年間吸ってきた喫煙者では、喫煙によるがん死亡リスクの約1%程度にもなるとされている。そして、70年間吸ってきた喫煙者では、約4%程度にもなるとされている。現在、福島第一原発事故によって、広範囲に放射性物質が放出され、外部被曝や内部被曝が問題になっているなかで、食品安全委員会は生涯累積線量100mSvを採用し、厚生労働省は食品の規制値設定に際し年1mSvを採用している。これに比してもポロニウムによる曝露量は、とてつもなく高いものであり、放射線被曝をトータルに考えた場合、放置することは出来ない」(12年9月5日参議院議員紙智子)

添加物と農薬と放射能汚染のない煙草

手巻き煙草

どうしても喫煙したいなら、有機栽培の純粋な煙草葉を安全な紙で手巻きするという手もあります。といっても、身体に悪いのは変わりませんよ。

ここに挙げたリスクのない煙草があります。化学物質無添加で、農薬と化学肥料を使わずに育てられた、つまりオーガニックの煙草です。煙草メーカーの手でパッケージ化されたものではありません。いわゆる、手巻き煙草です。

いうまでもなく、添加物も農薬もポロニウムも人体にはかなり有毒。この3つを減らせば、少しは身体への負担が減らせるでしょう。もっとも、パッケージ煙草に比べて、ということです。吸わないにこしたことはありません。

さいごに

世の中に嗜好品と呼ばれるものはたくさんありますが、アルコールとニコチンはもっとも毒性が強いものです。アトピーの方は治るまでは完全にやめるべきでしょう。無理だ……という方は、こちらの記事でぜひモチベーションアップををはかってください。煙草とお酒の害を、お腹いっぱいになるくらい綴っています(笑)。

第五章「デトックス」はこれで最後。次章はスキンケアがテーマです。

浣腸や腸内洗浄(高圧浣腸)で、速攻デトックス

浣腸の正しいやり方

浣腸は最高の腸内デトックス

大腸の内壁には、だれだって宿便がこびりついているもの。この記事を読んでいる時点で、大腸には1.5~7キロの宿便が消化されずに付着している可能性があるのです。

とくにアトピーの方は、長期にわたり腸内環境が悪化。それにともなっての働きが弱っているため、排泄がとどこおっていることが多い。長い年月をかけて大量の宿便をためこんでいるケースは少なくありません。

このことがアトピーをこじらせる原因になっています。

宿便がたまっていると?

宿便の毒素が腸壁にダメージを与えつづけています。それだけでなく、大腸の外壁にはたくさんのリンパ管がつながっていまから、宿便の毒素が四六時中、体内に侵入しています。

宿便を一気に掃除してやろう、というのが浣腸の狙い。腸のデトックスと浄化という目的に照らせば、浣腸ほど即効性のある方法はほかにないように思います。

浣腸の目的

浣腸は古代エジプトの医学文献にも登場する、消化器系疾患の由緒正しい治療法。現在も次のような疾患に利用されています。

  1. 便秘
  2. 消化不良
  3. 悪玉菌の過増殖
  4. カンジダの過増殖
  5. 腸壁への便の浸潤
  6. 宿便などによる腸内汚染
  7. 腸内の毒性物質、ガス

便秘解消のためにやる人が多いのですが、乳酸菌を摂っていれば便秘に悩むことはありません。わたしの目的は③~⑥。とくにカンジダ対策に特化して浣腸を行なっていました。その方法などは後述することにして、とりあえず先へ進みます。

腸内洗浄(高圧浣腸)

治療行為としての浣腸は、「腸内洗浄(高圧浣腸)」として知られています。約1.5メートルの大腸全域の宿便を根こそぎ洗いながすものです。

こうして大腸内部がきれいになると、宿便が腸壁を傷つけることも、その毒素の体内への侵入もなくなります。アトピーの皮膚症状の改善に拍車がかかります。

腸内洗浄(高圧浣腸)

ゴム管を肛門内に深く挿入し、約1メートルの高さから液圧をくわえて浣腸液を注入する方法です。腸閉塞の治療などに用いられています。

腸内洗浄(高圧浣腸)のリスク

反対派がいます。彼らのいいぶんはこう。

  • 腸が破裂する
  • 腸内細菌のバランスが崩壊する
  • 腸が細菌感染する
  • 習慣化すると、ふつうに便が出なくなる

たしかにリスクがゼロということはないと思います。どんな外科処置にも失敗はありますからね。機材管理のずさんなクリニックで施術を受けたら、感染することもあるかもしれない。へたすると菌血症や敗血症を起こす危険もあるでしょう。

あるいは腸内細菌が善玉菌も悪玉菌もまとめて、ごっそりと洗い流されてしまうこともないとはいえない。毎週のように腸内洗浄(高圧浣腸)を受けつづけたら、クセがついてしまい、それなしには便が出ない、なんてことになってしまうかもしれない。

腸の破裂というのもゾッとします(笑)。

しかし統計的には、ほかの手術や薬物などとくらべるとはるかにリスクが少ないそうです。メリットのほうがずっと大きいとわたしは感じます。人によってはかなりの効果があるといいます。週2度の施術で、ものの2か月で慢性皮膚症状が完治した、というケースもあると聞きます。

腸内洗浄(高圧浣腸)の欠点

よし、試してみよう、と奮いたちました。が、一拍おいて、この英断をくじく事実が判明。

  • 腸内洗浄(高圧浣腸)の費用相場/1回2万円前後

週2度受けたら、月16万円。2か月で治るとしても32万円。保険適用外だからです。腸内洗浄(高圧浣腸)のアトピーに対する効果は、日本ではまだ医学的に認められていない。

米国などでは日本よりずっとポピュラーです。保険が使えるかどうかは知りませんが、乾癬などの慢性皮膚疾患の患者さんが受けることも多いそうです。

こうしたケースの施術頻度はおおむね、最初の2か月に2、3度。そのあとは症状が消えるまで、2~3か月に1度くらいだそうです。

どうしてもやってみたい方は、かかりつけの医師に相談してみるといいと思います。近隣の適当な医療機関を紹介してくれるかもしれません。「腸内洗浄」で検索するのも手もありますね。最近は、腸内デトックスをウリにしている専門の医療機関も少なくないようですから。

いずれにしろ、日本にへばりついて暮らしているわたしは、飛行機のファーストクラス、一流ホテルのスイートルームと同じように、そんなものはハナからこの世に存在しなかったとばかり、わたしは腸内洗浄を記憶からシャットアウトすることにしました。

しかし、浣腸の即効性をあきらめるには惜しい。それで目をつけたのが、家庭用浣腸でした。

家庭用浣腸でも腸内を洗える

ブルジョワ浣腸に手が出なくても、庶民のための浣腸があったのです。そう、子どものころ母にやってもらったあのピンクのやつ。

家庭用浣腸は大腸の入り口、つまり肛門から30センチくらいまでしか届きません。それでもやらないよりはやったほうがいいに決まっている。工夫次第では、ブルジョワ浣腸と同等の効果を得られるかもしれない。

お金はほとんどかからない。腸が破裂する心配もない。自分でやれば1回数十円。駄菓子感覚です。

家庭用浣腸のやり方

浣腸のやり方をイラストにしました。わかりやすいと思ったのですが、絵心がないため、かえってわかりにくいかもしれません。薬液をできるかぎり腸の奥まで届けようとジタバタしています。

浣腸の正しいやり方

このやり方で、浣腸の威力は倍増。ジタバタしがいのある方法なのです。やわらかい床に寝転がるのもポイント。わたしはヨガマットの上に寝転がります。背中や腰が痛いと、おなかに力が入ってしまってうまくいきません。

浣腸のための腸マッサージのやり方

マッサージをするときは、ひざを立て、頭を床につけます。これで腹筋がリラックスします。大腸に沿って時計まわりに両手をゆっくり動かすのがコツ。

浣腸は1週間に1~2回以上はしないと決めました。浣腸グセがついたら大変です。

ぬるま湯やオリーブオイルを使ってもOK

市販の浣腸を使用するのが常道です。が、いかんせん薬液の量が少ない。なんとなく力不足の感が否めないので、わたしはそのうち次のようなものを利用するようになりました。

  • ぬるま湯200cc
  • オリーブオイル200cc

ぬるま湯を200ccも注入すれば、排泄物の量は市販浣腸のときよりはるかに多くなります。腸内が洗えた! という実感を手に入れることができます。薬液よりはるかにデトックス効果が高いと感じます。

オリーブオイルは単独で飲んでも効果的な下剤になることが知られています。1日に数度、小さじ1杯のオリーブオイルを飲めば、便通が促進するだけでなく、腸を癒やすのに役立つ(腸管の栄養になる)そうです。

このオリーブオイルを浣腸に使います。自然療法では、オリーブオイル浣腸の排便後に、ぬるま湯で再度浣腸することが勧められています。

この時点で、疑問を抱かれていることと思います。200ccものぬるま湯やオイルをどうやって直腸に注入するのか。これは簡単に解決します。後述のポンプ式浣腸器を使うのです。

浣腸の効果をさらに引きだす

家庭用浣腸が届くのは肛門から30センチ。しかし次のテクニックで、浣腸の効果はぐっと高まります。

  1. 断食かリンゴダイエットとセットで行なう。
  2. 先に熱刺激(蒸しタオル)を腸に当てておく。

①浣腸+リンゴダイエット

断食は大腸内の掃除に役立ちます。宿便の排泄にも役立ちます。

リンゴダイエットでは、リンゴのペクチン(水溶性食物繊維)が、消化管全域を掃除してくれます。ペクチンが大腸まで宿便を運んできてくれる。これを浣腸で強制排泄するわけです。これなら、1回2万円の腸内洗浄(高圧浣腸)に近い効果が得られるはず。

大腸は浣腸で、小腸は天然の下剤のリンゴで定期的に掃除する。この組み合わせが、胃から腸までの消化管全体を浄化するのに最良の方法と感じました。

②浣腸+熱刺激

腸内に排泄されない便が溜っているときは(手で触るとおなかの一部分がぽっこりふくらんでいるようなケース)、蒸しタオルが効果的。熱刺激は、腸内の浄化と宿便の排泄に役立ちます。この記事に書いたとおりです。

これらを組み合わせることで、手のひらサイズの家庭用浣腸がブルジョワ浣腸顔負けの、強力な排泄ウェポンにパワーアップするのです。

そのほかの排便促進法

腸からの排泄を助けるものとして、オリーブオイルやココナッツオイルを飲む、プルーンやレーズンを食べる、などがよく推奨されます。が、オイルはあまり効果が感じられませんでした。ドライフルーツはカンジダの大好物ですので、やめておきました。定期的に行なうのは大変なのですが、ひまし油の温湿布は肝機能と排泄機能を高めるのに役立ちました。

浣腸の注意点

浣腸では次のような症状を引きおこすことがあります。

  1. 脱水症状、衰弱
  2. 電解質の不均衡
  3. 痙攣

脱水症状や衰弱は、浣腸によって腸管から水分が過剰に排出されることで起こります。を十分に飲むことで対処できます。

同様に、体液が急激に失われることで、電解質の不均衡――つまり体内のイオンバランスがおかしくなることがあります。対策としては、経口補水液(ORS)の利用が推奨されています。

OSRというのは、塩とブドウ糖を溶かした水ですから、わたしは生理食塩水(0.9%の塩水)で代用しました。

急激に浣腸液を注入すると、腸管が痙攣することもあるそうです。わたしは何回かに分けて、少しずつ入れるようにしました。

カンジダ撲滅のための必殺浣腸

浣腸器200ミリリットル

200cc以上入る浣腸器。対カンジダ戦の最終兵器。

腸内のデトックスと浄化を目的に行なうなら、ここまでの方法で十分に用をなします。しかし、カンジダを減らすには力不足と考えました。

参考:カンジダのセルフチェック

腸内ではいま、カンジダたちが踊りくるっている。こんなダンスホールはいますぐぶち壊さないといけない。そのためになにをすべきなのか。いろいろ試行錯誤したすえにたどりついたのが、この2つでした。

  1. プロバイオティクス浣腸
  2. ココナッツオイル浣腸
ここから先はとても他人様におすすめできるようなものではありません。こんなバカなことを考え、実行に移した人間もいる、という感じで、笑いながらお読みください。

プロバイオティクス浣腸

人肌に温めたお湯に乳酸菌サプリ(参考:おすすめ乳酸菌サプリ)のカプセルの中身だけを入れ、よく溶かしてから注入。浣腸には、家庭用浣腸の中身を捨ててよくすすいだものを利用しました。

家庭用浣腸の容量は30ミリリットル程度。何度かに分けて注入する必要があります。面倒なので、わたしは100ミリリットルほど入る浣腸器(ポンプ)をゲット。

乳酸菌によるカンジダ治療が目的であって、便の排泄が目的ではありませんから、便意がやってきてもなるべく長く(最低30分)我慢しました。

乳酸菌はもちろんカンジダを食べる種類を選択。こちらの記事がくわしいです。

ココナッツオイル浣腸

オイル浣腸には通常、オリーブオイルやひまし油がよく使われます。そこでひらめいた。抗真菌性の高いココナッツオイルを直腸から腸内に注ぎこめば、経口摂取よりずっと効率よくカンジダを撃滅できるではないのか。

大は小を兼ねると格言に従って、さらに大きな浣腸器をゲット。200ミリリットル強入る、まさに大砲です。バズーカと呼ぶことにしました。バズーカのなかに、湯煎したココナッツオイル(100~200ミリリットル)を入れて、腸内へ大量注入します。

ココナッツオイルの殺菌力を十二分に引きだすべく、便意に襲われてもじっと我慢の子。脂汗を流しながら、1時間以上耐えました。

さいごに

世界は広い。

抗カンジダ浣腸を考えた人はほかにもいるようで、あとで調べていたら、海外のブログでこんなものも紹介されていました。

  • リンゴ酢浣腸
  • ニンニク浣腸
  • どくだみ浣腸
  • オレガノオイル浣腸
  • ヨーグルト浣腸
  • ケフィア浣腸
  • 重曹浣腸
  • 抗真菌剤(ナイスタチン)浣腸

ニンニクとオレガノオイルはわたしも思いつきました。やめましたが。あまりに刺激が強い気がしたからです。

後日、家庭用の腸内洗浄キットなるものがあることも知りました。自宅で洗腸を行なう強者もいるようですね。手持ちの本にも、家庭での腸内洗浄のくわしいやり方が載っていました。著者はみずから実践していると書いてあります。しかしわたしはちょいと腰が引ける。

来世にでも試してみることにします。


「Viral Spread to Enteric Neurons Links Genital HSV-1 Infection to Toxic Megacolon and Lethality. Cell Host & Microbe, 2016」William Khoury-Hanold, Brian Yordy, Philip Kong, Yong Kong, William Ge, Klara Szigeti-Buck, Alexandra Ralevski, Tamas L. Horvath, Akiko Iwasaki.
「Constipation and Incident CKD.」(Journal of the American Society of Nephrology, 2016)K. Sumida, M. Z. Molnar, P. K. Potukuchi, F. Thomas, J. L. Lu, K. Matsushita, K. Yamagata, K. Kalantar-Zadeh, C. P. Kovesdy.
「Risk of developing colorectal cancer and benign colorectal neoplasm in patients with chronic constipation.」(Aliment Pharmacol Ther. 2014)Guerin A, Mody R, Fok B, Lasch KL, Zhou Z, Wu EQ, Zhou W, Talley NJ.
「Gerson therapy.」(2016, April 11)
「Glutathione.」(2016, August 29)
Helping the body detoxify.」(Well Being JournalIsaacs, Linda L. 2014)
「Colon cleansing: Medical breakthrough or myth?」(The Journal of Lancaster General Hospital)Kulkarni, K
「Is colon cleansing a good way to eliminate toxins from your body? Retrieved from 」Picco, M. F.
「The Gerson therapy.」(2011)
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http://www.leaflady.org/P1P2.htm

アトピーがどんどん良くなる断食の方法

断食とアトピー、湿疹

断食とアトピー、湿疹

人間は何千年も前から断食を行なってきました。ソクラテス、ブラトン、ヒポクラテスはみな、断食をすすめました。断食に強力な治癒力があると知っていたからです。

断食は腸を休ませ、粘膜修復を促す

腸を休ませるという点で、断食にまさる方法はありません。1日2食も、いうなれば半日の断食です。1日2食と少食に慣れてきたころ、1日断食に挑戦しました。破損した腸壁が修復されている、という手応えを感じました。

断食のメリット、具体的なやり方、復食の方法などをお伝えします。読み終わるころには、断食に関してひと通りの知識が身についています。

断食の必要性

現代社会は毒にまみれています。わたしたちの身体には長年にわたって、慢性的な毒素の蓄積が起きている。これがアトピーや湿疹の大きな原因です。

  • 食事中の食毒(刺激性たんぱく質農薬GMO食品添加物、重金属、カビなど)
  • 日用品中の化学物質(洗剤やシャンプーの合成界面活性剤、殺虫剤の成分など)
  • 水道水中の有害物質(塩素、トリハロメタンなど)
  • 環境中の有害物質(排気ガス、カビ、ダイオキシン、ホルムアルデヒドなど)
  • 医薬品の化学物質
  • 代謝物、老廃物(身体には有害だから排泄される)

断食を行なうと、こうした毒素が新たに体内に侵入するのを回避できます。身体は、全エネルギーの半分ほどを奪われる「消化」という大仕事からも解放されます。その間、みずからを集中治療することができるのです。体内に蓄積した毒素をどんどん排泄し、デトックスが進みます。

ちょうどスーパーのリニューアルオープンと同じようなものです。お客が来ない数日間か数週間、店員たちは内装を変え、古いものや壊れたものを新しいものと取り替える。そして店内をピカピカに磨きあげる。同じことが断食中、わたしたちの体内で起きているのです。

断食で細胞内解毒が進む

断食にはさらに大きな利点があります。

わたしたちの身体には「自食作用」があることが近年わかってきました。細胞内のゴミをリサイクルし、エネルギーとして利用したり、新しい細胞をつくったりするメカニズムです。「細胞内解毒」と呼ばれることもあります。

アトピーの方の体内は、「ゴミ屋敷」のようなもの。言葉はよくないけれど事実です。全身の器官や細胞が老廃物や毒素にまみれています。このリサイクルシステムを活用することができれば、効率的にゴミが減らせるのではないのか、体内浄化が進むのではないか、わたしはそう考えました。

通常、身体の内部システムを、意志の力で制御することはできません。でも調べてみると、手動でスイッチをオンにする方法があったのです。

断食でした。

断食によって身体が飢餓状態に置かれると自食作用が発動することが研究で確認されていたのです。体内で栄養が枯渇し、たんぱく質が補給されない状態となると、身体には一大事。生死に関わる。そこで、腹をすかせたタコのように、自分で自分を食べるという思い切った挙に出るのです。

memo

先日、東京工業大学の大隅良典教授がノーベル賞を受賞しました。これも細胞の自食作用のメカニズムを解明したから。新聞かテレビでしばらく話題でしたから、「オートファジー」という言葉をご記憶の方もおられるはず。「オート」は「自分」、「ファジー」は「食べる」という意味。つまり「自食」。自食作用にはオートファジーのほかにも「ペルオキシソーム」などがあります。

断食の期間

わたしたちの身体は、この順番でエネルギーを使用しています。

  1. 食べ物
  2. 肝臓に蓄えたグリコーゲン
  3. 筋肉に蓄えたグリコーゲン
  4. 脂肪
  5. 体内の組織や器官(飢餓状態)

前のステージのエネルギーを使い切ると、次に移るというしくみです。通常はステージ4に達するのに2~3日かかるそうです。そして、ここからがほんとうの断食のスタート。ステージ5に達するには、40日くらいかかる見込み。

リサイクルシステム(自食作用、細胞内解毒)が本格始動するのはステージ5ですが、USC長寿研究所の研究者らが実施した実験では、3日以上の断食(飲み物は水だけにして、食事は1日200カロリー以下に抑える)でも免疫系の損傷の回復(免疫細胞のリサイクル)が始まる可能性があることがわかりました。

別の実験では、マウスにひと晩エサを与えないようにしたら、肝臓で自食作用がはじまったそうです。

1日断食

わたしが行なっていたのは1日断食です。

じつは一度、リサイクルシステムを十分に働かせようと5~6日の断食に挑戦したのですが、ただでさえ少食生活で痩せた身体から、わずかな脂肪も削ぎとられ、まるで敬虔なヨガ行者のようになってしまいました。

長期間の断食中はふらふらでなにも手につきません。復食(後述)にも時間をとられます。たしかに湿疹や炎症は大幅に減少し、かゆみもほぼなくなりましたが、これは現実的ではないなと判断し、その後は1日断食に戻しました。

長期間の断食で症状は一時的に消えますが、食事を食べだすと元に戻ります。どんなに長期間の断食でも、1回で完治することはないと感じました。これも断食期間を1日と決めた理由です。

ちなみに4日間の断食を月1回やるのと、1日断食を月4回やるのとで、効果に差はないそうです(リサイクルシステムをきちんと働かせたいなら、3日以上がいいのかもしれませんが)。

1日断食の効果

2003年の日本の研究(以下)でも、1日断食はアトピーの症状の改善に効果があるとわかっています。

断食がアトピーを改善する研究

要約すると、短期断食や長期間のカロリー制限には、アレルギーが引きおこす皮膚炎への抑制効果があるということです。アトピーの23歳の女性が、短期間の断食を繰りかえす治療を受けたところ、症状が改善。この女性は24時間の絶食(1日断食)を週1回、20週間行なったとのこと。

被験者の女性は、IgEと好酸球数のスコアは改善しなかったそうです。食生活の改善や食物アレルギーの除去食などは行なっていなかったのでしょう。いずれにしろ、断食にアトピーを改善かする効果があるのは事実です。

断食の方法

丸1日、水だけで過ごす水断食が基本形。ほかにも野菜ジュースやすまし汁だけを飲む方法、寒天だけを食べる方法といろいろあります。どの方法を採用するにしても、水分はたっぷり摂るようにします(1日2リットル以上)。水断食は水以外飲んではいけませんが、それ以外の断食ではわたしはハーブティーを飲むこともありました。

※カフェインを含まず、タンニンが少ないものをチョイス。ルイボスティーやどくだみ茶などです。

前日の夕食は腹6分目くらいにしておかないと、断食中の空腹感が増して、かなりつらい思いをします。わたしは最初、朝昼晩とニンジンリンゴジュース(あるいは青汁)を飲むようにしていました。途中から水断食に切り替えました。断食中は身体が重く、ジュースをつくるのが億劫です。それに水断食のほうがはっきりとして効果を感じます

水断食

水断食

1日に2リットル以上のを飲みます。ほかの断食にもいえることですが、食事からの水分摂取ができないぶん、自覚的に水分を摂取する必要があります。水断食は、断食が持つ効果を最大限に得られます。が、いきなりはつらい。最初はほかの断食法を試し、慣れてきたら水断食に切り替えるのがベターです。

ニンジンリンゴジュース断食

ニンジンリンゴジュース断食

ニンジンリンゴジュースを朝昼晩と2杯ずつ飲みます。さらに午前中と午後、生姜紅茶を1杯ずつ飲みます。

青汁断食

青汁断食

ミキサーかジューサーを使って、5種類以上の野菜250グラムでつくった青汁を昼と夜に飲みます。わたしは市販の青汁を利用。楽だから(笑)。断食中は青汁でも胃への負担が大きいものです。規定の倍に薄めます。低血糖対策に、生蜂蜜30gをプラスしてもOK。

寒天断食

寒天断食

10グラムの寒天を540ミリリットルの水で煮ます。450凝ミリリットルまで煮つめ、生蜂蜜かオリゴ糖30グラムと、塩5グラムを溶かせば完成です。これを昼と夜、熱いまま飲むか、冷蔵庫で固めて食べます。甘味料を入れずに固め、冷やしたものに生蜂蜜やオリゴ糖をかけてもOK。空腹のつらさが緩和され、腸捻転や腸閉塞を防ぐ効果もあります。

すまし汁断食

すまし汁断食

540ミリリットルの水に、昆布と干し椎茸を10グラムずつ入れて、数時間おきます。それから火にかけ、沸騰寸前に昆布と椎茸をとりだし、醤油を30ミリリットル入れます。生蜂蜜かオリゴ糖を30グラム溶かします。これを昼夜2回、熱いうちに飲みます。断食のストレスがやわらぎ、宿便が出やすい方法です。

酵素断食

酵素断食

専用の酵素ドリンクを昼と夜に飲む断食で、腸内の掃除がしっかりできるとされています。甘いものが好きな方にはいいかも。「酵素ファスティング」ともいわれ、女性のモデルさんタレントさんで実践している方も多いようです。が、砂糖たっぷりですので、アトピーには不向きだと感じます。

断食の注意点

断食中のめまいやふらつき

おなかがすいた、と感じるのは、低血糖の反応です。めまいやふらつきなどの低血糖症状があらわれたときは、生蜂蜜を小さじ1杯なめるとすぐ治まります。しかしまあ、1日くらいなら食事を抜いてもどうということはありません。

体調不良の多くは、メンタルに起因しています。生まれてこの方、丸1日何も食べないなんてことはなかったので。数時間ごとに何かを口に入れて当たり前。こんなすり込みが不安を膨張させるのです。野生動物なら、丸1日食料が手に入らないことなど日常茶飯事。そして人間も昔はそうであった。

そう考えるようになったら、断食中も運動できるようになりました。といってもラジオ体操など、軽いものですが。

サプリメントは中止する

ビタミンやミネラル、乳酸菌、オメガ3などのサプリは基本的に中止します。わたしは水断食の場合はすべて服用中止。ニンジンリンゴジュースや青汁を使う日は、乳酸菌だけは服用しました。善玉菌を増やすためです。ビタミンCも飲むことがありました。

断食の好転反応

たった1日の断食であっても、好転反応が出ることがあります。わたしも症状が一時的に悪化した記憶があります。湿疹が少し固くなるとか、かゆみがちょっと増した気がするとか、比較的地味なものでした。

なかにははっきりとした好転反応を自覚される方もおられるようです。

デトックスが活発になっている証拠。身体がきちんと反応できている、ということだと思います。

断食は復食(補食)に注意

断食道場や断食病院では、3~7日間くらいの断食(もっと長いのも)を行なっているところもあります。長期間やればそれだけ効果が高いからですが、単独で行なうのは危険とされています。

断食終了後、少しずつ時間をかけて普通食に戻していくことを「復食」あるいは「補食」といいます。復食に失敗すると望むような効果が得られません。かえって胃腸を痛めてしまいます。腸捻転を起こすこともあります。

断食明けの食事は、おかゆ(数日間の断食ではおもゆ)と梅干しが推奨されています。消化器に極力負担をかけないようにするためです。

わたしは断食の翌日、朝はニンジンリンゴジュースか青汁を1杯、昼は少量のおかゆと梅干し(昆布出汁に味噌を溶いただけのお味噌汁をつけることもありました)、夜は普通食をごく軽くいただいていました。

おかゆをよく噛まずに飲みこむと、かえって消化によくありません。復食の際はしっかり咀嚼します。

栄養失調に効果のあった方法とは

少食生活を続けながら、たまに断食も行なっていると、栄養状態が非常に悪くなることがあります。低たんぱくの食事制限ですからね。当然です。

わたしも最初のころ、はおろか魚もほとんど食べていなかったので、爪先ががたがたになり、表面が剥離しはじめました。当時、ほかの病気の回復期で体重が落ちていたことや、基礎代謝がもともと高いことなど関係していると思います。

それでプロテインに頼る、という手を思いつきました。

栄養失調を自覚されたら目を通してみてください。


Prolonged Fasting Reduces IGF-1/PKA to Promote Hematopoietic-Stem-Cell-Based Regeneration and Reverse Immunosuppression. Chia-Wei Cheng, Gregor B. Adams, Laura Perin, Min Wei, Xiaoying Zhou, Ben S. Lam, Stefano Da Sacco, Mario Mirisola, David I. Quinn, Tanya B. Dorff, John J. Kopchick, Valter D. Longo
An adult with atopic dermatitis and repeated short-term fasting. Nakamura H1, Shimoji K, Kouda K, Tokunaga R, Takeuchi H.
『Fasting and Eating for Health: A Medical Doctor’s Program for Conquering Disease』Joel Fuhrman
Fasting for Health(Dr. Ben Kim)
HYGIENIC SYSTEM
『奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! 』(マキノ出版) 甲田光雄・著
『マンガでわかる「西式甲田療法」―一番わかりやすい実践入門書』(マキノ出版) 甲田光雄・著