使っていい薬とダメな薬

アトピーの薬で使ってもよいものとダメなものの一覧

この記事は個人的な備忘録の意味合いでまとめています。

引用元は『この薬、こどもに使ってはいけません!』(ジャパンマニシスト社)という書籍です。このため、子どもに使ってよいか否かが基準となっていますけれども、大人の方にも参考になります。

アトピーの薬で使ってもよいものとダメなものの一覧

『この薬、こどもに使ってはいけません!』(ジャパンマニシスト社)。著者は医師の浜六郎さん。娘がたまに病院でもらってくる薬を調べるために買ったのですが、ことのほか勉強になりました。区役所などがよく、子ども向けの防災ムックなどをつくって配布していますが、わざわざお金をかけてイチからそんなものをつくるより、こうした本を買って区民に配ってほしいものです。一家に一冊の、実にタメになる本。おすすめ。

限定的になら使用してよい薬

子どもが抗ヒスタミン剤を使用すると、低血糖や脳症を起こす危険があります。とくにステロイドや非ステロイド系抗炎症剤を併用していると起こりやすいそうです。年齢が低いほど、リスクがあがります。

外用薬(塗り薬)

ステロイド剤

中~弱ランクの外用ステロイド剤

脱ステロイドを行なう際のみに使用します。

【参考記事】ステロイド一覧ステロイドの副作用、使い方

保湿剤

白色ワセリン、オリーブ油

皮膚や粘膜の保護に使う保湿剤です。ヒルドイドもここに含まれます。

アズノール軟膏、ハスレン軟膏

湿疹などのびらんや潰瘍に使います。

亜鉛華、ボチシート、サトウザルベ(亜鉛華軟膏)

皮膚の保護に使います。

ザーネ軟膏(ビタミンA軟膏)

角質化した皮膚に使います。

抗ヒスタミン剤

レスタミンクリーム(ジフェンヒドラミン)

保湿とかゆみ止めが必要な場合のみに限定的に使用。

内服薬(飲み薬)

ステロイド剤

プレドニン、プレドニゾロン(プレドニゾロン)

ステロイドの長期使用により、副腎機能が低下している場合にのみ使用します。

【参考記事】ステロイド一覧ステロイドの副作用、使い方

抗ヒスタミン剤

ベナ、レスタミン(ジフェンヒドラミン)、ポララミン、クロダミン、アニミング、ネオマレルミン、ポラジット、マゴチミン(クロルフェラルミン)

口が渇きます。眠気も出ます。前立腺肥大や緑内障、けいれんしやすい方はNGです。6歳以下の子どもは使えません。価格は安いです。

ジルテック(セチリジン)

眠気があらわれます。高価な薬。

クラリチン(ロラタジン)

過剰摂取で、不整脈の危険性がある。腎機能障害や肝機能障害のある方は服用量を減らします。眠気はやや少なめです。

アレグラ(フェキソフェナジン)

眠気が起こりにくく(多少ある)、乗り物の運転や機械の使用などの制限なしに使えます。が、過剰摂取で不整脈を起きることもあるそうです。高価な薬です。

使う必要のない薬

役に立たない、あるいはほかの薬のほうがすぐれていると考えられる薬です。

内服薬(飲み薬)

抗ヒスタミン剤

ベネン(トリプロリジン)、タベジール(クレマスチン)、ホモクロミン、パルファード(ホモクロルシクリジン)、ゼスラン、アリマン(メキタジン)

眠気が強く出ます。口が渇きます。前立腺肥大や緑内障の方は使用不可。安い薬です。6歳以下はNG。

アゼプチン(アゼラスチン)、ダレン、レミカット(エメダスチン)、タリオン(ベポタスチン)、アレロック(オロパタジン)

眠気は比較的少ない薬です。口の渇きやけいれんの危険性も少なめ。が、乗り物の運転はNGです。腎機能障害のある方、高齢者は便通が悪くなりやすいそうです。

エバステル(エバスチン)、アレジオン、アズサレオン(エピナスチン

眠気などの副作用はわりと少ないものの、不整脈の報告があるそうです。高価な薬。

避けたほうがよい薬

メリットよりデメリットのほうが大きいと考えられる薬です。

外用薬(塗り薬)

非ステロイド系抗炎症剤

ルブラゾン(ブフェキサマク)、スルプロチン、トパルジック、スレンダム(スプロフェン)、ジルダザック、ジベンザック、イワザック(ベンダザック)

ステロイドとの比較試験(2件しかない)では、1件は無効で、もう1件は有効。ただしステロイドには劣るという結果。使わないほうがいいようです。

タール剤

グリテール(脱脂大豆乾留タール)

長期使用による発がんの可能性が否定できないそうです。脱ステロイド療法で一時的に用いられることがあります。

内服薬(飲み薬)

抗ヒスタミン剤

ザジテン、ケトテン、ケトチフェン、サジフェン、サラチン、サルジメン、ジキリオン、スプデル、セキトン、デズワルト、フマル酸ケトチフェン、フマルトン、フマルフェン(ケトチフェン)

抗ヒスタミン剤ですが、抗アレルギー剤にも分類されていて、値段の高い薬です。が、抗ヒスタミン剤以外の効果があるかどうかは不明とのこと。副作用は個人差が大きく、人によっては異常なだるさや眠気を覚えることも。けいれんの危険性もあります。

抗アレルギー剤

キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン、プランルカスト(プランルカスト)

ロイコトリエン受容体拮抗剤と呼ばれるもので、アトピーには効かないそうです。

クロモグリク酸

インタール細粒(クロモグリク酸)

効能があるというエビデンスがないそうです。

絶対に避けるべき薬

どんな状況にあっても使うべきでない薬です。

外用薬(塗り薬)

免疫抑制剤

プロトピック軟膏(タクロリムス)

プロトピックは免疫抑制剤。悪性リンパ腫などの発がん性と感染症の危険があります。治癒が遅れます。長期にわたって使用すると、皮膚炎がひどくなります。

ステロイド剤

強~最強ランクの外用ステロイド剤

リバウンド(離脱)の症状が強く、やめるのが困難になります。

【参考記事】ステロイド一覧ステロイドの副作用、使い方

内服薬(飲み薬)

ステロイド剤

デカドロン、リンデロン

効き目が強く、リバウンド(離脱)の症状が強くなります。やめるのが困難になります。

【参考記事】ステロイド一覧ステロイドの副作用、使い方

ステロイド剤+抗ヒスタミン剤

セレスタミン(ベタメタゾン+クロルフェニラミン)

ステロイド入りであるにもかかわらず、抗ヒスタミン剤として安易に処方されることもしばしば。リンデロン錠と同じステロイドが半量、入っています。1日2錠で副腎機能が抑制されて、ステロイド依存になります。

抗ヒスタミン剤

ペリアクチン(シプロヘプタジン

眠気が出ます。脳への影響があると考えられています。

ピレチア、ヒベルナ、小児用PL顆粒(プロメタジン)

眠気が出ます。けいれんを引きおこす危険性が高いそうです。現在でも2歳以下には使えませんが、それ以上の年の子どもも使うべきではないそうです。

アリメジン(アリメマジン)

眠気が出ます。子どもへの規制はありませんが、欧米では抗ヒスタミン剤として子どもに投与することはないそうです。

セルテクト、アデコック、アトピクト、アレトン、イワトミド、オキサトーワ、オキサトミド、オキロット、ガーランド、スパクリット、セキタール、セルトミド、ペペシン、メクテクト、ヒシレタン、デルトーマ(オキサトミド)

抗アレルギー剤として使われていますが、抗ヒスタミン剤です。筋肉の異常緊張や月経不順、高齢者ではパーキンソン症状などの副作用があるそうです。子どもの場合、子宮の発達が阻害される心配があるそうです。

抗アレルギー剤

リザベン(トラニラスト)

抗アレルギー作用がある半面、アレルギーを促進する働きもあるそうです。膀胱炎や肝機能障害といった重い副作用もあります。

さいごに

この記事をまとめていて、ひとつ思いあたる節がありました。

通院していたころ、内服薬は抗ヒスタミン剤しか使っていないと思っていたのですが、たしか一時期、わたしは「セレスタミン」を服用していた気がするのです。前述のとおり、セレスタミンは、抗ヒスタミン剤にステロイドがミックスしてある薬です。ステロイドをそれと知らず、内服していたわけです。

医師からは抗ヒスタミン剤だという説明があっただけで、ステロイドが入っていることは教えてくれませんでした(聞いていたら絶対に飲んでいない)。十数年前のことですし、もはや時効ですが、わたしが強いステロイド依存と離脱症状に苦しんだ背景にはそういうことも関係していたのかもしれません。自分の無知がいまさらながら悔やまれます。

ちなみに脱ステのリバウンドなるものを一般の医師は認めていません。脱ステ医のみが「存在する」と考えています。わたし自身は「あるともいえるし、ないともいえる」――グレーゾーンと考えています。

抗生物質を処方されることがありますが、アトピーの直接の治療薬ではありませんので割愛しています。漢方も除外しました。


『この薬、こどもに使ってはいけません!』浜六郎・著(ジャパンマニシスト社)
NPO法人医療ビジランスセンター

お酒をやめるとアトピーに起こる11の良いこと

添加物や砂糖たっぷりのお酒

お酒は湿疹アトピーの原因って本当か

お酒(アルコール)とアトピー

お酒はみんな大好きです。だれだって仲間たちと食事しながら和気あいあいとした時間を過ごすのは楽しい。仕事終りの1杯も、夏に浜辺で飲むビールも、冬にコタツで飲む熱燗も最高です。

でも残念ながら、お酒はアトピーと湿疹に悪影響を与えているのです。アルコールそのものが湿疹を引きおこすわけでありませんが、間接的には無視できないくらい、アトピーの悪化原因になっています。

1.乾燥肌が改善する

水

アトピー肌の水分量は、健康な人と比べると極端に少ないことで知られています。お酒をやめることで、細胞の周囲の体液の量が向上します。

では、なぜ飲酒で肌の水分量が低下するのかですが、第一に、アルコールは体内の電解質のバランスに影響を与えるからです。とくに電解質のひとつであるナトリウムは、全身と皮膚の水分調節を制御しています。それによって、皮膚への適切な水分補給が行なわれ、湿疹肌の弾力性も改善される。飲酒によってこのしくみがうまく働かない恐れがあるわけです。

第二は、アルコールは利尿薬だからです。だれでも経験していることですが、お酒を飲むとトイレが近くなる。その結果、体内の必要な水分が外へ排泄されてしまうのです。しかしアトピーやその他の皮膚疾患を抱えている場合、をたっぷりと飲んで、毒素をしっかりと洗いながす必要があります。

2.栄養不足解消と炎症減少

レモン、ビタミンC

アルコールは、ビタミンCの吸収を阻害します。ビタミンCは免疫力の維持、増強と肌の健康に不可欠な栄養素です。さらに肝臓がアルコールを処理するとき、ビタミンA、B群、カルシウムをたくさん消費します。こうしたビタミンミネラルは体内の炎症に関わっています。とくにビタミンBは肌の成長や修復に欠かせません。

禁酒すれば、身体が炎症の抑制や肌の健康を回復するのに使える栄養は確実に増えます。

3.免疫力が高まる

細菌、ウイルス

多くのアトピーの方は、免疫系と皮膚バリアが弱っています。このため皮膚だけでなく全身の感染への感受性が高まっています。

お酒を飲むと、免疫細胞の数や活動レベルがさらに低下し、わたしたちを身体を内外から傷つけることになります。

アルコールと免疫システムの関係に関する論文

米・ロヨラ大学の研究によると、飲酒後は一時的に白血球の活動が増加したそうです。ところがすぐに逆転。2~5時間は白血球の活動レベルが有意に低下しました。

白血球は身体の防御機構のひとつです。感染を引き起こす病原菌を撃退する任務を負っています。飲酒はこの兵隊たちの生成を阻害する可能性があり、感染症にかかりやすくなってしまうのです。

4.肝臓が元気になる

肝臓

アトピーの方は健康な人よりずっと多くの毒素を、皮膚からも腸からも吸収しています。皮膚バリアも腸管バリアも壊れているからです。そのため、解毒システムにもふつうの人より多くの負担をかけています。つまりアトピーの方の肝臓はいつも大仕事に大忙しということです。

飲酒によって、肝臓の仕事はさらに増えます。この結果、いつもなら処理できているものも処理できなくなってしまいます。すると毒素は皮膚から排泄されてきます。このため、湿疹が増えたりひどくなったりするのです。

肝臓に過度の負荷をかけたくないなら、アルコール摂取をやめるのが近道です。

5.皮膚の老化がとまり、傷が治りやすくなる

老人の手

お酒のアルコールが代謝される過程でできるアセトアルデヒドは、体内のたんぱく質と結びつき、AGEという老化物質をつくりだします。飲酒はだから、皮膚のしわやたるみを増やし、老化を促進します。

アルコールは、コラーゲンの産生に影響を及ぼしますので、飲酒によって皮膚の弾力性が低下します。すると肌は硬くなり、ひっかけば簡単に裂けるようになってしまいます。禁酒によって、皮膚の傷や病変部位の回復力を高めることができるのです。

6.皮膚の赤みの軽減

肌の赤身

アルコールは血管を拡張させ、肌の赤みを引きおこします。多くの方がお酒を飲むと赤くなるのはそのためです。

湿疹などの炎症部位はそもそも赤みをともなうことが多く、これは飲酒によってさらに強調されるのです。お酒をやめることで、患部がまっ赤になる、目立つということもなくなります。

7.腸内細菌バランスが改善(カンジダ減少)

カンジダ

お酒のアルコールは、消化管内の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を殺します。多くのお酒に含まれる糖質も問題。悪玉菌やカンジダの餌になるからです。さらに特定の種のカンジダは、アルコールを餌にしています。つまりお酒は、腸内細菌のアンバランスを引きおこす原因なのです。

わたしたち以上にカンジダはビールを味わい、楽しんでいます。そして腸内のカンジダの繁殖度合いと比例して、アトピーの症状は強くなっていきます。

8.粘膜が治癒する

腸粘膜が癒える

お酒のアルコールは、に直接ダメージを与えています。

腸粘膜の裏地である絨毛には多くの免疫細胞が棲んでいて、有害な異物や細菌が体内に侵入するのを防いでいます。腸内細菌と身体との連係を調節する働きもあります。腸粘膜はわたしたちの身体の免疫システムのかなめといえる場所。お酒でこの大切な腸粘膜が弱るのです。

アルコールの摂取をやめることで、粘膜の修復がはじまります。腸粘膜が完全に癒えると、血流に入ってくる異物や細菌がきちんとブロックできるようになります。それに従って、体内の炎症レベルも低下していきます。

9.絨毛が癒え、栄養素の吸収がよくなる

栄養たっぷりの野菜

絨毛についてもう少しくわしくお話ししますと、小腸表面にある何百万もの小さな指のような突起で、食物吸収という大切な仕事を担っています。

わたしたちが食べ物を食べると、絨毛は表面積を30~600倍に増加させて、効率よく仕事をこなします。絨毛のなかには消化された食物を運ぶ多数の血管が張りめぐらされています。

覚えておきたいのは、絨毛は非常に薄いということ。細胞が何個も重なっていると食物の吸収がうまくいかないため、絨毛はわずか細胞一個分の厚みしかないのです。だから壊れやすい。お酒を頻繁に飲んでいると、アルコールによって絨毛が破壊されることがあり、アトピーや皮膚の治癒に必要な栄養がきちんと吸収されなくなってしまうのです。

さらに絨毛と絨毛のあいだに隙間が生じることで、リーキーガットと呼ばれる状態を引きおこします。これは体内の炎症と密接に関わっています。というのは、隙間だらけの腸粘膜は、食べ物の大きなかけらも通過させてしまうため、食物アレルギーを引きおこすからです。

お酒をやめることで、絨毛が癒えると、大きな食物の粒子が引き起こす炎症や食物不耐性は治まってきます。

10.睡眠の質があがる

質の高い睡眠

研究によると、湿疹があると不眠などの睡眠障害が起きやすいそうです。いうまでもなく睡眠の質は、健康と密接に結びついています。なかにはお酒の力を借りて眠るという人もいますが、ここで問題となるのが、アルコールがほんとうに睡眠の助けになっているかどうか。

お酒を飲むとたしかに最初は、眠りを誘います。自然の覚せい剤といわれるグルタミン産生を抑制するからです。しかしその効果はすぐに消えてしまう。身体はふたたびグルタミンをつくりはじめます。お酒を飲んで寝ても数時間後に目が覚めてしまうのは、このグルタミンの急増によるものです。

質の高い睡眠はアトピーの治癒に欠かせません。睡眠中に成長ホルモンが分泌されて、皮膚の修復は進むのです。お酒は眠りにつくのに役立つかもしれませんが、睡眠の質を下げることはまちがいありません。

11.身体に入る添加物やアレルゲンが減る

添加物や砂糖たっぷりのお酒

低糖質あるいはカロリーオフのお酒の人工甘味料、缶チューハイや缶カクテル飲料の砂糖やシロップ、グルテン、乳製品食品添加物(着色料、防腐剤)……。ほとんどのアルコール飲料には、こうしたアトピーの症状を悪化させる引き金が潜んでいます。

とくにカンジダやイースト菌のアレルギーをお持ちの方は、ビールやワインといった醸造酒(酵母で発酵させたお酒)を飲むとアレルギーの症状がひどくなります。グルテンアレルギーの方も同様にビールなど(小麦や大麦からつくられたお酒)で症状は悪化します。

カラオケボックスで大騒ぎして酔っ払い、なにを飲んでいるのかもわからなくなるようではダメ。お酒を飲むにしても、そこになにが含まれているのかをしっかり確認する必要があります。もちろんお酒を飲まなければ、その必要はありません。

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さいごに

本気でお酒を避けるのは簡単なことではありません。映画館に行って映画を見ないようなものですからね。ふつうに暮らしていたら、飲み会のお誘いは頻繁にあるもの。それを断わり続けていたら、つきあいが悪い人と思われてしまうのではないか。そのうちだれも誘わってくれなくなってしまうのではないか。そういう心配もたしかにあります。

でも、なにも一生禁酒しなければならないわけではないのです。アトピーが治るまで、湿疹が消えるまでの辛抱です。

この記事には、お酒でストレスを解消している方にはかなり厳しい真実がならんでいますが、これらはすべて、身体にとってはやさしい話ばかりなのです。禁酒はさらに、腸のトラブルの解消にも大きく役立ちます。さらに体内の浄化とデトックスを早めてくれるのです。


Mechanism of Dehydration Following Alcohol Ingestion. KATHLEEN E. ROBERTS, MD
Dehydration: a new alcohol theory. Klemm WR
Moderate alcohol consumption and vitamin C status in the guinea-pig and the rat. Zloch Z, Ginter E.
Livestrong.com「Alcohol’s Effects on B-12 Absorption」
American Cancer Society
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism
Alcohol, aging, and innate immunity. Boule LA, Kovacs EJ
Wikipedia「Impact of alcohol on aging」
National Institutes of Health「Facts About Aging and Alcohol」
National Candida Center
Preventing invasive candida infections. Where could we do better? Eggimann P, Que YA, Revelly JP, Pagani JL.
Effect of alcohols on filamentation, growth, viability and biofilm development in Candida albicans. Nitin M Chauhan, Ravikumar B Shinde, and S. Mohan Karuppayil
Alcohol’s Role in Gastrointestinal Tract Disorders. CHRISTIANE BODE, PH.D., AND J. CHRISTIAN BODE, M.D.
Can villous atrophy be induced by chronic alcohol consumption? Sjolund K, Persson J, Bergman L.
WebMD「Alcohol and a Good Night’s Sleep Don’t Mix」
Disturbed Sleep and Its Relationship to Alcohol Use. Michael D. Stein, MD and Peter D. Friedmann, MD, MPH
Reviewing alcohol’s effects on normal sleep.
Roehrs, T. and Roth, T., (2001) Sleep, sleepiness, and alcohol use. Alcohol research and Health
NATIONAL SLEEP FOUNDATION
ASAHI BREWERIES
小牧市役所
厚生労働省 アルコール情報ページ
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
東京都福祉保健局
オックスフォード大学「HealthTalkOnline」

煙草はアトピーや湿疹を悪化させるのか?

アトピーと煙草

アトピーの方はみな、乱れた食事や運動不足、食品添加物食物アレルギー、化学物質、ハウスダストなどには気を配っていますが、どういうわけか煙草についてはそれほどは危険視していません。

とくに喫煙者のあいだでは、喫煙や受動喫煙が皮膚の状態を悪化させているとはあまり考えられていない様子。煙草を吸うと、アトピーがちょっと楽になる気がする、という人もいるくらい。でも喫煙や受動喫煙によって吸いこむ化学物質は、湿疹やアトピーの症状を増強するのに十分です。

喫煙はいくつもの健康トラブルを招いています。肺と口腔と咽(のど)のがんはその最たるもの。統計からも喫煙はその主要な原因と考えられています。日本では年間に、8万人以上が死亡しています。

がんの統計

がんの種類による死亡者数(単位・人)。肺がんによる死亡者は、胃がんについで多いのです。口腔がん、咽頭がん、喉頭がんによる死亡者は計8619人。国立がん研究センターの2016年データから。

煙草(煙草自体、巻紙、フィルター)には、燃焼時に約7000種の化学物質を生成する、600ほどの成分が含まれています。そのうち69種に発がん性があります。もちろんほかの多くの化学物質も、基本的に有害。

通常はこうした化学物質を使用する製品には警告ラベルが貼られるのですが、煙草のパッケージにはそのような警告はありません。

煙草の化学物質

たとえば煙草の煙に含まれている化学物質は、煙草以外ではこんなふうに使われています。

  • ニコチン – 農薬、殺虫剤
  • タール – 道路の舗装
  • 鉛 – 電池で使用
  • メタノール – ロケット燃料
  • カドミウム – 電池に使用される重金属
  • ナフタリン – 衣類用防虫剤の主成分
  • ヒ素 – ねずみ駆除薬
  • 酢酸 – 染毛剤
  • アンモニア – 洗剤、洗浄剤
  • ホルムアルデヒド – 工業用殺菌剤、ホルマリン
  • 一酸化炭素 – 車の排気ガス

ニコチンと皮膚疾患(アトピー、湿疹)

とりわけニコチンは、さまざまな病気を引きおこします。重度の皮膚症状の原因ともいわれています。体内でのふるまいはいろいろですが、よく知られているのは、動脈と静脈を収縮させ血流障害を引きおこすこと。動脈と静脈を収縮させ血流障害を引きおこすことがわかっています。

これは、アトピーや湿疹、そのほかすべての皮膚疾患の状態を悪化させます。

血流が悪くなると、湿疹の治癒は確実に低下します。必要な栄養が必要な場所に届かなくなりますから、損傷した皮膚の回復が遅れるのです。そのために皮膚が雑菌に感染しやすくなりますし、治ったあとも傷跡やできものが残りやすくなる。

さらに皮膚の老化を進め、たるみやしわを増やします。毒素の回収と排出も遅れます。

肺を痛めるのもかなり問題です。肺というのは、全身の細胞に酸素を届け、不要なガス(二酸化炭素)を体内から外へ運びだしているのですが、じつはこのとき体内の毒素もいっしょに排出する。そういう大切な排泄器官の働きが喫煙によって弱まるのです。デトックスを妨げ、完全にアトピーの改善を遅らせている。

たしかにニコチンにはリラクゼーション効果がありますし、集中力を高めてくれるという利点もある。が、その毒性は非常に高いということを知っておく必要があります。

注意したいのは、こうしたリスクがあるのは喫煙者だけではないということ。副流煙による受動喫煙にも、みずから煙草を吸うのとほぼ同じレベルのリスクがあるのです。

受動喫煙とアトピー

受動喫煙は、子どもにとってとくに危険です。だから世界中の飲食店や公共エリアのほとんどが禁煙を禁止しているのです。アトピーの子どもは、煙草の煙にさらされる可能性のある場所を避ける必要があります。

喫煙とアトピーの関係を調べた研究

灰皿と煙草

湿疹と煙草の関係を調べるために、喫煙者に禁煙してもらうという研究は少なくありません。そこからわかってきたのは、喫煙が湿疹の状態を悪化させているというまぎれもない事実。

2015年に、ノースウェスタン大学の皮膚科で、煙草の煙とアトピーや湿疹の関係を調べる調査が行なわれました。研究者らは26年間に68万176人を集めて、さまざまな研究を実施しました。

対象者のうち、約1割がアトピー性皮膚炎と診断されており、調査ではアトピーと喫煙(受動喫煙も含む)とのあいだに深い関わりがある可能性が高いとわかりました。

ほかの研究では、喫煙によってDNAが驚くほどのスピードで突然変異することも明らかになりました。これはがんの発生原因であるだけでなく、アトピーなどほかの病気にも関与していると見られています。免疫系の後天的な機能不全によってアトピーが引き起こされている可能性が高いということです。

さらに妊娠中の女性は、次のような理由から、いますぐ家中の煙草を捨て、煙を体内に入れないようにしたほうがいいようです。

妊娠中の喫煙が妊婦と赤ちゃんにどう影響するか

妊娠と煙草

おなかの赤ちゃんは、母親から成長に必要な栄養をもらっています。出産後も、幼児期の最初の6か月は母乳に大きく依存します。この段階では母親の食事が、とても重要。不適切な食生活、お酒、喫煙は、胎児や新生児のアレルギーやほかの病気の発症に大きく関わってきます。

実際にいくつかの研究が、妊娠期間中の喫煙が、子どものアトピーや乳児湿疹の原因になる可能性を示唆しています。たとえ本人が吸わなくても、父親や家族が吸っていれば、その副流煙もリスクを高めることが確認されています。

ある研究結果によると、幼児の湿疹発症リスクは32.7%ですが、妊娠28週と誕生28週の期間に煙草の煙にさらされた子どもは、リスクが6倍以上になることがわかったそうです。

妊娠中の喫煙はさらに、成長途上にある胎児の免疫システムを弱めます。妊娠中に煙草の煙にさらされた母親から生まれてくる赤ちゃんにアトピーや湿疹が増えるのはなぜか、そのメカニズムを解明するにはまだ研究が必要ですけれど、おそらく酸化ストレスが関係していると研究者たちは推測しています。

加熱式煙草は安全? 危険?

加熱式煙草

加熱式煙草には、いまのところ手を出さないほうが賢明です。煙草葉を見るとわかりますが、どう見ても植物の葉ではありません。茶色い人工シートです。そこへニコチンなどの化学成分がたっぷり染みこませてある。なにが添加されているかは、メーカーのみぞ知る。見知らぬ他国の営利企業をどうして信用できようか(笑)。事実、従来の煙草に含まれていない化学物質を含むという研究もあります。

タールや一酸化炭素、ホルムアルデヒドが少ないのはたしかでしょう。でも「紙巻き煙草より安全」という、メーカーの謳い文句は眉唾です。WHOやFDA(米食品医薬品局)は、「健康リスクが低減できるという証拠はない」「紙巻き煙草と同じくらい危険」といっていますが、ひょっとすると紙巻き以上に健康上のリスクは高いかもしれません。そしてそれがわかるのは数十年以上も先です。

加熱式煙草パイプやシガー(葉巻)のほうがまだマシだと思います。どちらも口腔喫煙ですからね。

さいごに

禁煙

アトピーや湿疹と喫煙との関係についてはまだまだ多くの研究が必要です。が、これまでの情報でも煙草をやめるのに十分な理由になりそうです。

アトピーや湿疹に悩んでいるのなら、そしてアトピーを完治させようと決めたのなら、いまその手に持っている1本を最後に1本にすることを強くおすすめしておきます。

その際は、ニコチンパッチやニコチンガムなどを上手に利用するといいと思います。

無糖ガム(歯科用キシリトールガム)を利用する手もあります。わたしも禁煙中、よく利用していました。1日中噛みつづけけてしまい、煙草よりコスト高でしたが、キシリトールにはカンジダを抑制する効果があることがわかっています。

今日からできる農薬対策 ~食べ物の残留農薬は体を蝕む

農薬散布

日本の農薬使用量は世界屈指

日本は農薬大国です。以下はほかの国と比べて、日本ではどのくらい農薬が使われているかを図示したものです。

主要国における農薬使用量ランキング

主要国の、耕地面積あたりの農薬使用量のランキング。各国の数値は、データが存在する年次のもの(2007~2010年)を使用していますが、いまもさして変わらないでしょう。

パッと見て日本が農薬大国だとわかりますね。単位面積あたりの農薬使用量はアメリカの5倍です。

もちろんこのデータだけをもってして、日本の農作物が他国より危険と断じることはできません。農薬を一方的に「悪」と決めつけるつもりもありません。農薬のおかげで、虫害や病気などから農作物を守り安定して収穫できる、という側面があるのは事実です。

ただ、農薬がわたしたちの身体を蝕んでいるのは、昔から多くの学者が指摘してきたとおりだと思います。アレルギーなど、いろんな病気の原因になっているといわれています。とくにアトピーの方に関係するのは次のようなもの。

多少の食毒にはビクともしない身体なら、ゴシゴシ洗って食べる、という程度でいいと思います。わたしもいまはそんな感じです。それにみんなが無農薬を求めるようになったら、需給バランスが崩壊します。キャベツ1個2000円なんて状況になりかねません。

しかしひとたびアトピーを発症したなら、話は別。農薬が発症に関与している可能性があるし、少なくとも農薬は弱ったを通過して血流に侵入し、炎症やアレルギーを引きおこしているのかもしれない。

農薬と発達障害

子どもの発達障害との関連を示唆する研究もあります。2012年には米国の小児科学会が、農薬が子どもの発達障害(ADHDなど)を引きおこす危険性について公式見解を発表し、話題になりました。

これは、各国の農薬使用量と発達障害の有病率に相関関係があるという報告から。上記の農薬使用量と照らし合わせると、ある程度の相関関係があることがわかります。

各国の発達障害の有病率

参考:Elsabbagh, et al. 2012. Autisum Res

農薬とアトピー、アレルギー

以前(たぶん図書館で)読んだ本で、米国の医師が次のようなことを書いていました。要点はスマホに転記していたのですが、肝心の本のタイトルと著者をメモするのをうっかり忘れていましたので、メモのキーワードからわたしが書き起こしています。

旅行で日本に来るといつもアトピー性皮膚炎や湿疹の人の異常な多さに驚きます。日本では乳幼児の半分ほどが湿疹を経験します。中学生や高校生の症状も、アメリカよりずっと深刻です。

顔や手、腕など人目につくところにできる発疹と、それをかきむしる仕草は、本人にとってとても不快であると同時に、美観をいちじるしく損ないます。日本では全身に湿疹のある患者もよく見かけます。

しかし現在の治療はステロイド薬で症状を抑えるだけのお粗末なもの。治癒などまったく期待できない。患者はステロイド依存になって、ありとあらゆる副作用をこうむっています。

日本にアトピー性皮膚炎が増えたのは最近のことです。いったいなにが日本人を変えたのか。遺伝ではない。湿疹というのはたしかに遺伝的な部分があり、血統的に発症しやすいものですが、過去50年間のあいだに日本人の遺伝的形質が大きく変わったという裏づけはないからです。

大きく変わったのは食生活です。

日本人は昔と比べ、はるかに大量の乳製品を食べるようになりました。そうした動物性たんぱく食品が直接的に免疫系を刺激し、アレルギー反応を起こしやすい原因になっているのではないでしょうか。そうした食品には野菜という、日本人の伝統的な食べ物よりずっとたくさんの有害物質が使われています。

さらに注目すべきなのが、日本では戦後、農薬食品添加物の使用量が爆発的に増えているのです。

わたしの日本人の友人に内科医がいます。彼女の話では、無農薬や有機の食べ物にすることでアトピー性皮膚炎が劇的に治った患者が少なくないそうです。彼女の患者にはそれでステロイドと縁を切ることができた人もいるといいます。

ほかの免疫疾患と同様に、アレルギーも化学汚染されたもの食べつづけることで体内に有毒物質が溜まりすぎた結果として発症しているのではないかと考えるのに十分な材料です。

残留農薬の多い野菜、果物

農薬散布

無農薬栽培や有機栽培による野菜や果物はふつうのものよりやや高価です。入手も面倒です。すべてをそれに変えることは難しいかもしれません。

でも、とくに汚染が激しいものについて知っておくだけでも十分に意味はあります。

残留農薬が多い野菜

  • セロリ
  • ほうれん草
  • トマト、プチトマト
  • ピーマン、パプリカ
  • 唐辛子
  • ジャガイモ
  • ニンジン
  • レタス

残留農薬が多い果物

  • いちご
  • リンゴ
  • ネクタリン
  • ブドウ
  • さくらんぼ
  • ブルーベリー

残留農薬が多い穀類

家庭でできる農薬対策

よく洗うか、皮を向けば大丈夫ではないのか。そう考えるのがふつうですし、わたしも以前はそう考えていたのですが、調べてみるとそうではなかった。残念ながら、皮を向いても農薬は残っているのです。なかまで浸透している。事実、海外の環境団体などは皮を向いた状態で残留農薬検査を行なっています。

ではわたしたちになにができるのか。

1.オーガニックか無農薬の野菜、果物を選ぶ

いちばん手堅い方法です。わたし自身、アトピーが治るまでは野菜と果物、さらに穀類や加工食品もオーガニックにこだわりました。

全部が難しければ、残留農薬が多い農作物(前掲リスト)にあるものだけでもオーガニックか無農薬のものにチェンジするという手があります。あるいはリストにあるものは治るまで食べない。それだけでもかなり変わってくるはずです。

お米は毎日たくさん食べますので、玄米食の方は無農薬かオーガニックにすべきだと思います。玄米は農薬が残留しやすいからです。わが家も無条件にオーガニック(あるいは残留農薬検査を行なっているもの)を選んでいます。「減農薬玄米」も販売されていますが、毒性の強い殺虫剤などはそのまま使われていることが多いそうなので買いません。

2.よく洗う、皮をむく

洗っても皮をむいても農薬は残留する、それはそうなのですが、それでもやはり皮をむく、よく洗うということがまったく無意味なわけではありません。ある程度、農薬は落とせます。

わが家では大きなボールに重曹大さじ1杯を溶かし、そこへ野菜や果物を1~5分浸けています。重曹には強力な農薬吸着の働きがあるのです。その後、流水でしっかりと洗う。そして皮をむく。

ちなみに重曹の代わりに塩水を使うご家庭もありますが、重曹のほうが農薬除去力がずっと強い。酢水を使う方法もあると聞き試しましたが、お酢のにおいが食材にうつります……。

3.残留農薬の少ない野菜を食べる

旬の農作物は農薬使用量が比較的少ないものですから、そういうものを中心に食べる、というのもかしこい食事法です。旬の野菜は栄養分も豊富です。

以下は残留農薬が少ない野菜と果物のリストです。

残留農薬が少ない野菜

  • タマネギ
  • キャベツ
  • なすび
  • アスパラ
  • アボカド
  • とうもろこし
  • さつまいも

残留農薬が少ない果物

  • スイカ
  • メロン
  • キウイフルーツ
  • マンゴー
  • パイナップル
  • パパイヤ
  • グレープフルーツ
memo

輸入物は別です。収穫後に農薬が散布されるケースが多いからです。

さいごに

わが家にもチビが一匹棲息しているものですから、きちんと調べてみました。

アトピーが治ってからオーガニック野菜を買うのはやめていたのですが、人より敏感な体質ですし、野菜はやはり無農薬か低農薬にしたほうがいいかなあ、とあらためて思いました。味わいもまるきり違いますからね。化学肥料の野菜は栄養価も数分の1に落ちているそうです。

まあ家計に響くので、とりあえず今夜は重曹でよく洗って食べることにします(笑)。

関連記事





Medical University of South Carolina
Pesticides are Associated with Allergic and Non-Allergic Wheeze among Male Farmers. Jane A. Hoppin, David M. Umbach, Stuart Long, Stephanie J. London, Paul K. Henneberger, Aaron Blair, Michael Alavanja, Laura E. Beane Freeman, and Dale P. Sandler
TIME「Pesticides Could Cause Unexpected Allergic Reactions」
American College of Allergy, Asthma & Immunology
農薬工業会
農林水産省「農薬」
アメリカの環境保護団体EWG
厚生労働省「食品中の残留農薬等検査結果について」(平成24年度)
厚生労働省「食品中の残留農薬等」
FDA(米国食品医薬品局)「残留農薬モニタリングプログラム」
米国小児科学会(AAP)「Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Urinary Metabolites of Organophosphate Pesticides」Maryse F. Bouchard, David C. Bellinger, Robert O. Wright, Marc G. Weisskopf
「Pesticide Exposure and Child Neurodevelopment」Jianghong Liu, PhD, Associate Professor and Erin Schelar, BSN, nursing student
「ATTENTION DEFICIT/HYPERACTIVITY DISORDER AND URINARY METABOLITES OF ORGANOPHOSPHATE PESTICIDES IN U.S. CHILDREN 8?15 YEARS」Maryse F. Bouchard, PhD., David C. Bellinger, PhD., Robert O. Wright, MD, MPH., and Marc G. Weisskopf, PhD.
CNN「Study: ADHD linked to pesticide exposure」
TIME「Sign InSubscribe Study: A Link Between Pesticides and ADHD」
「Global Prevalence of Autism and Other Pervasive Developmental Disorders」Mayada Elsabbagh, Gauri Divan, Yun-Joo Koh, Young Shin Kim, Shuaib Kauchali, Carlos Marcin, Cecilia Montiel-Nava, Vikram Patel, Cristiane S. Paula, Chongying Wang, Mohammad Taghi Yasamy, and Eric Fombonne

GMO作物の危険性 ~新たなアレルギーを引きおこしている!?

遺伝子組み換えトウモロコシ

遺伝子組み換えトウモロコシ

トランプ大統領の突然の離脱宣言によって、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は有名無実化しましたが、あのまま米国主導で成立していれば、日本にもGMO(遺伝子組み換え)作物が怒濤のようになだれこんできたはず。

わが国では現在、GMO(遺伝子組み換え)作物の表示が(完全ではないにしろ)義務づけられています。が、TPPの枠組みのもとで、それも撤廃されていた可能性が高いのです。

間一髪、危機を回避した、というところです。いつまた危機がやってくるかはわかりませんが……。

GMO(遺伝子組み換え)作物は、アトピーに関係する

なぜ当ブログがGMO作物についてお話しするかというと、アトピーや喘息といったアレルギー疾患に関係しているからです。

GMO穀物やGMO大豆、GMO野菜には、害虫に強くするためにある種の毒素(Bt毒素)が組みこまれます。わたしたちの身体はこの毒素を異物と判断するため、アレルギー疾患をまねく可能性があることが指摘されているのです。科学者たちは、植物に外来の遺伝子を導入することで 、感受性の高い人たち(アトピーの方はみんなそう)に新たなアレルギー反応を引き起こす可能性があると推測しています。

しかもGMO作物のこの遺伝子は、腸内で消化される際も「崩壊」しないことがわかっています。

残念ながら現状、GMO作物とアレルギー疾患との、直接の関連性を立証する研究はありません。

しかし、米国ではGMO作物と普及率の増加と、食物アレルギーの発症率の増加にあきらかな相関関係が見られるそうです。たとえばGMOピーナッツが主流となった1990年代後半から2002年代前半にかけ、子どものピーナッツアレルギーが倍増。いまでは子どもの50人にひとりがピーナッツにアレルギーを持っています。

子どもたち

GMO作物が爆発的に普及する10年間に、子どもの17人にひとりが食物アレルギーを発症。全国の病院のER(緊急救命室)では食物アレルギーの緊急事態が265%増加したといいます。こうしたデータを見ると、子どものアトピーの原因になっているケースもあるのでは、と感じますね。

GMO(遺伝子組み換え)作物は危険

GMO作物の関連企業は、当然ながら「GMOは安全」と喧伝しています。でも、それはまっ赤なウソだと糾弾する科学者たちがいます。

その急先鋒が、仏カーン大学の分子生物学教授教授、ジル=エリック・セラリーニさんです。セラリーニさんは実験によって、GMO作物に強い発がん性があることを確認しました。

ラットこの実験では700日間、遺伝子組み換えトウモロコシをラットに与えました。すると対照群(遺伝子組み換えでないトウモロコシを与えたラットたち)に比べて、腫瘍の大きさが2~3倍となり、メスの死亡率も2~3倍になったそうです。さらに実験では1年くらいあとに腫瘍が出現することもわかりました。

つまりGMO作物には長期間食べつづけることで、発がんするという長期毒性があるというわけです。

そもそもGMO作物の種苗を販売する企業は3か月程度の動物実験を行なうだけで、それで「GMOは安全」と宣言していたのです。ちなみにいまも、自分たちのGMO作物によって消費者が被るリスクを回避するための研究を開始する気配はありません。

GMO作物との関連が疑われる疾患はほかにこんなものがあります。

  • Ⅱ型糖尿病
  • 自閉症

GMO作物の、日本へ輸入量は増加している

日本国内ではいまのところ、食用としてのGMO作物の栽培は行なわれていません。でも輸入量は、2000万トンを超えていて、輸入穀物の半分以上はすでに遺伝子組み換えです。たとえばトウモロコシはほぼ100%輸入に頼っているのですが、その9割以上はGMO品種です。

同様に大豆や菜種も9割以上がGMO品種です。いつの間にか、日本はGMO作物の消費大国になっていたのです。

輸入作物のGMOと非GMOの比率

主要なGMO作物の年間輸入量の推定値です。財務省貿易統計(2016年)、食料需給表(2015年)、ISAAA年次報告(2016)などをもとに作成しています。国内のお米の消費量は700万トンほどですから、日本人はその3倍近いGMO作物を消費しているということですね。

GMO作物は意識して避ける

ポップコーン

国内で流通しているGMO作物の代表は大豆、トウモロコシ、じゃがいもなど。こうした輸入農作物については「遺伝子組み換えでない」と書かれたものをきちんと目利きするようにしています。とくに毎日の食事で注意したいのが、次のような加工食品です。

  • お醤油、豆腐、お味噌、納豆、油揚げ、豆乳
  • コーン缶、ポップコーン、コーンフレーク
  • ポテトチップスやフライドポテト

遺伝子を組み換えられた農作物がアトピーの直接の原因という可能性は少ないと思いますが、なるべく避けるのが賢明なようです。


農林水産省「遺伝子組換え農作物をめぐる国内外の状況」
農林水産省「遺伝子組換え農作物の現状について」
厚生労働省「遺伝子組換え食品Q&A」
消費者庁「食品表示に関する共通Q&A」
環境省「バイオセイフティークリアリングハウス」
「Conclusiveness of toxicity data and double standards」G.E.SeraliniR.MesnageN.DefargeJ.Spiroux de Vendomois
「Food and Chemical Toxicology」Gilles-Eric Seralini, Emilie Clair, Robin Mesnage, Steeve Gress, Nicolas Defarge, Manuela Malatesta, Didier Hennequin, Joel Spiroux de Vendomois
「Biological effects of transgenic maize NK603xMON810 fed in long term reproduction studies in mice. 」(Report-Federal Ministry of Health, Family and Youth. 2008)Velimirov A, Binter C, Zentek J.
「Effects of diets containing genetically modified potatoes expressing Galanthus nivalis lectin on rat small intestine.」(Lancet 354)Ewen S, Pustzai A.
「A three generational study with genetically modified Bt corn in rats: biochemical and histopathological investigation. Food Chem.」(Toxicol. 2008)Kilic A, Aday M.
財務省貿易統計(2016年)
食料需給表(2015年)
ISAAA年次報告(2016)

ヨーグルトはやめるべき!? おすすめ一覧、食べ方、注意点

逃げだす乳酸菌

ヨーグルト

生蜂蜜かオリゴ糖を書けて。季節のフルーツを入れて食べるのもおいしいものです。

アトピーに効果のあるヨーグルト

一時期、わたしは熱心にヨーグルトを食べていました。ふつうはデザート感覚だと思いますが、わたしの場合は食事そのものでした(笑)。

もちろん乳酸菌の力を使って、腸内の細菌バランスを改善するのが目的。乳酸菌やビフィズス菌は悪玉菌やカンジダを減らし、粘膜を保護し、アレルギーを緩和してくれることで知られていますからね。

海外ではリーキーガットカンジダの治療を目的に、ケフィアヨーグルトを食べる人も多いそうです。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌にもさまざまなものがあります。なかには、アレルギーやアトピーの改善に効果があると謳っているものもあります。タカナシの「おなかへGO!」や、オハヨーの「L-55」、小岩井の「KW乳酸菌」などです。

ヨーグルトと自分の腸内細菌との相性は、1日200gを7~10日間食べつづけ、身体の様子が変わってきたかどうかをチェックするのがいいそうです。

アトピー改善効果のあるヨーグルト

以下はアトピー改善に役立ちそうなヨーグルトです。試すつもりで調べました。

メーカー商品名菌種健康機能
フジッコカスピ海ヨーグルトクレモリス菌FC株アトピー抑制、免疫活性、肌荒れ改善、整腸、
グリコおいしいカスピ海クレモリス乳酸菌CHCC2907株アトピー改善、免疫活性、整腸
メイトー増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
メイトーおなかにおいしいヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
タカナシおなかへGG!LGG乳酸菌アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
小岩井大人の元気ヨーグルトKW3110株アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
オハヨーL-55L-55乳酸菌アレルギー抑制、整腸
あせひらあせひらヨーグルトLP28株乳酸菌アレルギー抑制、免疫活性、整腸
明治ブルガリアLB81乳酸菌肌荒れ改善、整腸
雪印ナチュレ恵ガゼリ菌SP株、ビフィズス菌SP株免疫活性、整腸、メタボ、抗酸化作用
カゴメ植物性乳酸菌ラブレプレーン(ドリンク)ラブレ菌免疫活性、整腸
森永ビヒダスBB536株免疫活性、整腸
ヤクルトヤクルト(ドリンク)シロタ株免疫活性、整腸 ※砂糖使用
よつ葉北海道十勝プレーンヨーグルト生乳100ビフィズス菌Bb-12免疫活性、整腸
明治R-1R-1乳酸菌整腸、インフルエンザ、風邪
セブンプレミアム北海道ヨーグルトLA-2乳酸菌整腸

ちなみにわたしが手始めに食べたのは、セブンプレミアムの「北海道ヨーグルト」。何の変化も感じられなかったので、次は「カスピ海ヨーグルト」。てきめんでした。夜食べたら、放屁がとまらず、その日の夜にはもう排便。翌日から便通がぐっと改善。ヨーグルトジプシーにならずにすみました。1日600グラムほど食べていました(笑)。

というわけで、上に挙げているヨーグルトの大半を食べていませんが、ほんとうはいろいろ試してみたかった。酸味の強いもの、コクのあるもの、さっぱりしたものと、それぞれ味わいに差がありますので、食べくらべるのも楽しいですからね。

ヨーグルトの食べ方

ヨーグルトはいつ食べる?

食前です。食前に食べることで、おなかがふくれて、食べ過ぎを防げます。プレーンヨーグルトひと箱で300kcalくらいありますから、低脂肪のものを選ぶのも一手。

わたしは乳酸菌の餌になる生蜂蜜かオリゴ糖をかけていました。生蜂蜜の有機酸には善玉菌を増やす働きがあります。オリゴ糖は乳酸菌の大好物。砂糖のように、アトピーを直接悪化させることもありません。

といっても、使いすぎは禁物。カンジダも喜んでいますから。

ヨーグルトは温めて食べる

電子レンジで1分ほど温めれば(上写真)、胃腸を冷やさず、消化にもいいと聞き、しばらくそうしていました。

が、電磁波が生菌を殺すのではないかと思い、途中から電子レンジはやめ、湯煎に切り替えました。小鍋にお湯を用意して、容器ごとしばらく浸けておくだけです。乳酸菌は熱にとても弱いので、お湯は人肌です。

アトピーにヨーグルトは不向き?

さて、じつはここからが本題です。

運命のヨーグルトと出会ったわたしでしたが、毎日会っていたら倦怠期を迎えてしまったのです。乳製品の過敏症(遅延型食物アレルギー)になってしまった。どう考えても、ヨーグルトの食べ過ぎが原因ですね。乳製品を食べると具合が悪いと感じるようになり、犯人はひょっとしてこいつらではないかと疑いを持ちはじめました。

くわしい経緯は以下の記事に書きましたが、アレルギー検査を受けてみたら「クロ」だったのです。

乳たんぱくが弱った腸粘膜から体内に侵入し、気づかないうちに抗体がどんどん溜まっていったのでしょう。アトピーの人は乳製品や卵を頻繁に食べていると食物アレルギーになりやすいといわれますが、それを身をもって立証したわけですね。トホホ。

なお、過敏症(遅延型食物アレルギー)は、はっきりした自覚症状があらわれないこともあります。けれど原因となっている食物を食べつづけると、抗体と抗原の複合体が体内に蓄積し、長い目で見ると、肉体が大きなダメージを受けていきます。

この経験から、腸粘膜の再建が進むまで、アトピーならヨーグルトを毎日食べるのをよすべきだぞ、とわたしは考えるようになりました。せめて1日置きにしておけばよかった。

さらにあとで知ったのですが、乳製品アレルギーでなくても乳製品は毎日摂るべきではないのです。

ヨーグルトでは腸内細菌叢は変わらない?

ところで、腸内環境の改善を期待してヨーグルトを食べても無意味だという専門家もいるようです。その論旨はこう。

ヨーグルトは数のうえでも能力のうえでも力不足

わたしたちのには100兆個の微生物がいます。

  • 100,000,000,000,000個

1000兆個という説もあります。

  • 1,000,000,000,000,000個

これは地球上の全人口のおよそ1万5000倍に相当します。それがすべて、お腹のなかにいるわけです。

もし彼らのすべてが基本的にわたしたち人間に「友好的」だとしても、細菌同時が友好的な関係築いているかというとそうではありません。それぞれの種は仲間同士でかたまって、ほかの集団とつねに陣取り合戦を繰りひろげています。弱い相手は容赦なく叩きだします。仲間同士でも食べ物の争奪戦を展開しています。そして少しでも豊かな領土を求めて移動しています。そのための鞭毛を持っています。そんな戦場に、カップ入りヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は入っていくのです。

彼らはいわばよそ者。人生初の海外旅行に浮かれている、農協のおじさんたちみたいなものです。もちろんそこが戦場だということはご存知ない。栄養豊富なヨーグルトでのんびりしているおじさんたちは、数でいうと100億ほど。いまから見知らぬ土地の戦闘に巻きこまれるのです。100億個と聞くとそれなりの数に思えますが、1000兆個に比べるとゼロが5つも足りない。

  • 1,000,000,000,000,000個
  • 10,000,000,000個

いかにも頼りない集団ですね。

しかしおじさんたちはひとりで10万の敵に立ち向かわないといけない。卵から孵化したばかりの稚魚が大海原に投げだされて戸惑うように、ヨーグルトにいた菌も行き先を見失っておろおろします。そこへ腹をすかせて待ちかまえている先住部族が襲いかかる。それを退け、自分たちの居場所を確保するのは並大抵のことではありません。

旅行者は数の面で不利なばかりでなく、戦闘能力にも大きなハンデがあるのです。旅行者はみんな同じ遺伝子を持つ細菌ですから、同じ戦い方しかできないのです。

腸内にうごめく1000種以上の先住菌たちには数百万という遺伝子があるといわれています。その数だけの戦術を有しているということです。

でも旅行者の戦い方はワンパターン。ヨーグルトにわたしたちの健康状態に貢献する力があったとしても、宿主の腸内できちんと仕事がこなせなければ、わたしたち自身もその利益を享受できませんね。

以上のようなことが、ヨーグルトなんて食べても無意味だ、という方たちの論拠です。

逃げだす乳酸菌

さいごに

そんなふうに筋道立てて説得されると、なんだかそんな気がしてきます(笑)。

が、カスピ海ヨーグルトがわたしのおなかの健康に貢献してくれたのも事実。1日600グラムも食べていたからでしょうか。10万人に7~8人で立ち向かえば、なんとかなるのでしょうか。はたまたカスピ海ヨーグルトの菌たちは、一騎当千の強者ぞろいなのでしょうか。あるいはわたしの気のせいだったのか――。

ヨーグルトが食べられなくなってから、わたしはぬか漬けザワークラウトを手づくりするようになりました。乳酸菌サプリ(参考:乳酸菌サプリ比較)にも目を向けはじめました。すると、ヨーグルトを食べていたころよりさらにおなかの調子はよくなりました。

これもまた事実。

ヨーグルトは動物性のたんぱく質と脂肪のかたまりです。消化に悪い。おなかにもたれることがあります。悪玉菌も増やします。その点、植物性の乳酸菌やサプリなら安心。カロリーもほとんどありませんからね。

そんなわけで、遅まきながら、ぬか漬けとザワークラウトをおすすめしておきます。

以下のページでは、乳酸菌やビフィズス菌のアトピー改善効果、免疫活性作用、腸粘膜保護機能に関する、最新の研究データを盛りだくさんで紹介しています。プロバイオティクス(生きている有用微生物)が直接あるいは間接的にアトピーを癒やしてくれるのはたしかです。そして微生物の力を借りる方法は、ヨーグルトのほかにもたくさんあるということを知っておいてくださいね。


『なぜ「牛乳」は体に悪いのか ―医学界の権威が明かす、牛乳の健康被害』(東洋経済新報社)フランク・オスキー・著、『牛乳・乳製品の知識』(幸書房)堂迫俊一・著、『医者いらずの食 (veggy Books) 』(キラジェンヌ)内海聡・著、『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!』(文藝春秋)NHKスペシャル取材班・著、『食べるな、危険!』(講談社)日本子孫基金・著、『最新 食べるな、危険! その不調の原因はここにある。』(幻冬舎)小若順一・著、『「強い体」をつくる食べ方』(マキノ出版)内海聡・著、『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』(河出書房新社)アランナ・コリン・著、『失われてゆく、我々の内なる細菌』(みすず書房)マーティン・J・ブレイザー・著

効果に手ごたえあり、試す価値ありのリンパマッサージ

リンパマッサージ、顔

リンパマッサージは半身浴とセットでやると効果的

半身浴の最中は血行がかなりよくなって、排尿が促進します。そこへリンパマッサージをプラスすることで、体内の掃除はさらに進むのです。

リンパのしくみをさらっと説明しておきます。

リンパってなに?

ゴミ回収車のような役割を果たしています。

体内のゴミ(老廃物や毒素など)はリンパ液が拾い集め、リンパ管を伝って鎖骨の中央あたりまで運ばれます。そこでゴミは血管に引き渡され、今度は血管を伝って肝臓や腎臓へ入る。そして、ろ過され、おしっこやうんちといっしょに排泄されるのです。

血液のポンプは心臓ですが、リンパのポンプは筋肉です。だから血液と比較するとリンパの流れはとてもゆっくりで、1秒間に1センチくらいしか進まないのです。

リンパマッサージを行なうのは、リンパを無理やり流すためではありません(そんなことは不可能)。

当時のわたしは筋肉が落ちていた。筋力低下や運動不足はリンパを停滞させますので、リンパマッサージによって流れを改善し、リンパ管の詰まりを解消するのが目的です。

リンパマッサージのやり方

お風呂に浸かりながら、ゆったりとした気分で行ないます。

リンパマッサージ

まずは下半身からマッサージ。鼠径部(太もものつけ根)に向かって、いちばん遠い部分(足先)から肌をやさしく撫でていきます。リンパをゆっくり流していくイメージで行ないます。下半身が終わったら、上半身。鎖骨と腋の下に向かって、手首から順番にマッサージしていきます

リンパマッサージ、顔

最後は頭部です。まず顔全体から耳下腺へのマッサージ。ついで、あごのラインに沿って顎下腺へとマッサージ。最後は、首筋を鎖骨に向かってマッサージします。リンパ液は皮膚のすぐ下を流れていますから、強く押すとかえって流れが滞る恐れがあります。やさしくなでるように行なうのがポイントです。

リンパマッサージが終わったら、わたしは鳩尾(みぞおち)の周囲を指先でとんとん叩くようにしていました。そこには、身体の抵抗力をあげる働きをしている「胸腺」があり、指先で軽く刺激を与えると活性化できるからです。女性の場合は、乳がんやしこりの予防にもなるそうですよ。

さいごに

はじめてリンパマッサージを行なったときのこと。デトックスをできるかぎり促進してやろうと力んでしまい、力を入れすぎたり、時間をかけすぎたりしてしまいました。

すると湿疹がひどくなったのです。なにもなかったところにまで湿疹ができたのです。一種の好転反応ですね。

おそらくリンパマッサージによって、身体の奥底に沈殿していた老廃物が動きだしたのでしょう。老廃物はリンパ管や血管によって全身に運ばれ、しかし排泄できなかったものが別の場所で新たな炎症を引き起こしたのだと思います。

アトピーの身体は、ゴミ屋敷のようなものですから。

リンパマッサージもやりすぎはよくない。ほどほどにしておくべき。

入浴と半身浴の方法についてはこちらにくわしく書きました。


Wikipedia「リンパ」リンパ管疾患情報ステーション一般財団法人日本予防医学協会Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.Awikipedia「Manual lymphatic drainage」、「Milady’s Guide to Lymph Drainage Massage」(Ramona Moody )、「Modalities for Massage and Bodywork」(Stillerman, Elaine)、「The Bodywork and Massage Sourcebook」(Levine, Andrew)、「Complete Lymphedema Certification」(Academy of Lymphatic Studies)、「Manual Lymph Drainage Combined With Compression Therapy for Arm Lymph- edema Following Breast Cancer Treatment」(Swedish Agency for Health Technology Assessment and Assessment of Social Services)、「Effects of manual lymphatic drainage on breast cancer-related lymphedema: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」(Huang TW, Tseng SH, Lin CC, Bai CH, Chen CS, Hung CS, Wu CH, Tam KW)、「Investigating the Mechanisms of Massage Efficacy: The Role of Mechanical Immunomodulation」(Christine Waters-Banker, PhD, ATC,* Esther E. Dupont-Versteegden, PhD,* Patrick H. Kitzman, PhD,* and Timothy A. Butterfield, PhD, ATC, FACSM)「Crowhurst S, et al. (2013). How to do self-lymphatic massage on your lower body.」 「Harlow L, et al. (n.d.). Coping with lymphedema. 」「Majewski-Schrage T, et al. (2016). The effectiveness of manual lymphatic drainage in patients with orthopedic injuries. 」「Mayo Clinic Staff. (2017). Lymphedema. 」「Piller NB, et al. (2004). Manual lymphatic drainage ? An effective treatment for lymphoedemas.」

体にやさしい、無添加の自然派調味料

醤油

調味料は完全無添加の安心なものを選ぶし

わたしが毎日の食事に使っていて、身体への安全面はもちろん、風味にも満足がいったものを紹介します。食事制限中はとても重宝するはず。

こう見えても、昔はあちこち食べ歩いていましたし、いまも家族の胃袋を支えるクッキングパパ(レシピをとくとご覧あれ)。舌は肥えているのです(笑)。

基本調味料

料理の味つけのかなめは「さしすせそ」。すなわち、砂糖、塩、お酢、醤油、味噌です。まずはこの5つから。

あ、日本酒とみりんもこの仲間ですね。入れておきます。

お砂糖

甘味料

砂糖はNGです。絶対に使いません。完全な健康体であっても使わないにこしたことはない。生活習慣病の最たる原因になっていると、世界中の学者が指摘しています。

身体が打撃を受けなくてすむのは、

  • ステビア(天然由来)
  • オリゴ糖
  • 生蜂蜜
  • エリスリトール
  • キシリトール

理由は砂糖の記事にくわしく書きました。

オリゴ糖を選ぶ際は、高純度のものをよく目利きしています。麦芽糖やブドウ糖などが使われているものが少なくありません。

お塩

塩

天然塩(自然塩)を選びます。「食塩」というのは、ミネラルを完全に削ぎ落とした、ただの塩化ナトリウム。その害に関しては、ずいぶん昔から世界中で指摘されています。だから最近は店頭でも天然塩や自然塩がずらりとならんでいるのです。

わたしが使っているのは、

  • 岩塩
  • 天日塩

天日塩は、オーストラリアの海水を太陽と風にさらし、18か月かけてつくられた自然塩。岩塩は、ヒマラヤ山脈の地下数百メートルから採掘されたもので、ミネラル分をたっぷり含みます。

お酢

お酢

900ミリリットル入りが200円以下で売られているような醸造酢は、避けています。原材料(小麦、お米、トウモロコシなど)は、ほとんどがGMO(遺伝子組み換え)作物。アルコールや酒かすなどを添加し、温度管理することで、発酵を人工的に早めたものです。

ナチュラルなお酢を使うべきです。天然醸造のお酢はやや値が張りますが、大量に消費するものではありません。

わたしが使っているのは、

  • 醸造期間1年以上の黒酢
  • オーガニックの純りんご酢
  • オーガニックのバルサミコ酢
黒酢
黒酢はちょっと高いのですが、ほんものです。鹿児島の老舗が手塩にかけて育てたお酢で、原料は蒸し米と米麹と地下水だけ。これを露天の大きな壺の中に仕込む。すると、土地に棲みついているさまざまな微生物がまずは糖分に分解し、ついでアルコール発酵させ、最後に酢酸へと変えていくのです。じつは見学したことがあるのです。ほんとうにおいしいですよ。

カンジダ症になってからは、純りんご酢もよく使うようになりました。リンゴ酢には腸内の乳酸菌を増やし、カンジダを減らす働きがあります。それ以外のお酢だと、アレルギーの反応(交叉反応)があらわれることもあるのですが、りんご酢は何の問題もなく使えます。

バルサミコ酢はサラダにかけるとうまいのです。

お醤油

醤油

化学調味量の使われているものは避けています。

醤油というのは本来、大豆と小麦と塩だけでできるものです。ところが、脱脂加工大豆(大豆油を搾ったあとの絞りかす)を使っていたり、大豆より小麦のほうが多かったり、アルコールが使われていたりするものが、格安のものには多い。いちいち原材料を確認するのが面倒なら「丸大豆醤油」と銘打ったものを選んでおけばOK。丸大豆醤油は一般に、大豆と小麦と塩だけで醸造されています。

小麦不使用のお醤油もよく使います。いまでいうところのグルテンフリー食品ですが、大豆だけで醸されるお醤油というのは、わが国の伝統的な「たまり醤油」です。「たまり」は本来、大豆と塩だけで醸したお醤油のことをいうのです。最近は「たまり醤油」というと、ふつうの醤油に化学調味料などを添加して、味を調えたものを指すようですが……。

ちなみに写真のグルテンフリー醤油は、小麦を使わないぶん味がしっかりしています。お刺身や冷や奴、サラダにもよく合います。ほとんどこればかり使っています。原材料にアルコールが使われているのですが、いたしかたなし。天然醸造の(ほんものの)たまりは何倍もの値段です。ふだん使いにはさすがにできません……。

ナンプラーわが家ではナンプラーも必需品。ナンプラー(魚醤)は、アンチョビなどの小魚を発酵させてつくるお醤油です。タイの基礎調味料で、ココナッツオイルともじつによくマッチ。南国風の食べ物が好きなら、キッチンに1本置いておくといいですよ。

カタクチイワシの風味がしっかり効いていて、スープのペースにもなります。フライパンで熱するとぷんと香ばしい香りが立ちます。いつもの野菜炒めもがらりと顔つきが変わります。わが家ではお醤油の代わりにいろいろ活用しています。

無添加のお味噌

味噌

化学調味料(食品添加物)を使ったものも、最近はだいぶ減ってきましたね。お店でも無添加を謳ったものが増えています。

お味噌は無添加で、原材料が大豆、お米、塩だけのものを選びます。小麦が使われているものは避けます。大麦が使われているものもあります。おいしいのですが、糖分が多いから使いません。

八丁味噌も常備しています。煮込みや赤だしに欠かせませんからね。ふつうのお味噌は煮込むと風味が死にますが、八丁味噌は深みが出る。赤だしは、大豆と塩だけで醸される豆味噌(つまり八丁味噌)に、米味噌(ふつうのお味噌)を混ぜあわせたものです。赤だしも八丁味噌があればつくれるのです。

日本酒

日本酒

醸造アルコールなどを使っていない、自然なお酒を使うようにしています。つまり、お米と米麹だけでできているもの。純米酒でOKです。料理用ですので、もちろん高価なものは使いません。写真左のにごり酒はそのまま飲むためのもの(笑)。

料理酒は使いません。余計なものがたくさん入っています。

みりん

みりんは糖質のかたまりです。腸内細菌と血糖への影響を考えると、あまり使う気になりません。日本酒で代用できます。

出汁(だし)、スープのベース

出汁の具材、昆布、ワカメ、いりこ

基本的には毎日、煮干しと昆布で出汁をとるようにしています。かつお節を使うこともあります。

顆粒の「だしの素」は化学調味料たっぷりですから、使いません。出汁をとるのが面倒なときは、自然素材の出汁パックを使っています。

出汁の材料

出汁の材料は天然物ですから、食品添加物の心配はまずありません。産地に注意して選んでいます。

うちは子どもがいますので、放射性物質には気を遣っています。海藻は放射性物質を吸着しやすいそうですので、昆布は日本海側のものにしています。煮干しは瀬戸内産。鰹は回遊魚ですので、どこで獲れたかを気にしてもしかたない。ただし、カビつけされていないもの(花かつお)を使うようにしています。カンジタ症の身体はカビ全般に敏感ですからね。

無添加の出汁パック

出汁パック

かつお節と煮干し、昆布、しいたけ、アジの粉末をブレンドしたものをよく使います。

  • 天然だしの素パック

お味噌汁3~4人分の出汁がとれます。水といっしょに火にかけ、沸騰したら5分間煮だすだけ。自家製だしにはかなわないものの、合格点です。

もっと楽ちんなのが、だし栄養スープ。ひとり分の味噌汁やスープをつくる際にとても便利。単身者にとてもおすすめ。

原材料は、でんぷん、イワシ、かつお、昆布、椎茸、無臭ニンニク。これらを煮込んでドロドロにしたあと、特殊な方法でろ過。腸が吸収しやすいペプチド状になっています。

だし栄養スープ

熱湯に入れてかき混ぜるだけで、じつに芳醇な味わいが楽しめます。正直にいってしまうと、自家製だしに匹敵するうまさ。めんつゆや料理の味つけにも使います。風味もさることながら、アトピーなどで弱った身体への栄養補給にもなります。ただちょいとお高い。

無添加の鶏がらスープ

鶏がらスープ

現状、無添加のものは存在しません(見つけたら教えてください)。

化学調味料無添加の鶏がらスープというのがあったので買ってみたら、砂糖や乳糖のほか、○○エキス(チキンエキス、酵母エキス、ポークエキス、野菜エキス)が使われていました。

鶏がらスープの原材料

まず酵母はカンジダ症にはNGです。また「○○エキス」は製造工程の関係から、食品添加物(化学調味料)に分類されませんけれど、化学調味料そのものです。微量で強いうまみを感じますし、加水分解(化学反応)などを行なって製造されています。原料や製造方法を疑問視する声もあります。これがデカデカと「無添加」と書いてある加工食品に高確率で使われている。それを見るたび、なんともやるせない気持ちになります。

無添加のブイヨン

ブイヨン

鶏がらスープと同じで、酵母エキスなどが使われているものがほとんど。ところが探したらあった。

で、使ってみたのですが、なんだかうまみが強すぎる。おかしい……と思い、原材料表示をもう一度入念にチェック。怪しげな文字がある。「disodium inosinate and guanylate」。翻訳すると「イノシン酸ナトリウム」と「グアニル酸」。あ、核酸のことではないか。化学調味料の仲間だ。英語力のなさを呪った1日でした。

無添加の麺つゆ

わずかに存在していますが、おいしくありません。自分で出汁をとり、そこへお醤油とお酒を入れて数分煮立たせたら、ふつうにうまい麺つゆができます。うちの娘は、高価で評判のいい市販の麺つゆ(化学調味料入り)より「ずっとおいしい! パパ、天才だね」と言ってくれます。

調理油

調理油

サラダ油やキャノーラ油などのは使いません。トランス脂肪酸を含む可能性が高いですし、リノール酸の摂り過ぎになります。リノール酸は体内の炎症やアレルギーの原因です。

わが家では、加熱調理にはエキストラバージンオリーブオイルか、オーガニックのエキストラバージンココナッツオイルを使っています。さらにオメガ3系脂肪酸をきちんと補給するために、えごま油や亜麻仁油(フラックスシードオイル)をサラダにかけたりしています。

バター、スプレッド

バター

乳製品はめっきり口にしなくなりました。でも、バターの風味が恋しくなることはあります。黒パンに塗ったり、や魚を焼いたり、ムニエルにしたり、パスタに隠し味として入れたりもしたい。

そういうニーズを満たしてくれるが、ココナッツバターやアーモンドバター、澄ましバター(ギー)です。

ココナッツバターとアーモンドバターは日本製がありませんから、海外製を使います。もちろんオーガニックを選びます。おもにパンのスプレッドとして使います。

ギーは、バターオイル。発酵バターから水分とたんぱく質を除去した純粋な乳脂肪ですから、カゼインなどの乳たんぱくを含みません。乳製品の食物アレルギーでも乳糖不耐症でも大丈夫。バターのように熱するとすぐ煙が出たり、焦げついたりしません。料理にとても使いやすいのです。

オーガニックの牧草で飼育された乳牛のミルクからつくられたギーを使っています。グラスフェッドビーフ(牧草飼育の牛)は、穀物牛(穀物を食べて育つ牛)とちがって、カビ汚染の心配がないからです。

この健康法に含まれるカンジダ対策について

アトピーを癒やしながら、カンジダ症も癒やす

アトピーを癒やしながら、カンジダ症も癒やす

アトピーの方の腸内では、高確率でカンジダが増殖しています。第一章でお話ししたとおり。当ブログの現在の健康法は、アトピーの原因である腸内環境の改善を目的としています。当然、カンジダ対策も同時に行なえるものとなっています。

「カンジダクレンジング」と呼ばれるカンジダ治療のためのプログラム内容は一般に以下のようなもの。アトピー克服後にカンジダを再繁殖させてしまったわたしが実践したのもだいたいこんなところでした。

このうち、当ブログのアトピー向け健康法に含まれるものには○印をつけていきます。

アトピー向け健康法に含まれる

わたしが実践(△は役に立たなかった)

一般によく用いられるカンジダ症の手当て
【カンジダの殺菌】
ココナッツオイル(バター)
生姜、生ニンニク
パウダルコ(お茶、サプリメント)
どくだみ茶
抗真菌剤
抗カンジダサプリメント
製油(エッセンシャルオイル)
腸内細菌バランスの回復】
乳酸菌乳酸菌サプリ)とオリゴ糖
発酵食品(ぬか漬け、味噌、納豆ほか)
大量の野菜
海藻類
リンゴ酢
【カンジダ増殖抑制】
砂糖や甘いものをやめる
精製炭水化物をやめる
果物を控える(やめる)
大型魚をやめる(水銀汚染)
【交叉反応対策(カビ対策)】
新鮮で安全な食材を選ぶ
きのこ類を控える
日本酒、みりん、お酢を控える
ナッツを控える
コーヒーをやめる(控える)
【腸を癒やす】
小麦(グルテン)をやめる
乳製品(ヨーグルトも)をやめる
肉を減らす
ナス科野菜(レクチン)を控える
大豆と小豆以外の豆類をやめる
辛いものをやめる
食物アレルギーのある食べ物を避ける
消化酵素
天草の生薬(カンゾウ)
ケルセチン
アカニレ樹皮(スリッパリーエルム)
L-グルタミン(アミノ酸)
大量の水を飲む(水道水の塩素はNG)
【肝臓の負荷軽減(解毒目的)】
お酒(アルコール)をやめる
煙草をやめる
【免疫力を高める】
抗生物質、ピルを使わない
ステロイド、免疫抑制剤を使わない
炎症を抑える油(オメガ3系脂肪酸)
ビタミンC
亜鉛
それぞれの方法がカンジダ対策にどう有効なのか、その理由がわからない方もおられるかもしれませんが、ここはスルーしてしまってOK。先の記事でくわしく説明しています。

いかがですか。

当ブログの健康法(以下)には、カンジダ対策の大部分が含まれていることがおわかりいただけたかと思います。

アトピーの方がとりくむべきは、やさしいカンジダ対策

わたしが実践した手当てのなかで含まれていないのはごくわずか。そのなかでも抗真菌剤と抗カンジダサプリメント、エッセンシャルオイルはカンジダ症に苦しむ方がよく利用する方法です。

が、抗真菌剤や精油などを用いてカンジダを一気にやっつけると、強烈な好転反応が起きます。それがアトピーの症状と重なると、耐えがたい苦痛を味わうことになる。わたしはそう思います。

カンジダは内部に重金属(水銀など)を抱えこんでいます。彼らは死に際にそれを毒素とともに外へ放出。このときのバリア機能がまったく機能していなかったらどうなるか。水銀や毒素、さらにカンジダ自身の死骸が体内に大量に入りこむ。血流に乗って全身を駆けめぐる。

皮膚の炎症が猛烈に悪化するであろうことは想像に難くありません。アトピーの症状がまったくなかったわたしでさえ、強い好転反応を経験しましたから。肉体的に、精神的にカンジダたちより先に自分が参ってしまうのではないかと思います。

それともうひとつ、わたしは抗真菌剤の使用に疑問を抱いています。

2種類の抗真菌剤を順番に内服したのですが、好転反応に我慢して耐えたものの、結局それだけではカンジダを減らせなかったと感じているからです。じつはカンジダには何種類かあって、全部に効く抗真菌剤はないのです。ただいま絶賛繁殖中のAをやっつけても、今度はAに抑えこまれていたBやCが増える、といったことが起こる可能性があるのです。

この点、エッセンシャルオイル――オレガノオイルやティーツリーオイルは上手に使えば、強力な武器となります。全種類のカンジダに効果があるといわれています。ただ使ってみたところ、こちらも好転反応がきついうえに、身体に合いませんでした。

抗カンジダ用のサプリメントについては効果のほどがいまいち判然としません。役に立っていたのかもしれませんが、サプリの成分というのはパウダルコ(タヒボ、紫イペ)やニンニク、オリーブの葉、ホロピト(ニージーランドの抗真菌ハーブ)などで、食品から摂取しているものありましたし、そもそも天然成分ですから効き目はやさしいものです。

というようなことを総合すると、

当ブログの(アトピー向けの)健康法 ≒ カンジダクレンジング

といってさしつかえはないと考えます。

複数の抗真菌剤をローテーションで内服していくとか(むろん医師に指導のもとで)、炭水化物を完全にやめて完全な糖質制限を行なうとか、徹底的かつ厳格にやるという手はありますが、そういうのはかなり重篤な全身性カンジダ症の方に向く方法のように思います。

かりに重症のカンジダ症だとわかっている場合でも、アトピーが重症化しているときに抗真菌剤を用いるのは、先の理由からわたしはリスクが高すぎると感じる次第です。どうしても試してみたいという方は、かならず医師に相談してください。個人の判断でやるのは危険です。

ここまで読んでこられた方は、ぜひとも当ブログを頭から一度、通してお読みくださいね。

完治までの期間――最短100日、めざすは半年

手当てをスケジュール化した健康法

章の最後に、いちばん気になるお話をします。

アトピーは治るまでどのくらい時間がかかるのか

アトピーの最初の症状が肌にあらわれるはるか昔から、アトピー発症の条件がそろい踏みしていた。これこそ真実とわたしは考えています。アトピーの主原因である毒素や老廃物などが長年、身体を内側から汚染していたのです。そうして汚染がピークを超え、肌から押しだされてきたわけです。

そう考えると、アトピーは一朝一夕では治らない

ましてアトピー歴10数年の方が、発症したての方と同じ期間で治る、などということは到底期待できません。

症状が長引けば長引くほど、体内に蓄積した毒素や老廃物の量は増えています。体内汚染は拡大しています。解毒排泄器官も弱り果て、自然治癒力も衰えている。身体の細胞のすみずみまできれいになるには、相応の時間が必要と心得るべきです。

アトピー完治まで最短100日、めざすは半年

わたしの場合、100日でアトピーの症状が消失しました。

ただしその10年前に薬を完全に断っていました。断薬後は食事にもある程度、気配りをしてきました(外食中心の食生活を自炊中心に切り替え、ジャンクフードも減らしていた)。

さらに100日間の養生生活に入る直前には、瀉血療法(汚れた血を吸引で取りさる治療法)を実践。そのうえで本気で治す決意を固め、当ブログの健康法を構築、実践したのです。

してみると、いま現在ステロイドやプロトピック、抗アレルギー剤などの薬を使用中の方、ジャンクフードやインスタント食品ざんまいの食生活を送っている方、あるいは症状が全身に強く出ている方が、たった100日間で体内浄化とデトックスを完了させるというのはやはり荷が重い。

実際、当ブログなどを参考にして重症アトピーを完治させたという方たちに聞いた話を総合すると、完治までに最低半年くらいの期間を要している模様(軽症の場合、1か月で治ってしまったという方もおられます)。

半面、1年以上かかったという方たちには、厳しい食事制限に音をあげてどか食いして悪化したとか、治ってきたことに安心して甘いものを毎日食べていたらぶり返したとか、なんらかの明確な失敗要因があるようにも見えます。

ある読者の方からこんな報告をいただいたこともあります。「3か月で、肌のつやと色が完全に正常になった。完治まであともうひと息」。この方は25年来のアトピーで、最後はみごと完治されました(詳細は「アトピーが完治した人」の記事参照)。こういう例もあるので、アトピーが完治するまでの期間は個人差が大きい、ということです。

まとめると、生活改善に正しく取り組んだ場合の、アトピー完治までの平均期間はおおむね半年くらいではないか、というのがこのブログを運営するなかでわたしが得た印象です。

アトピー完治までの期間を半年に設定

手当てをスケジュール化した健康法

リニューアルに際して、わたしは健康法をスケジュール化してみました。

スケジュールについて

トップページの各ステップのところへ実施スケジュールがひと目でわかる図をあしらいました。さらに各ステップの基本ルールをまとめた記事では、それぞれの手当てをどのタイミングで開始すべきか、わたしの見解を書いています。

実践期間は6か月としています。その根拠はこの2つです。

  1. 最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算
  2. 読者の方々の体験から、半年間が妥当と判断

1.最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算

現在の健康法は、最初の100日間に実践した方法に、その後に取り組んだ施策(おもに食物アレルギー対策とカンジダ対策)も合体させたものとなっています。それらの実施期間を合算すると半年くらいになります。

現在の方法は、アトピーの手当てと同時進行で、カンジダ治療アレルギーの対策も行なっていく構成となっています。期間を100日間としてもいいのですが、やることが増えていますから、やはりそれは現実的ではなかろうと判断しました。

2 読者の方々の体験談から、半年間が妥当だと判断

さきほどお話ししたように、読者の方とこの5年間やりとりを行なうなかで、重症アトピー完治までの目安となる期間は半年くらいだろうという印象を持っています。腸内環境の改善とデトックスにはそのくらいかかるように思います。

100日間で治そうと考えると、無理も生じます。

たとえば、いきなりハードな食事制限を開始すると、だれでも体重が激減。わたしのように自宅に蟄居(家の外へ出ない)して手当てに専念するならかまいませんが、ふつうは社会生活に支障をきたします。

お寺のお坊さんなどよりずっと厳しい、まるで修行中の山伏のような食生活に切り替わるのです。ひもじさに負けて挫折する方は後を絶たない。でも半年もあれば、少しずつ食事量を減らし、身体を慣らしていき、食欲をうまくコントロールできるようになるでしょう。

スケジュールに余裕ができたぶん、以前より楽に取り組めるのではないかと思います。

まとめ

最後にお断りしておきますが、わたしはスケジュールを組み立てて実行したわけではありません。一気に徹底的にやりました。そして即身仏になりかけた(笑)。

なにもかも手探りでしたからね。ほかの方の成功体験など知るよしもありませんでしたから、アトピーがどのくらいの期間で治るのか、予想もまるで立たない。そもそも治るかどうかもわからない。スケジュールを組む余裕などなかったのです。

ただ、このスケジュールは、当時わたしに現在の知識と経験があればどうしただろうか、ということを念頭に置いて組み立てましたから、これから始める方の目安にはなると思います。

第二章はこの記事をもっておしまいです。

次章から健康法の各ステップについて、わたしがとりくんだ具体的な内容をくわしく解説していきます。