2014年3月9日
甥っ子が身体を痒がり出したというのを妹から聞き「アトピー 赤ちゃん」で調べていたところこちらにたどりつきました。
まだ3か月くらいの赤ん坊なので大人の対処法とは全く違うと思いますし、まだ離乳食もたべていない段階なので無理かなぁとは思いましたが、何か助言があれば教えていただきたいです。
遺伝ではないらしいですが、私も妹も幼少期にアトピーでした。
私は今はアトピーの症状はないのですが、やはり肌が弱く化粧品などほとんど無添加系のものでないとつかえません(しかし不思議なことに身体は何をつかっても比較的平気で顔の皮膚がとても弱いです)。
甥っ子は赤ん坊なので、爪で顔をひっかかないためにミトンのようなものをつけているのですが、昼間ずっと置きっぱなしで頭らへんをそのミトンでぎゅうぎゅうと掻くように動くらしくとても可哀想です。
医者に行くとワセリンだけをだされるらしく、少しは緩和してもやっぱり痒がっているようです。
一つでもアドバイスがあれば返信ください。ブログあとでよく読み自身の参考にもさせてもらいます(ちなみに洗剤はうちも同じのをつかっています)。
ただ、ごめんなさい、わたしは大人になってからのアトピーでしたので、赤ちゃんや子どものアトピーについては、知識も経験もまったくないのです。
ちなみにわたしの場合、腸内環境に着目して完治したのですが、離乳食もまだということだと、食事の改善もしようがないですしね。
が、これはあくまでわたしの個人的な見解ですけれど、赤ちゃんのアトピー発症もやはり腸内環境の乱れと腸内細菌の多様性の欠如によるものではないかと思うのです。
最近の研究でこうしたことが判明しています(ソースは一番下にあります)。
- 生後1年以内に抗生物質(腸内細菌を全滅させる)を投与された子どもでは、ぜん息(アレルギーの一種)の発症率が2倍になる。子どもの湿疹にも関与している。
- 妊娠前、妊娠中の抗生物質の使用の両方が、子どもの食物アレルギーのリスク増加と関連している。
生まれたばかりの乳児のお腹のなかに微生物はいません。出産時とさらに母乳を経由して、お母さんの腸内の細菌たちが赤ちゃんの腸内に移行していくのです。
してみると、お母さんの腸内環境を整えることで、赤ちゃんの腸内細菌のバランスもよくなるのではないか、という仮説が成り立ちます。
もしわたしが妹さんと同じ状況なら、まずは自分の食生活を正しいものにします。
同時に乳酸菌をたくさん摂ります。ぬか漬けやヨーグルト、納豆を毎日食べるというようなことです。サプリを利用してもいいと思います。
さらに子どもの肌への刺激を極力減らしてあげるようにします。
- お風呂のお湯はかならず塩素除去する。
- 石けんやシャンプーは無添加のものを使う。
- 洗剤も無添加に変える(衣類、タオル、シーツ、布団カバーなど、肌に直接触れるものはすべて無添加洗剤で洗う)。
- 入浴剤に竹酢液やエプソムソルトを使う。
このあたりはすべてこちらの記事に具体的な方法を書いていたと思います。
じつはうちの娘も赤ん坊のころ、乳児湿疹がひどく出ていました。その後も湿疹が出ることがたまにあります。医師からはいつもステロイドを塗るように強くいわれるのですが、拒否します(笑)。で、ここに書いているようなことをやる。離乳食もすべて、妻の手づくりでした。市販品のほとんどに保存料や化学調味料などの食品添加物が使用されていたからです。
それと、以下はあるお母さんからいただいたメッセージです。
このお話からも、赤ちゃんのアトピーにも腸内細菌が関係しているように感じます。
アトピーという病は、こじらせると一生ついてまわります。人生における大きなハンディキャップとなります。幼少期からのアトピーの方もたくさん知っていますが、精神にも無視できない影響を受けたとおっしゃる方は少なくありません。
もちろん、成長すればロゼさんや妹さんのように自然に治る可能性もありますが、どうぞ上手にケアしてあげてくださいね。お大事になさってくださいませ^^
追記:回答の後半部分はブログへのアップ時に追記したものです。ロゼさんからメールをいただいた当時は、乳幼児のアトピーや湿疹の原因も腸内環境にある可能性が高い、という知見がなく、お役に立てるお返事ができませんでした。現在は乳幼児のアトピーも大人のそれと根っこは同じだと考えています。理由はこの記事にまとめています。
Antibiotic use in infancy and symptoms of asthma, rhinoconjunctivitis, and eczema in children 6 and 7 years old: International Study of Asthma and Allergies in Childhood Phase III. Foliaki S1, Pearce N, Bjorksten B, Mallol J, Montefort S, von Mutius E; International Study of Asthma and Allergies in Childhood Phase III Study Group.
A case for antibiotic perturbation of the microbiota leading to allergy development. Lisa A Reynolds & B Brett Finlay
Mother’s and offspring’s use of antibiotics and infant allergy to cow’s milk. Metsala J, Lundqvist A, Virta LJ, Kaila M, Gissler M, Virtanen SM.