ストレス解消にバツグンに効く音楽20選

ストレスに効く音楽

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アトピーはストレスを引き金にして発症、再発することが少なくありません。自分に合ったストレス発散方法を見つけるのはとても大切。音楽がいまよりずっと元気だった80~90年代、世界中の心をつかんだ、きら星のような名曲の数々をご紹介。ぜひ、聴いてみてください。

高校時代から大学時代にかけて、洋楽浸けでした。アルバイトでお金を貯め、エレキギターを買いました。友人たちとバンドを始めました。長続きしませんでした。

青春時代のすっぱい記憶です。あのころは昼夜逆転の自堕落な生活を送っていました。若者特有の夢と希望と万能感、その対極にあるよくわからない欠落感や劣等感、将来不安などがないまぜになった、カミソリの刃を渡るようなあやうい日々でしたが、心の隅に「いまだけだ」とささやく冷静な部分もあって、そういう時間を謳歌していました。

輝かしき青春を彩ってくれたバンドやミュージシャンを紹介します。聴いていると、当時の友人や恋人の顔が浮かびます。重症化してしまい眠れない夜が続いていたころ、正気を保つ一助となってくれました。

この年になると、昔聞いていた音楽が重なっただけで、相手に無条件のシンパシーを感じたりします。いまこの瞬間、病魔に打ちのめされている同年代諸氏の慰みに少しでもなればいいなあ、という気持ちで、この記事を書いています。昔の友人に再開した余韻から、感傷的になっているのかもしれません。

10~20代の方は、知らない曲ばかりだと思います。けれども、音楽がいまよりずっと元気だった80~90年代に、世界中の人々の心をつかんだ、きら星のような名曲の数々です。ぜひ、触れてみてください。

アトピーストレスを引き金にして発症、再発することが少なくありません。自分に合ったストレス発散方法を見つけるのはとても大切です。

「Every Breath You Take」The Police


The Policeというのは、役者としても活躍したスティング率いるグループです。高校時代、米MTVのヘビーローテーションで、耳にタコができるほど聴きました。

「Livin’ On A Prayer」Bon Jovi


ジョン・ボン・ジョビのナチュラルなかっこよさ、これはトム・クルーズの自己顕示欲まるだしの俺様的美学を凌駕している、とわたしは思います。

「Time After Time」Cyndi Lauper


いまの日本でいうところのきゃりーぱみゅぱみゅです。でも、天賦の才、という点で、きゃりーはシンディ・ローパーに遠くおよびません。

「Africa」Toto


腕利きのスタジオミュージシャンたちがバンドをつくったらこうなった、という好例。エモーションやパッションでなく、テクニックでヒット曲は生みだせる、ということの証明。

「Faith」George Michael


ジョージ・マイケルは、1980年代前半から中盤にかけてヒット曲を連発した英国2人組ミュージシャン「ワム!」のメインボーカル。80年代のセックスシンボルです。でも、ゲイ。ワム!の「ラスト・クリスマス」はクリスマスソングの定番です。

「Beautiful Day」U2


U2のアルバムはすべてもっています。アイルランド出身の世界的アーティスト。

「Girl I’m Gonna Miss You」Milli Vanilli


一発屋ですが、この曲はいまだに聴き続けています。飽きません。

「When I See You Smile」Bad English


同じく一発屋ですが、やっばり聴きつづけています。奇跡のロックバラードです。

「Smooth Criminal」Michael Jackson


ビートルズに次ぐ、いわずもがなの天才アーティストですね。同時代を生きられたことに感謝。後進はいまだ登場していません。

「Take On Me」a-ha


MTVでヘビーローテーションのこのPVが大好きでした。高校時代に流行っていました。

「Bridge Over Troubled Water」Simon & Garfunkel


名曲です。わたしには語る言葉がありません。こういう作品を後世に残せたら、死んでも悔いはないことでしょう。ポール・サイモンは現代のビバルディです。

「Don’t Stop Me Now」Queen


惜しい人を亡くしました。HIVでした。同性愛者というだけで、毛嫌いする人がいますが、もったいない。憎らしいくらいの才能です。

「Paradise City」Guns N’ Roses


アルコールとドラッグがヒトの脳にもたらす、正の側面というものを、80年代のロックンロールは如実に証言してみせましたね。アクセル・ローズの色気がものすごい。

「I Don’t Want to Miss a Thing」Aerosmith


映画『アルマゲドン』のテーマソング。いまだにスティーブン・タイラーとミック・ジャガーの見分けがつきません。リブ・タイラーのオヤジです。66歳。こんなジジイにわたしはなりたい。

「Honesty」Billy Joel


アメリカのポップミュージックはビリー・ジョエルがダメにした、という評論家がいますが、意味不明です。山田洋次が日本映画をダメにした、というのと同じですね。

「Coming Home」Cinderella


ボン・ジョビの前座を務めていて、人気に火がついたバンドです。哀愁たっぷりの美しい曲を書くバンドですが、セールス面はいまひとつでした。残念……。

自宅療養中に出会い、共鳴した詩

ついでにわたしの好きな詩をご紹介。アトピーが再発し、坂道を転げ落ちるように悪化。外出さえできない有様となり、自宅に閉じこもっていたとき、この詩に出会いました。涙があふれてきました。胸がいっぱいになりました。

列車

『不確かな朝』

冬の寒い日に

貨物駅の柵に倚って

汽車を見ていた

白い煙を吐き

鋼鉄の騒音が

再び去って行くのを

暮方の町で見た

想い出すと

甘い

“哀しみ”と言う奴がやって来る

過ぎ去った事だけが

確かなこととすれば

未来はどこにあるのだ

夕焼に

俺の姿ばかりが黒く

壮大な雲の饗宴に

影が長く尾を引いたとき

俺は走った 仲間を求めて

水を汲もうとしてかがむと

大地が遠のいてしまう男の話があるが、

俺は人に触れあうこともなく

腕も組まず

未だに仲間を求めて

風の中に立っている

俺とおれの友

俺とおれの恋人

俺とおれの妹

俺とおれのまわりのすべてのものの間に

いったいどんな河が流れているのだろう

(以下略)

 

詩人、辻井喬のデビュー作『不確かな朝』に収録されている作品です。西武グループ創業者の妾の子で、若いころに肺結核を患い、世間や友人から遠ざかることになりました。そういう挫折感にまみれて書かれた詩です。

書かれたのは、60年近く前。半世紀以上経って、見ず知らずの他人の心をこうして揺さぶっている。詩というのはすごいものですね。

ちなみに、この方はやり手のビジネスマンでもありました。療養後は西武百貨店の経営を任され、仕事をバリバリこなされました。スーパー西友の業績を拡大させ、パルコや無印良品を仕掛けたりなさいました。

昨年、肺不全でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。

「Can’t Help Falling In Love」Corey Hart


一発屋さんですが、この曲はたまらなく好きです。カバーソングです。原曲はエルヴィス・プレスリー。

「By The Way」Red Hot Chili Peppers


社会人になってからハマったミクスチャロックバンド。泊まりがけで行ったフジロックの大トリが彼らでした。アンソニー(ボーカル)の激しいパフォーマンスと、音圧がすさまじく、2000kcalくらい消費したようなトランス状態におちいりました。このPVが好きです。

「Englishman In New York」Sting


音楽的ペーソスをぞんぶんに味わわせてくれます。ロックとジャズの融合を完璧に達成しています。

「Desperado」Eagles


ロックバラードのマスターピースです。黙って、心を傾けましょう。

さいごに

本当につらい日々です。でも、音楽を味わうような心のゆとりを失ってはいけない、とわたしは思います。精神に余裕のない肉体はコントロールがきかず、きっと迷走します。治るものも治らない。絶望のなかにいても希望の光は見つかります。わたしは死にたいと思ったことは一度もありません。

大丈夫。なんとかなります。

photo credit: N. Feans via photopin cc

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