昔から伝わる、伝統的な民間療法

里芋パスター、第一大根湯、椎茸昆布スープ

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里芋パスタ―(里芋の湿布)、第一大根湯、椎茸昆布スープの方法を解説しています。おばあちゃんの知恵袋的な民間療法です。古くから日本に伝わる、アトピーに効く伝統的な対症療法です。わたしも以前は毎日のようにやっていたものです。

おばあちゃんの知恵袋とでもいうべき、アトピーに効く、伝統的な民間療法を3つ紹介します。脱ステのリバウンド期や重症化したときにたいへんお世話になった方法です。

里芋パスター

里芋を使った湿布薬です。里芋の陰性成分(カリウムなど)が陽性成分(ナトリウムなど)を引きつけ、さらに里芋のアルカリ成分が酸性成分を引きつけることで、体内の毒素を強力に吸いだす作用があるそうです。炎症を引き起こすどろどろ血の原因となっている老廃物――腐敗たんぱく質や過酸化脂質など――を皮膚の毛穴から引っぱりだしてくれます。長期使用すればそのぶん効果が増すようです。かぶれる方はやめたほうがいいですね。

やり方

①里芋を洗って乾かします。里芋の皮は乾かしてからむかないと、かゆみが強まります。

②里芋の皮を厚めにむき、おろし金ですりおろします。

③里芋に対して1割程度の生姜おろしをくわえます。

④里芋と同量の小麦粉をくわえて、よく混ぜます。なお、里芋パスターを長期使用していると、体内から出てくる毒素の量が増えるので、パスターがどろどろになります。この場合は小麦粉の量を最大2倍まで増やして、硬さを調節してください。

⑤完成した里芋パスターを、ガーゼなどに乗せ、厚さ1センチ以上にして広げる。

⑥炎症のひどい部位にごま油を塗って、里芋パスターを貼り、包帯や腹帯などで固定する。5~6時間は効果が持続します。1日に1~3回貼ってください。

長期使用していると、たしかにデトックスが活発になっている感覚がありました。湿布をはずしたとき、貼りつけ面がどす黒く汚れているのです。数時間も経てば生の里芋だから変色もするだろう、と最初は考えていましたが、炎症がひどいところとそうでないところでは汚れ方がはっきり違う。ひどいところに貼ったシップは水分を吸って、とろとろになっていました。

わたしは基本、スーパーで里芋を買っていましたが、こういうものも利用する手も。

里芋粉

里芋パスター専用の里芋粉というのがありました。里芋粉と生姜粉末、小麦粉が合わさっていて、手軽に里芋パスターがつくれます。里芋パスターはがん治療にもよく使用されるそうです。

第一大根湯

動物性たんぱく質過多の食事が引きおこす症状(皮膚炎のかゆみ、腰痛、肩こり)や、煙草(ニコチン)の解毒などに効果があるといわれます。肉や魚の毒素を吸着し分解するダイコンと、抗炎作用のある生姜、血行を促進するしょうゆが相乗効果を発揮するのです。わたしはお風呂につかりながらで飲んでいました。半身浴で、汗をたっぷりとかけます。

やり方

①どんぶり鉢にダイコンおろしを大さじ山盛り1.5杯入れます。

②その1割の生姜おろしとしょうゆ大さじ1/2杯を入れ、沸かした三年番茶200ccを注ぎます。ダイコンおろしのダイコンは下部を使用しましょう。

椎茸昆布スープ

動物性脂肪や、お菓子や加工食品に含まれる中性脂肪を強力に散らし、たんぱく質を分解してくれます。毒を中和し、痛みやかゆみの対策になります。わりとおいしいです。このほか、前の晩に干し椎茸1つと水をコップに入れ、翌朝、そのをくいっと飲む、という健康法も行なっていました。これも体内の毒素を分解し、血液を浄化してくれるそうです。ニキビが治ったという話を聞いたこともあります。

干ししいたけ

一時期、干し椎茸を大量に消費していたので、訳あり品を大量に買っていました。
やり方

①干し椎茸4~5個と昆布を600ccの水で煮ます。中火で20~30分くらいでしょうか。

②スープが3分の2くらいに減ったら、少量のしょうゆで味を整えます。生姜の千切りや刻みネギを入れてもいいです。これを200cc、飲みます。症状がひどいときは400ccほど飲みましょう。

注)干し椎茸の裏を天日に30~60分ほどあてると、ビタミンDが10倍に増えます。時間があるときは、煮る前にぜひやってみてください。

民間療法はほかにもいろいろ

どくだみ茶煮小豆による排毒促進など、日本古来の民間療法や自然療法はほかにもいろいろあります。この記事でもたくさん紹介していますから、よろしければご一読ください。お米やいろんな野菜を、スキンケア保湿に活用する方法です。

ちなみに海外の民間療法ではひまし油がよく使われています。ひまし油の温湿布は、肝機能低下にとても効果があります。肝臓が疲れているな、と感じている方は一度お試しください。