自宅で手軽にお灸に挑戦

お灸には、免疫力アップや毒素排出の作用がある

お灸は、もぐさをツボに置いて燃やすことで、熱刺激を与える療法です。

内臓の病変なんかはからだの表面にあるツボに投影されるから、そこへ刺激を与えてやれば健康がとりもどせるはず、という考え方ですね。

昔は、お年寄りがよく、お灸を据えていたものです。わたしのじいちゃんも、縁側に腰掛けて、お灸をしょっちゅうやっていましたし、わたしの父は悪さをしたら、文字どおり本物のお灸を据えられたそうで、背中や肩にいまも火傷跡が残っています。父はお灸のことを「やいと」といい、思いだすといまだに恐怖を感じるようです。わたしも子どものころは、悪さをすると「やいと据えるぞ」とよく脅かされたものです。本当に据えられたことはありませんが。

やり方は、2つあります。

ひとつは有痕灸。直接、皮膚にもぐさを乗せて、火をつけます。ごく軽い火傷を負います。父が据えられたのはこれですね。もうひとつは無痕灸。生生姜やニンニクを皮膚に置き、そのうえにもぐさを乗せて点火。熱刺激は温和なもので、火傷もしません。

お灸手前がもぐさ。よもぎを乾燥させたものです。よもぎの精油成分はからだにいい働きをするようです。

一般に、消化器や呼吸器の慢性疾患、神経痛、リウマチなどの方がよく利用されますが、そのほかにも対象となる病気は多岐にわたります。刺激するツボ(約360の正穴と約150の奇穴が定められている)によって、さまざまな病気に効果があるといわれます。そのなかには、アトピーや蕁麻疹、皮膚炎の体質改善を目的としたツボもあります。

有灸痕は、温熱効果にくわえ、あえて小さな火傷を負わせることで、からだから白血球増加や免疫物質生成、毒素排出などの反応を引きだすものです。無灸痕より効果が高いです。わたしの場合、単なる健康増進でなく、病気治療が目的だったので、有灸痕をやってみることにしました。

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小さな火傷に恐怖、怖くて断念

有灸痕の狙いは、火傷によって、ヒトの免疫の底力を引きだしてやろうというものですから、火傷の跡が残ることがあります。水疱ができることもあります。わたしは、手の甲にある「合谷」というツボに繰り返しもぐさを乗せていたら、やがて火傷跡がくっきりとできてしまいました。

「合谷」以外に、肩先にある「肩ぐう」、ひじにある「曲池」、ひざのうえにある「血海」、ひざのしたにある「足三里」などに有灸痕を据えていました。どれも、アトピーの体質改善につながりそうなツボです。

お灸をはじめると、かゆみがすっと引くのがわかりました。終わるともとに戻りますが、やっているあいだは、かゆみを少し忘れさせてくれます。

けれども、わたしはいつまでも慣れませんでした。父と同じように、やいとが怖いのです。

もぐさをこよりのように結って、小さくちぎり、ツボに乗せて、線香でちょんと火をつける。もぐさがチリチリ燃えはじめ、皮膚に熱を感じた瞬間に指でつまんで消す、これを繰り返すのですが、一瞬とはいえ、相手は火ですからやはり熱い。怖じ気づきます。

それと、お灸を据えるたび、妻がわたしの書斎に「煙たい煙たい」といいながら駆けこんできて大騒ぎするため、ひと月ほどでやめてしまいました。東洋医学は長期戦必至です。わたしはフェードアウトしてしまいましたが、つづけていれば、なにがしかの効果は感じたのかもしれません。

用意するもの

もぐさ、線香、線香の燃えかすを落とすための灰皿、ライター、水で濡らしたティッシュペーパー。
もぐさと線香「せんねん灸もぐさ」
「アマゾン」で500円前後。線香つきです。63gも入っていますから、ずいぶんもちますよ。

【やり方】

①ツボにマジックなどでちょんと印をつける。
②もぐさをちぎって手のひらに置き、人差し指で細長くよじります。
③それを米粒の半分くらいの大きさにちぎります。これが1回分。
④濡らしたティッシュで、ツボを軽く湿らせます。
⑤そこへもぐさを乗せます。
⑥線香で、もぐさに点火します。
⑦もぐさが8割燃えて、チクンと熱刺激があった瞬間に指でもみ消します。
⑧ひとつのツボに5~10回ほど繰り返します。
⑨1日1回、毎日つづけます。
 
※ツボの位置や、対応する病気などは、「せんねん灸」のホームページなんかにくわしく書いてありますよ。

なお、糖尿病の方は火傷から感染症にかかることもあるそうですので、はじめるまえに主治医への相談が必要ですね。

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